部下の成長を見守る立場として──「今できること」をやらせてみる

▲建築本部 建築工事部の中林 強

私は現在、建築本部・建築工事第2部・工事第2課の課長を務めています。京王電鉄より発注される駅関連鉄道施設における建築工事を担当する部署です。部下5名と共に、4つの現場の担当をしています。私は、会社の目標管理制度に基づき「会社目標」→「部門目標」→「個人目標」とブレイクダウンして目標を管理していくことで、会社からの指示を各現場にかみくだいて説明する、会社と現場とのパイプ役を担っています。

工事現場での仕事以外には、施主である京王電鉄との打ち合わせに参加することもあります。稼働中の現場における会議体へ参加をしたり、計画案件や次年度工事などの事前打合せをしたりしています。

施主の要望や相談を聞き、それに沿って現地調査や見積業務や施工計画を立てることもあります。ほかには、京王電鉄施工会社監督者講習会での講師役もやらせていただいています。

私は仕事で調整役をすることが多いのですが、子どものころから目立ちたがりで、学級委員やキャプテンをやったことがあり、人と関わることが好きでした。ですので、仕事で人とコミュニケーションや調整をたくさんできているのは嬉しいです。

仕事を通して多くの人と関わる上で、私は人と人のつながりを大事にしています。京王電鉄をはじめとした京王グループの人と関わることが多いので、私は“京王建設の中林”ではなく、“京王グループの中林”なのだと意識して仕事しています。京王建設だけでなく、グループとしての一体感を大切にしたいですね。

私は部下の育成を担う立場として、業務内容の説明をした上で、まずは部下にやらせてみることを大事にしています。もし部下がミスをしたとしても、上司である自分がカバーすれば良いと思っています。工事は1年くらいかけてやるので、たとえひとつミスをしたとしても、しっかりとリカバリーした上で最後にきちんと完成すれば、ミスがミスでなくなりお客さんから感謝してもらえるのです。私が若手のときも、常に上司に面倒を見ていただき可愛がってもらっていたので、自分も部下を大事にしたいと思っています。

また、プライベートでは、小学生の硬式野球チームで監督を務めています。自分が所属していたチームに自分の子どもを入れ、子どもは卒団したのですが、私は今でも監督として多くの子どもたちと触れ合っています。大人びた指導をするのではなく、子どもの成長に合わせた“今できること”を指導しています。子ども達を引っ張るだけでなく、後ろから見守ることも意識していますね。2019年は東京都で3位だったので、将来の東京一・関東一・日本一を目指して子供たちと共に頑張っています。

京王一筋のキャリア。仕事の現場で人との関わり合いの大切さを知る

▲人から支えられることの大切さを学ぶ

京王建設には、1992年4月に新卒で入社しました。私は小中高と府中の学校に通っていて、その時から京王線になじみがありました。父が建築関係の仕事をしていたこともあり、私も建築系の学校に進んだので、子どもの頃からなじみもあって自分の学びを生かすことのできる京王建設を受けようと思いました。実は、就職活動では京王建設一社しか受けていないのです(笑)。

入社してから2010年までは、主に京王グループや民間のマンション・寮など共同住宅や、商業ビル・工場等各種施設の新築工事を担当していました。工事担当から工事主任を経て、28歳のときに、小さい案件でしたが、初めて現場所長を任されました。

2012年からは、京王電鉄より発注される駅関連鉄道施設における建築工事を担当する部署に配属となり、京王電鉄開業100周年事業のひとつである、京王れーるランド整備工事および多摩動物公園駅改良工事を担当しました。そこで、多くの人の力を借りて仕事をする経験や、人から支えられることの大切さを学びました。それ以降は笹塚駅や府中駅のリニューアル工事など、大規模な駅改修工事も統括してきました。

初めての大規模案件で、マネジメントとお客様目線を学ぶ

▲“今できる事”を指導する

2004~2005年に、当時では日本初のPFI事業RO方式であり、京王電鉄をはじめとした京王グループ各社による総合事業である「高尾の森わくわくビレッジ整備工事」の建設プロジェクトに配属され、私は副所長として携わりました。初めての大規模現場で、京王グループのいろいろな人と関わりながら仕事をしました。

今までは小中規模の現場で自分が思うように仕事していたのですが、わくわくビレッジのプロジェクトでは、1日400~500人の作業員さんを取り纏めて仕事するようになったのです。実際に現場を運営してみると自分の力だけではプロジェクトを動かせないと気付きました。そこで、社員に工種別や建物別に担当としての権限を渡し、各社員からの報連相を吸い上げて総合的に統括管理した結果、スムーズに現場管理できるようになりました。

若いときは自分の意見ですべてが動くと思っていました。しかし、わくわくビレッジプロジェクトの所長である当時の上司から、「お客様目線に立ちなさい」「お客様とは発注者だけではなくて、建物を管理運営される方々や実際に建物を利用される皆様、すべてがお客様なんだよ」と言われて、はっとしたのです。そう言われてからは、自分がさまざまな立場の人のために仕事しているんだと思えるようになりました。自分の感じている視点だけで考えていたらダメだと気付いたのです。

それからは、たとえば子ども向けの施設であれば実際に子どもの目線にまで視線を下げて見てみたり、寝室であれば実際に寝っ転がってみたりと、「お客様だったらどう感じるかな」という部分を意識してきました。 

プロジェクトのマネジメントのやり方については、昔は上司に相談に乗ってもらうこともありました。私は部下を引っ張る上で、会話量を多くすることを大切にしています。部下と毎日必ず何かしら会話をすることで、彼らのコンディションを確認し、配慮しながら仕事することを意識しています。

いろいろな経験ができる会社だから、若手が挑戦するためのレールを敷く

▲京王建設の魅力を学生さんへ

若手のときは、「自分がこの建物をつくったんだ」という実感が嬉しかったですね。しかし、結婚して、いろいろな経験を積むにつれて、やりがいを感じる瞬間が変わってきました。その後は、竣工引き渡しの際にお客様から「ありがとう」と言われたときや、自分が担当した案件の完成形を家族に見せて、子どもが感動しているときに喜びを感じていました。

最近は、インターンシップの運営をすることもあります。そこで、若者の目の輝きを見て、この人たちにもぜひやりがいを持って仕事してほしいな、と思うようになりましたね。そうして自分が接した学生さんが実際に入社してくれたりすることが最近の喜びです。ぜひ学生さんに京王建設の魅力を知ってほしいと思っています。

今後は、京王建設の良さをもっと伝えたいと思っています。京王グループの会社ということもあり、建設会社以外の人と多く関われます。グループの人たちが、京王グループを良くしようとひとつの目標に向かっていて、雰囲気が良いので、そういった魅力も伝えていきたいですね。

また、新築も改修もやっていたり、京王グループだけでなく民間や官庁の仕事もやっていたり、いろんな経験ができることも京王建設の魅力だと思っています。そして鉄道分野をやっていることも、同業他社に比べた強みです。 

会社員人生もあと4分の1くらいなので、今後は会社に恩返ししていきたいです。「人財こそ宝」の言葉を胸に、若手社員を育てることが私の役割だと思っています。そのためには、若手が働きやすい環境を用意してあげることが大事だと思っています。それを残りの10年でやっていきたいですね。部下の皆さんには、まずは自分でチャレンジしてみてほしいです。電車にたとえるならば、私を含めたベテラン社員たちでみんなが働きやすい環境のレールを敷いて、若手が自分のスピードで運転しやすいような環境にできればいいな、と思っています。もちろん定期的なメンテナンス(若手のフォロー)もわれわれの大事な役割なので、これからも継続していきます。