経営コンサルティングからセミナー講師まで、幅広い現在の仕事

2020年現在、私が提供するコンサルティングのバリエーションはさまざまですが、一貫して経営全体の領域です。経営者や経営層と一緒に考えて、成果を上げていただくよう支援しています。

具体的には、中長期経営計画の策定について一緒に考えている会社もあれば、人事のしくみのつくり直しをしている会社もあります。これまで教育や人事などに関わってきた私自身のキャリアとのつながりから、人事や育成領域の割合は多いですね。

人事評価制度の構築支援に加えて、就業規則といった労務に関するアドバイスや管理職の育成・教育など、幅広くコンサルティングサービスの提供を行っています。継続的にコンサルティング支援をしているクライアント数は10社ほどですね。

それに加えて、スポットでの対応や会員企業の社員を集めたセミナーの企画・実施や外部での講演などにも関わっています。

たとえば、3つの事業部門を持つ企業様の経営幹部ワークショップを定期的に行っています。社長を始め、全事業部門の幹部人材育成をしながら経営戦略を実行するのがテーマです。

私がファシリテーターとなり、社内外の環境分析・戦略立案・人材マネジメントなどのやり方を講義し、実際に課題設定・実行支援を行っています。課題設定の根拠を集めるための従業員ヒアリングなども行いました。

社長を始め、経営から現場まで一気通貫で自分が直接介在して事業計画が変わり、マネジメントレベルも高まって成果が上がっているのを実感し、手応えを感じていますね。

このように小宮コンサルタンツは、自分のやりたいことができるスタイルのコンサルティング会社だと思います。

二度の転職──それは仕事の本質を見つめるから

▲アンビシャス株式会社様企画の講演に登壇した際に皆様と

大学卒業後、最初に就職したのは一般財団法人の海外産業人材育成協会(現名称)で、14年ほど在籍していました。そこで主に教育研修に携わります。私自身が研修講師として、海外と接点を持つ日本企業のニーズに合わせて、外国人社員や日本人社員向けに研修を企画・提供していました。

研修・教育の仕事は充実感もやりがいも感じていましたね。中でも、日本がインドネシアやフィリピンから、看護師や介護士を公的に初めて受け入れるプロジェクトが印象に残っています。移民政策のとっかかりに関わることができて、非常に意義を感じていました。

ただ、その法人は教育研修を行うための団体だったため、最終的に教育研修という手段を用いて課題を解決することになります。組織や人がより良くなっていくことは社会や経済が良くなっていく核の部分ですが、教育はひとつの手段でしかないと考えるようになりました。

というのも当時、法人に在籍しながらビジネススクールに通っていたんです。そこで、教育だけではなく、人事のしくみや配置、企業戦略を研ぎ澄ますことによって社員の行動が変わり、会社が変わっていくと学びました。

教育研修は重要で、その領域を極めていくことに意義もあります。しかし、自身が今後のキャリアの中で教育研修を突き詰めていきたいのか、それが自身を最も発揮できる道なのかについて、疑問を感じるようになりました。同団体で人事異動となり人事部門配属となったのですが、人事の戦略や実業務に幅広く携わるようになり、新たな道に進みたいと確信するようになりました。

幅広く人事や組織など俯瞰して見ることができて、その上でソリューションとして合うものを選びたい、組織や人材をプロデュースするキャリアになろうと思い、転職を決めます。

2社目の会社は、人事系のコンサルティング会社でした。考えていた教育・研修以外の領域で企業を支援できるようになった一方で、会社方針・社風には違和感がありました。

組織の売上成長を最優先した統治で、組織替えや役割変更、担当顧客変更が頻繁に行われました。クライアント企業様と取り組みテーマを設定し、複数人でプロジェクトに当たったのですが、テーマ遂行の実行部隊としていち機能を担い、取り組みテーマの完了や社内方針を受けての担当替えで関わりが終わる、という繰り返しです。

そうした、必要な機能を一時的に集中して届けるスタイルのコンサルティングももちろん否定しませんが、自分の中でコミットできるものにはなりませんでした。また、お客様のために本質的なところへエネルギーを傾けられる環境で働きたいと思うようになったんです。

その想いを胸に、2015年10月、小宮コンサルタンツに転職をしました。

小宮コンサルタンツで働くやりがい──裁量と影響力の大きさ

▲世界No.1とも称されるエグゼクティブコーチのマーシャル・ ゴールドスミス博士とのセッションにて

小宮コンサルタンツでは、お客様の発展に役立つと判断されるもの、経営の原理原則に沿った顧客の要望であれば自分の判断で行える裁量があります。手段を縛られる、絶対に喜ばれるけど社内都合でできない、面倒な稟議を通さないといけないなどといったことはありません。“手段の目的化”にはなっておらず、顧客に合わせた提案ができています。

売上は、会社や個々人がどれだけ世の中に貢献できたかのパイの大きさなので、目標はあるべきです。しかし、目標を達成するために「これを売り込んでこい」といったことは、やるべきではありません。今の会社は、企業理念としても真っ先にそれを否定しています。そういったところは、私の価値観にも合致していて、とてもやりやすさを感じていますし、やりがいを感じています。

またこれまでは、人事部長やその担当者の方々と仕事をすることが多かったのに対して、今は経営層の方と仕事するようになりました。クライアントである経営者と向き合い、規模に関係なく、その影響力の大きさを非常に感じました。経営は、自分で環境の変化をかぎ取り、判断・決断をするという必要があり、適当にやっていて務まるものではありません。自分の感覚や判断、頭の回転を経営者の基準に合わせていくのは非常に大変なことではありますが、おもしろさでもありますね。影響力が大きいゆえ、良い方向に変化していったときの度合いも大きい実感があります。

とくに、中小企業やベンチャーなどはその影響力が顕著です。大企業であれば、たとえばマーケティングについて考えてほしいから、機能としてコンサルタントを雇うことが多いと思います。一方、今自分が行っているコンサルティングは、経営者と一緒になって、経営層全員と同じチームになって会社全体が良くなることを考えることです。より近い距離にあるため、経営者や経営層の方々から人として信頼される関係になれることが多く、嬉しいですね。

今後も成長し続けるために─学びと発信の重要性

今の仕事は、経営者個人の変化を促すことと組織全体の変化を促すことがイコールになっている部分もあると考えています。なので、経営者の行動変容を促していくことも自分はやっていきたいと思い、現在はコーチングの提供を行っています。組織全体を相手にするのはおもしろいですが、経営者個人に向き合うこともおもしろいですね。その両方ができているというところに手応えを感じています。

小宮コンサルタンツのコンサルタントとして、関わる方々に良い影響を与えられるようにならなくてはなりません。これは、生涯続く課題だと思います。より高いレベルでやっていくためにも、学び続けていかなくてはいけません。

経営者と関わる機会が多いので、よりいっそうキャッチアップするために、日々考えたり調べたりすることを徹底しています。相手は一国一城の主で、自分の事業への理解を最もしている人です。こちらがどれだけ調べて考えたとしても、相手より知識で上回ることはありません。だからこそ私が目指すのは、経営者の次に会社を理解しているという立ち位置。そして、社外の中で最も会社のことを理解している人物です。その企業のことはもちろん、外部環境や経済の動きも含めて外部の人が会社をどう見ているのかなど、経営者がカバーできない部分を考えていくことで、クライアントの期待に応えていきたいです。

また、書籍だったり、メディアだったりに発信していくことで、自分という存在を知ってもらうことも重要だと考えています。そういったことを通じて、コンサルタントとしての自分自身の価値を高めています。メルマガやnoteなどのブログ、セミナーなどを通して発信することで、反応が返ってくることも大切です。良い評価だけでなく批評も含めて、自分の成長につながると考えています。

今後も求められるコンサルタントであるため、成長し続けたいですね。