スポーツ感覚で、街をキレイに。朝からエネルギッシュにゴミを拾う
「スポGOMI」は、ゴミ拾いをスポーツのように楽しもうというゴミ拾いのイベントです。かんぽ生命の南東京法人支店は、2022年11月12日(土)、渋谷郵便局周辺で「スポGOMI」を実施しました。
齋藤 「『スポGOMI』は、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブが実施している活動です。分別しながらゴミを拾っていき、拾ったゴミの重さで得点を競います。ゴミの種類によって獲得できるポイントが異なっており、100gでビンや缶だと10点、ペットボトルだと15点、たばこの吸い殻だと100点など、ゴミを拾うというよりも、得点を獲得している気分で楽しむことができます。3名程度のチームを組んで競い合うので、得点の高いゴミを見つけたときなどは、チームスポーツをしているときのように、みんなで盛り上がります」
かんぽ生命でも「スポGOMI」を実施してみようと考え、企画・集客活動、当日の運営をメインで担ったのが、遠藤、齋藤、横山の3人です。
遠藤 「当社では、これまでもサステナビリティ活動として、各支店で毎年ゴミ拾いやベルマーク回収などの活動を行っています。今年は支店でどのようなサステナビリティ活動をしようかと話し合った際、『社内だけで取り組むのではなく、社外の方も巻き込んでサステナビリティ活動を広めていくことはできないだろうか』という話になりました。では何か良い施策はないだろうかと模索する中、営業先でご訪問したお客さまから教えていただいたのが『スポGOMI』なんです」
遠藤に声をかけられるかたちで、部下の齋藤と横山も参画。社外の方を巻き込む、新しいサステナビリティ活動を目指しました。
齋藤 「当日は、渋谷郵便局から半径2km程度のエリアでゴミ拾いを実施しました。社外からは横浜市立大学の学生チームが参加するなど、社内外から総勢40名近くの人が集まり、みんなで汗を流しました。当日のスケジュールは、朝9時に開会式をして、その後は3人1組で40分間、指定エリアのゴミ拾いを実施。そして最後にゴミの重さを量り、チームごとに得点を算出し、順位を決めました。今回は、学生チームが一位を獲得しました」
遠藤 「上位のチームには、表彰とささやかな景品を用意しました。スポーツ大会のように、上位を目指してみなさんが夢中で取り組んでくれて、かなり熱気がありましたね。当初は『土曜の朝早くからゴミ拾いか…』と億劫に感じていた社員も、時間が経つにつれてゴミ拾いに夢中になっていたようで、『もう終わってしまう、時間が足りない!』といった声も聞かれました。開催前は少し不安もありましたが、盛況となって本当に良かったです」
横山 「当日の様子は、『かんぽジャンクション』という当社のオウンドメディアでも発信しています。当日の雰囲気がより伝わるかと思いますので、ぜひ見てみてください!動画はこちらからご覧いただけます」
地域との関係をより深めるためのオープンマインドな“サステナビリティ活動”
「スポGOMI」開催のきっかけは、遠藤が営業活動の中で訪れたお客さまから、「スポGOMI」という活動について教えてもらったことでした。
遠藤 「営業先の企業で『スポGOMI』という取組みがあることを聞いて、これなら社外の方も巻き込みながらサステナビリティ活動を広めていくことができると思い、『これだ!』と直感しました」
このイベントを知った遠藤はさっそく、「スポGOMI」を主催する一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブに連絡し、実施に向けて具体的な話を聞きます。また、「かんぽ生命で主催する前に、実際に私たちが体験してみよう」と、遠藤と横山は2022年7月下旬、他社が主催した「スポGOMI」に参加しました。
横山 「実際に参加してみると、参加者のみなさんがすごく楽しみながらゴミを拾っていることに気が付きました。そして何より、自分自身がとても楽しかったんです。ゴミ拾いというと、正直『大変』とか『つらい』というネガティブなイメージを持ってしまうものですが、競技形式にすることで楽しくゴミ拾いができるし、いい運動にもなります。当社で実施しても、参加者のみなさんに楽しんでいただけるイメージが強まりました」
遠藤 「私はあの日、せっかく自分がイベントに参加したからには、ほかにどのような方たちがどのような動機で参加しているのかを知っておこうと思い、1組ずつ声をかけて、『スポGOMI』に参加したきっかけなどを聞いて回りました。そのときに、横浜市立大学の学生団体チーム『TEHs(テフズ)』に出会うことができたんです。
学生たちと話すと、『TEHs』は、普段からサステナビリティ活動をされている横浜市立大学公認の学生団体なのだとわかりました。『スポGOMI』をかんぽ生命単独で主催するよりも、学生たちと共同で主催した方が、イベントがより有意義になるのではと思いました。すぐにその場で、“かんぽ生命が『スポGOMI』を開催することになったら、ぜひお声がけさせてください”と伝えました」
このとき出会った学生団体は、実際に第1回の実施時に運営から協力してくれました。学生たちのエネルギーが、当日の活気を後押ししてくれたのです。
第1回の開催を通して得た気づきを、次回以降に必ずつなげていきたい
第1回の開催では、集客面で苦戦したと言います。
遠藤 「開催が決定してから地域の企業に積極的に声をかけてみましたが、十分に魅力を伝えきれず、断られることも多かったです。地域の方々を巻き込んだイベントにする、という点ではまだまだ課題が残っています」
齋藤 「学生以外にも、近隣住民や地域の企業の方がもっと参加してくださったら、新たなコミュニティが生まれて、ほかの企業も参加してみたくなると思うので、次回はもっと集客に時間をかけて、大々的にやりたいですね」
第1回ならではの課題も見つかったが、参加者からは多くの反響があり、次回への学びも見つけられたと話す遠藤。
遠藤 「とくに印象的だったのが、多くの参加者から『今まで普通に歩いていた道も、なんとなくゴミを見つけながら歩くようになりました』という声があったことです。『スポGOMI』を通して、環境に対する意識が根付くことで、継続的な環境問題への解決に向けて貢献できるのかなと思っています。
次回は近隣住民や地域の企業の方に限らず、お子さま・親御さまもご家族で一緒にご参加いただけるような企画もいいのではないかと思っています。『スポGOMI』を体験することで、環境に対する意識が強まりますし、楽しみながらゴミ拾いができるので、お子さまへの教育も兼ねた良い取り組みなのではと思っています。
今回は第1回ということもあり、いろいろ苦戦したのが正直なところです。今回の学びを活かして次回以降はさらに企画を盛り上げ、より多くの方にご参加いただけるイベントにつなげていきたいと思っています」
また、学生団体と一緒に取り組めたことで、新たな学びがあったと言います。
齋藤 「学生たちとの打ち合わせでは、学生ならではの“柔軟な思考力”で、私たちだけではなかなか思いつかないようなアイデアをどんどん出してくれました」
横山 「私今社会人2年目で、学生たちとそこまで年齢が変わらないのですが、彼らが『スポGOMI』のようなサステナビリティ活動に積極的に参加していることはもちろん、発想力や発信力の高さに刺激を受けました。学生たちにとっても、企業と一緒に社会に価値を生み出す良い機会だと思ってもらえるように、今後も一緒にイベントを開催していけたらいいなと強く思います」
「スポGOMI」での経験が日々の営業活動のヒントに──
「スポGOMI」をかんぽ生命で主催してみて、気づいたこととは。
横山 「新しいことを始めることのハードルは高いと思い込んでいたところがあります。かんぽ生命は大きな組織ですし、遠藤さんが『スポGOMIをやろう』と話を持ち掛けてくれたときは、正直実現は難しいんじゃないかなという気持ちが大きかったんです。しかし、入社2年目という立場で企画から運営まで携わったことで、新しい気づきや勇気を得ることができました」
「スポGOMI」の経験は、普段の営業活動とは毛色の違う、その分とても貴重なもの。しかし、実は日々の仕事に役立ちそうなエッセンスのつまっている経験でもあったそう。
齋藤 「私はこれまで、お客さまに対して、『こう言われたときには、こうお返事しよう』と事前に準備していた会話ばかりだったのではと、今回の経験を通して気づいたんです。どうしたら『スポGOMI』に集客できるのか、どうやったらもっといいイベントになるのかを考えることで、今までになかった視点で物事を考える良い機会になりました。今後の営業活動でも、お客さまとの関わり方が変わっていくように思います」
横山 「私も、営業に対する考え方が刷新されました。今回の『スポGOMI』の取組みは、遠藤さんがお客さまとの会話で『スポGOMI』を知って始まりました。私も遠藤さんのように、お客さまの話に傾聴することの大切さを感じました。お客さまから聞いたお話を、広い視野を持って仕事のアイデアにつなげていく姿勢を持ちながら取り組んでいこうと思います」
遠藤 「私は、お客さまやお客さまのビジネスに興味を持って関係性を深め、どうすればお客さまのお役に立てるかを模索することが営業の醍醐味だと思っています。お二人にとっても良い経験になって本当に良かったです」
第1回の手応えと反省を胸に、次回を見据える3人。第2回の「スポGOMI」開催に向け、挑戦は続きます。