社会インフラを作り守る。そんな意義のある仕事にチャレンジしたい

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鉄道、河川、道路、上下水道など、人々の暮らしに無くてはならないインフラを作り守る、土木の仕事。私たち京王建設では、そんな土木の仕事において、たくさんの若き力が活躍しています。今回紹介する中村もその一人。

中村 「土木の世界を目指したきっかけは、ちょうど私が受験を控えた時期に起こった、あるトンネル崩落の事故。ニュースなどで多数報じられるのを見る中で、社会インフラに携わる仕事の重要性やその意義を強く感じるようになったんです」

大学で土木を学び、さまざまな知識を身に付けていく中で、よりリアルに土木の仕事に就くことをイメージできるようになった中村。数ある企業の中で京王建設を選んだのには、彼の境遇や小さい頃からの「好き」が、大きな理由になっていると言います。

中村 「私は府中市の出身でしたので、京王電鉄はもちろん、京王グループの施設を使う機会も多く、『京王』というものが非常に身近な存在でした。加えて、小さい頃から電車が好きで、電車の運転手になりたいと思ったこともあるぐらいです。地元に地域貢献し、さらに大好きな電車に関わる仕事も多い京王建設は、まさしく自分にぴったりと言える会社でした」

こうして2017年に新卒社員として入社した中村は、自身が憧れた職場で、これまで積み上げてきた知識やスキルを武器に、その才能を大きく開花させていくことになります。

ダイナミックさと繊細さの両方が求められる、土木の仕事

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中村が所属する土木本部の主な業務は、親会社である京王電鉄から依頼される鉄道工事や、東京都や省庁から依頼される道路工事などがメイン。ホームの改修や、高架橋の耐震補強、さらには路面補修工事など、まさしく社会インフラを守っていくための業務を請け負っています。

そんな土木本部において中村が担当するのは、工事現場の運営・管理を行う技術員という重要なポジション。

中村 「技術員の仕事は多岐にわたり、工事図面の作成から施工計画の立案、業者の選定に部材の発注、現場管理など、工事に関わるほぼすべてに関わっていきます。これまでは先輩社員のサポートが中心でしたが、5年目ともなると自身で責任を持たなければならない範囲も多くなり、日々身が引き締まる思いがしますね」

業務の幅が広いからこそ、土木に関する知識やスキルだけでなく、ビジネスパーソンとしての高い社会人基礎力が求められる技術員の仕事。一般的な土木のイメージとは異なる、繊細な仕事も少なくないと言います。

中村 「特に官公庁の仕事の場合、提出しなければならない書類の種類が多く、その内容も細かいものが多いので、かなり神経を使います。またこれは官公庁の仕事に限った話ではありませんが、万が一にも事故が起こってはいけません。だからこそ、現場の安全管理や工事の品質管理についても、かなり入念にチェックするようにしています」

京王建設では半年~1年半程度の工期の現場が多く、入社5年目ながら鉄道や道路など、さまざまな現場を経験している中村。中でも、京王線の聖蹟桜ヶ丘駅でのホーム改修工事は、特に印象深い仕事として記憶に刻まれています。

中村 「聖蹟桜ヶ丘はカーブにある駅なのですが、そのせいで電車とホームの合間に隙間ができてしまいます。その隙間対策を行う工事を担当したのですが、1日の作業可能時間が3時間程度しかなく、綿密に計画を立てて工事を行う必要がある現場でした。

少しでも計画に抜け漏れがあれば、それで1日が潰れてしまうこともありますし、作業時間を1分たりともオーバーでできない環境でしたので、プレッシャーは大きかったです。でもそんな責任重大な仕事に早くから携われたからこそ、自身の精神力も大きく成長させることができたような気がします」

大きな責任を担うからこそ、仕事が楽しくなる。やりがいが大きくなる。

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社会インフラという、人々の生活になくてはならないものを作っていく土木の仕事。そして、だからこそ背負わなければならない大きな責任。しかしどのような時でも大切なのは、基本を大切に守っていくことだと、中村は語ります。

中村 「すごく初歩的なことと思われるかもしれませんが、重要なことはしっかりとメモを取ったり、スケジュールなどを何度も細かく確認したりするだけでも、防げるミスというのは多いものです。ある現場で部材の発注漏れをしてしまったことがあるのですが、ぎりぎりでその事実に気付くことができ、何とか対処が間に合ったことがありました。

人間である以上ミスをしてしまうものだという認識を持ち、もしミスがあっても即座に気付けるよう、二重三重に対策しておくことが大切ですね」

若手社員でありながら、自らの意志で積極的に考え行動し、成長の機会を作っていく中村。この姿勢は、入社3年目に担当した現場での経験が活きていると言います。

中村 「当時の現場の所長が、若手にも積極的に仕事を任せてくれる方でした。もちろん、何事もスムーズにいったわけではありませんが、自らの意志や想いをそのまま仕事に反映させることができる喜びは、とても大きかったです。ある意味、ここで初めてこの仕事の本当の面白さを知れたような気がします」

自らの意志で、自らの責任で進めた仕事はやはり特別で、そこから得られるやりがいは何物にも代えがたいものがあります。

中村 「ある道路工事の現場を終えて、妻とその道をドライブした時は、感慨深いものがありましたね。自分で言うのもなんですが、本当に乗り心地の良い道路になっていて、妻も驚いた様子でした。自らの仕事の結果が、こうした実感を伴う形で見えると、本当に気持ちが良いものです」

知識と技術、そして人間力を向上させながら、理想の姿を実現したい

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現時点で既に、京王建設にとってなくてはならない人材の一人となっている中村ですが、まだまだその成長意欲は尽きていません。

中村 「色々な現場を経験してきましたが、まだまだ知識が足りないと感じることは少なくありません。お客様に説明をする時や後輩に指導する時など、豊富な知識と経験があってこそ、正しい提案や価値のある指導ができるものです。

そのため、今は現場での経験と合わせて、資格取得のための自主学習をすることで、知識を磨くようにしています。目の前の目標はコンクリート技士という資格の取得ですが、それが無事取得できたあとも、他の資格取得も視野に勉強を継続していきたいと思っています」

決しておごることなく、自身を高めるための努力を惜しまない中村。こうした強いモチベーションの源泉となっているのが、自身が理想とするキャリアビジョンです。

中村 「まずは工事現場の最高責任者である、現場代理人になりたいです。現場代理人は、資格の取得や試験に合格すればなれるものではなく、真の意味で『任せられる』人材にならなければなりません。そのためには、知識や技術はもちろん、人間的にも大きく成長していく必要があるでしょう。いつの日か『難しい工事だからこそ中村にお願いしたい』と言ってもらえるようになれたらうれしいですね」

土木の仕事の楽しさを知り、成長することの喜びを知り、目指す理想に一歩ずつ近づいていく尊さを知り。中村はこれからもきっと、土木の現場の最前線を走り続けていってくれることでしょう。

※当社では新型コロナウイルス感染症の対策として、通常は作業時にマスクを着用しておりますが、一部の写真はコロナ禍前に撮影したものであるため、マスクを着用しておりません。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。