シンプルでわかりやすい──「ものづくり」への興味

建築本部 建築工事第一部に所属し、課長補佐として働く當麻 雅人。現在は施工管理者として、品質や安全、工程といった現場の管理から原価管理までを総合的に行い、マルチに才能を発揮する彼ですが、この業界を志したきっかけは意外にもシンプルなものだったと言います。

當麻 「高校時代から自分の性格上、座ってやる仕事には向いていないと思っていました。それに加えて『ものができる』というのが仕事としてもシンプルで分かりやすいなと考えた時に、建築という選択肢が出てきたんです。建築であれば、建物を作るという目的がはっきりしていますし、形に残る仕事でもありますから、やりがいも感じられると思いました」

こうして、大学でも建築を専攻し、さまざまな実習を通してスキルを磨いた當麻。施工管理者として、地元に密着しながら働ける環境に魅力を感じ、京王建設へ入社をしました。

當麻 「建物に携わりたいという思いから、建物を作ることができる会社を選びました。それから15年以上勤務し、色々な経験をして、今では課長補佐という役職として働いています」

建築の仕事は奥が深く、一朝一夕にスキルを習得することはできません。しかし逆に言えば、長く働けば働くほど、無限大に技術を高めていけるということでもあります。當麻自身、そうした自分の成長を実感しながら働けたからこそ、15年以上もの間、前向きに仕事に取り組み続けることができたのでしょう。

ビル、商業施設、マンション……数々の現場で育んできた技術力

2005年に技術系社員として入社した當麻は、その後さまざまな現場を経験して行く中で、自身の技術力を高めていきます。

當麻 「主なキャリアとしては、現在の担当でもある新築工事が中心ですが、それ以外にも2年ほどリニューアル工事に携わったこともありますし、ビルや商業施設からマンションまで、幅広く経験してきました。」

数々の現場を経験してきた彼が、中でも特に印象深い案件だったと語るのが、主任時代に担当した分譲マンションの建設。

當麻 「マンションは、人が住むために作るものです。ビルや商業施設と比べ、生活に必要な設備が必要になるのはもちろんですが、人が住むからこそ、細部にまで意識を向けなければなりません。それこそ、内装のちょっとした違いで使いづらさを感じ、ストレスになってしまう可能性もあります。細かい部分にもしっかりと目を向ける意識を身につけられたことは、自分にとっても大きな成長につながりました」

こうして、一つひとつの現場と真摯に向き合い、自分を高めてきた當麻は、京王建設の同年代の中でも早くに主任から課長補佐へと昇格。若くして現場所長を任されるなど、今後さらなる成長を期待されています。

當麻 「私自身大切にしていたのは、目の前の仕事をきっちり仕上げることです。そういった姿勢をしっかりと評価してくれて、新しいチャレンジをさせてくれるのは、京王建設ならではの懐の深さがあるからなのかもしれません」

メンバーの仕事に対する責任感を醸成し、主体性を育てる

現場において最も上の立場である所長として働く當麻だからこそ、働く上で大切にしている心掛けがあります。

當麻 「現場の全てを自分で見ることができるようになるのが理想です。ですが、実際にはひとりでできることには限界があります。だからこそ私は、各ポジションや工程をメインで担当するメンバーたちの主体性を大切にするようにしています。

もちろん、所長として必要な連携や管理は行います。しかし、現場にいるメンバーは自分で選択してその立場に立っているわけですから、その選択を尊重して、それぞれが、それぞれの立場で仕事をするのが良いと思うんです。時には一歩引いて見ているからこそ、冷静に判断できることもあります」

最前線でスキルを磨きながら成長してきた當麻だからこそ、現場ならではの難しさや求められるフレキシブルさがわかる。このような心掛けは、當麻が豊富な現場経験を積むことで導き出した答えと言えるでしょう。

そしてその結果として、メンバー一人ひとりの責任感が高まり、成長スピードも早まることによって、より質の高い仕事を実現することができるのです。

當麻 「あくまでも私個人の考えではありますが、仕事において最も大切なのは責任感だと思っています。いただいた仕事を最後までやり遂げる。私自身は目の前の仕事をしっかりこなすことを意識しています」

より良いものを提供したい──その想いが當麻をプロフェショナルにさせたのです。

一つひとつの仕事に真摯に向き合い、愚直に前へと進んでいく

仕事に対して、真っ直ぐに取り組むことでしっかりと成果を残してきた當麻。今後も、その姿勢を崩すつもりはないと語ります。

當麻 「お金のためや家族のためなど、人それぞれにモチベーションの源泉がありますし、タイミングによってはそのモチベーション自体に左右されてしまうこともあるでしょう。それでもやはり一つひとつの仕事を着実にこなしていきたいと考えています」

自分の信じた道をただまっすぐに突き進む當麻は、自身の歩んできた道や背中で語るタイプ。工事に携わる人々の安全や、建物を利用する人々の豊かな生活を守っていくためには、こうした軸のぶれない堅い姿勢が必要不可欠です。

そんな當麻は「自身が計画したものが実際に建築物として形になっていくことに楽しさを感じる」と言います。

そうした楽しさの経験が次に活かされると當麻は感じています。

當麻 「建築は、経験を積み上げれば積み上げるほど、自分が提供できる価値が高まっていく仕事だと思います。やはり、経験しているからこそ気づけることも結構あるんです。

もちろん、全てを気づけるようになったわけではありませんから、さらに経験値を増やし、カバーできる範囲を広げていけたらいいなと思います。そして、積み重ねてきた経験や学びを、次の仕事にしっかりと反映していきたいですね」

多くは語らない當麻。しかしその姿は、真のプロフェッショナルとして、後輩たちが目指すべき大きな指標となってくれることでしょう。