KOMEHYOの文化=クレド。変わりゆく会社に変わらない信条を
クレドとは、企業活動や仕事をする上での基準になる信条・価値観のこと。経営理念よりも具体的な言葉にした行動指針である。
当社でも2016年にクレドが策定された。会社の規模がどんどん広がり、従業員は増えていくなかで、「どうやったら全国のコメ兵で働くすべての人に、経営理念やコメ兵が大切にしたい考え方を伝えていけるだろう」という社長 石原卓児の考えが大きなきっかけとなり、当社でもクレドを作ることとなったのだ。
クレド策定では、従業員一人ひとりから、働いている中で経験したお客様や仲間との感動的なエピソードや大切にしている言葉、大切にしたい考え方が集められた。
クレドは自分たちで作り、自分たちでつなげていってほしい。従業員全員が大切にできるよう、膨大な言葉の中からリアルな想いを詰めこみ、以下の9つのクレドが誕生した。
1. 出会いを大切に お客様の帰り道を笑顔に
2. 一品入魂の姿勢を大切に
3. 全員チームKOMEHYO
4. やってみよう やらせてみよう
5. 「5秒」で好印象
6. 清する者は万事を制す
7. 迷ったら「まじめ」を選ぶ
8. 数字を楽しむ
9. 感謝のリレー
5つの星、ファイブスター。チャンスは等しく全員にある
コメ兵では「クレコレ(クレド コレクションカード)」というものがある。これは全従業員に配布され、自分がクレドに基づいた行動をした、または誰かがクレドに基づいた行動をしているのを見かけた際に記入する仕組みになっている。
そして、年間で4,000枚以上集まるクレコレの中から最も素晴らしいクレコレが5つ選ばれ、その従業員はコメ兵で最も栄誉のある賞「ファイブスター」として石原より表彰されるのだ。クレド ファイブスターとして表彰された者には、その証である5つの星が輝くピンバッジが贈られる。
クレドは、働く部署や役職・経験も関係なく誰でも行動できるもの。ゆえにファイブスターはベテラン社員だけでなく新入社員やパートスタッフでもチャンスがある。全従業員でつくり、全従業員でつなげていく。
2019年ファイブスター受賞者の1人、芦矢。日々の中で感じるクレドの存在
今回ファイブスターに選ばれたのは、澤本 拓弥、毛利 龍之介、福田 しのぶ、キ 微微、芦矢 茉奈美の5名。入社4年目でファイブスターを受賞した芦矢は当時の心情についてこう振り返る。
芦矢 「まさか自分が選ばれると思っていなかったのでとても驚きました。表彰していただいたクレコレは、お客様との会話がきっかけとなったものです。直接お客様のお言葉で当社への信頼を感じ取ることができたのは幸せなことでした。」
表彰されたクレコレの内容の中で芦矢は特別な接客をしたわけではなかった。しかし初めてご利用いただくお客様から信頼していただきお褒めのお言葉をいただくことは簡単なことではない。何十年もかけて積み上げてきた歴史があったからこそだ。そのことに気づきクレドに結びつけることができた彼女の真摯な姿勢が評価され、受賞に至った芦矢。そのクレコレはこういうものだった。
芦矢 「ある日の買取りでお客様とお会いした際、『このバッグね、最初は購入した直営店に持っていったの。そしたらうちは買取してないからって言われてしまって。どうしようかしらと思っていたら、“私たちが言うのもなんですが……コメ兵さんが歴史も長いですし安心して売っていただけると思いますよ”って教えてもらえたの。持ってきて正解だったわ』とお話ししてくださいました。直営店のスタッフさんがそんな風に言って下さっていることに大変驚いたと共に、喜ばしい気持ちになりました。」
芦矢は嬉しそうにこう続ける。
芦矢 「入社した年にクレドが誕生し、クレド実践を心がけて日々仕事をしていた中であのお客様に出会えたのも、直営店の方にあのように言っていただけたのも、コメ兵の歴史があってこそだと思います。まさに9番のクレド「感謝のリレー」を体感しました。」
みんなの目標であり、いつも側にあるもの
芦矢 「この表彰を機に、今まで話したことがなかった方からも声をかけていただいたりしました。入社4年目となり教える立場も経験させていただいていますが、業務だけでなく、後輩たちにもコメ兵で働くことでたくさん感動していってほしいです。」
また、今回の受賞は今後の姿勢にも大きくつながっている。
芦矢 「周りの方のサポートもあり、クレド推進委員会に参加させていただくことになりました。会社全体で更にクレド行動を広げていけるようがんばりたいです。」
他の4名もそれぞれの感動とともに、彼らの胸に5つの星が輝く。
One for All, All for Oneの精神から生まれた私たちのクレド。
私たちの想いでできた特別な言葉。しかし、“特別”な言葉を“当たり前”にやっていくことが大切なのだ。
クレドをコメ兵の伝統として繋げていくのは私たち。過去、現在、未来……日々変化していくなかで揺るがない9つの言葉は今もつながっている。