NECの研究所が開発した新技術を提案。お客様と共に実証実験を進めることも

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私は現在、金融ソリューション事業部門 第一金融ソリューション統括部で営業を担当しています。メンバー数は約100名。金融機関をお客様とする組織で、ほとんどのチームがすでにある製品やサービスをお客様に提案する中、私が所属しているチームでは、NECの研究所が開発した新技術をどのようにしてビジネスに適用していくかを考え、お客様と共に検証していくような業務に携わっています。

新しい技術の中でもAIや量子コンピュータなど、最先端技術を取り扱っていることが特徴です。たとえば、AIを活用することでデータ分析をより簡単に行えるサービスを提供したり、量子コンピュータを用いた実証実験をお客様と一緒に実施したりしています。

まだ学会でも発表されていないような最新技術について知ることができますし、世界最先端の新しい技術に次々と触れられる環境は刺激的です。

中には説明を聞いてもすぐに理解するのが難しい技術も。そうした技術を正しく理解し、その魅力をお客様に伝えていくことは、難しくもありやりがいにもなっています。

私はまだ入社して1年未満であるため、大型案件を進める際には、チームリーダーと一緒に取り組んでいます。案件の進め方で悩んだときは、同僚に気軽に相談できる環境があり、とても風通しの良いチームだと感じています。

仕事をする上で大切にしているのは、スピード感。「新しい技術をお客様に紹介したい」と研究部門から要望があった場合、すぐに取引先にメールを送って打ち合わせを設定するよう心がけています。こうしたケースでは初動が重要で、研究所とビジネス現場の橋渡しをする役割を担う私たち営業の動きが要になっていると感じています。

関わる部署も多種多様。案件を進める上で重要なのは周囲との連携

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前職では、証券会社でデリバティブ商品のオペレーションを行う部署に所属して、お客様の取引高や自社の収益の集計、為替のロールオーバーなどの業務を行っていました。為替のオペレーション業務において、お客様のお目にかかる機会はほとんどありません。そのため、顧客の課題・ニーズを直接伺いながらソリューション・サービスを提供する仕事に就きたいという気持ちが強まり、転職活動を始めました。

業界を絞らず、さまざまな企業を受ける中で出会ったのがNECの求人です。ちょうど第一金融ソリューション統括部が金融業界出身者を求めていたため、ここなら自分の経験を役立てられるかもしれないと思いました。

また、選考が進む中で、新しい技術に触れる機会が多い仕事だと知って、ますます興味が湧いたのを覚えています。お話させていただく方は皆さん良い方ばかりでしたし、NECで働いている知人からも働きやすい環境と聞いていたこともあり、入社を決めました。

入社後は1週間ほど集合研修を受け、現在の部署で案件に携わるようになりました。そのため、仕事内容は入社時と現在とで大きく変わっていませんが、まずはチームリーダーの補佐から始めて、徐々に自分の担当範囲を広げていきました。

入社して驚いたのは、仕事で関わる人の多さです。SEの方や経理の方、研究所で技術開発を手がけている方、そしてその技術をどうビジネスに適用するかを考えている方など、多様な方とコミュニケーションを取る機会があります。

とくに法律が絡む案件の場合、社内でルール整備を担当している部門への問い合わせも行います。毎回、課題と直面するたびに、どの部署に相談すれば解決できるかを調べて相談しなければなりません。他部署の方との信頼関係の構築も仕事をする上で大事だと感じています。

また、私が担当している案件の中には売ることが目的ではないことがあり、ゴールの設定が難しいケースが少なくありません。数回の検証を行い、その後さらに長い道のりを経て実際の業務適用に至るため、そのような案件では、お客様のニーズに応えつつ次につなげること、つまり「案件を終わらせない」という想いがモチベーションになっています。

積極的なコミュニケーションが、答えのない課題の突破口に

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前職でのオペレーション業務は、毎日決まったことを正確にやり切ることが求められる業務でした。一方、営業の仕事は、答えがない課題について考えて進めていく仕事なので、違いを感じています。

意識しているのは、お客様とたくさん接点を持ち、積極的にコミュニケーションを取ることです。たとえば、案件が停滞するときはお客様も困っているケースが多いもの。その案件の優先順位が社内で上がらなかったり、検討している複数の製品の中から何を基準に選定すべきかが決められなかったりといった悩みを抱えています。

そこで、担当者の方にお電話をして、お客様がまだ気づかれていない課題を伝えたり、「こうしてみてはいかがですか?」と提案をしてみたりすると、「それはいいですね」と喜んでくださることがあるんです。そうしたときは、この仕事をやっていてよかったと感じます。

もちろん、誰にも正解はわからない以上、努力したことが必ずしも結果に結びつくとは限らないので、残念な結果に終わることもあります。でも、時代の最先端を行くさまざまな技術に触れられて、その技術とお客様のビジネスを掛け合わせ、「どんな世界をつくることができるだろう」と考えるのは、非常に楽しいです。

お客様に喜んでいただくだけでなく、自分が導入した技術がさらに世界に広まることで、より良い世界の実現に貢献できるかもしれないと思うと、夢がある仕事だと感じます。

一方、NECに入社して、困ったときに手を差し伸べてくれるような優しい人が多く、働きやすい環境があると実感しています。働く場所に関する融通も利きやすいのも特徴です。私の上司は小さいお子さんが3人いる男性ですが、在宅勤務と、自宅に近いサテライトオフィスを活用することで、うまく子育てと仕事の両立を実現しています。

お客様のために頑張りたい。NECで学んだ顧客ファーストの考え方

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今後は、金融業界の知識とNECの新技術に対する知識を深めて、レベルの高い営業をめざしたいと思っています。また、現在の仕事にやりがいを感じているので、上司のように大きな案件を先導できるまでに成長することが目標です。

ただ、現在の仕事は営業と企画の要素が半分ずつほど交じり合っていて、自分がどちらに適性があるのか、どちらのスキルを伸ばしていきたいのかまだ見極められていません。そのため、営業や企画に振り切った部署でそれぞれ経験を積んだ上で、この部署に戻ってくることも選択肢のひとつだと考えています。

NECには社内公募制度など、自分のキャリアプランを自分でかなえていくための挑戦機会が豊富です。さまざまな仕事や人に触れて、その中で得たことや芽生えた感情を大切にしながら、これからのキャリアを歩んでいきたいと思っています。

当社への入社を検討している方に伝えたいのは、NECは「お客様のために頑張りたい」という気持ちを持つ方にフィットする職場であるということです。NECに入社してからこれまで、「このお客様のために自分は何ができるだろう?」が、いつも自分が物事を考えるときのスタート地点でした。そんなスタンスが身についたことをとてもすてきなことだと感じているからです。

とくに私が所属している部署は、お客様のお困りごとを解決する対価としてお金をいただいているので、「こんな困りごとがあって」と相談されたら、解決のために全力を尽くすことはもちろん、お客様から言われなくても、「こういったところで困っていませんか?」「こうすると、もっと便利になりますよ」と積極的に提案することがとても重要です。そうあるためにも、「お客様の役に立ちたい」「お客様のビジネスをより良くしたい」という強い気持ちを持っていただきたいと考えています。

また、NECは事業領域が広く、あらゆるソリューションを提供しているため、提案できることの幅がとても広いのが特徴です。以前、お客様から人材育成の相談を受けた際、社内で情報収集をしたところ、NECが教育プログラムを提供していることを知り、「こんなソリューションもあるのか」と感動したものでした。組織のアセットを有効活用すれば、自分がイメージしたことの多くが実現できることも、NECで働く大きな魅力だと思います。

※ 取材内容は2023年8月時点のものです