私には何ができるのか。自分に自信を持つためにIT業界で技術職の道へ

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大学では「スポーツと健康」に関する幅広い知識と教養、およびスポーツマネジメントの理論と手法を多角的な視点から学ぶ学部に進学した内藤。学外では、大学サッカーの連盟に所属し、大会の運営スタッフとして活動していた。

内藤 「運営スタッフの活動を通して『支える』という立場でスポーツに関わり、主体性ややり切る力、マネジメント力を養うことができました」

成長を見込める業界への就職を考えていた内藤は、合同説明会でIT業界の話を聞き、未知の領域だからこそワクワクしたと言う。これから伸びるIT業界で技術を身につければ、自分を成長させることができる──。IT業界を志望したのは、そんな想いからだった。

内藤 「充実した学生生活を送ってきましたが、振り返ってみると、社会に出たときに『自分には何ができるのか』をうまく説明できないことに気づきました。そこで、自分に自信が持てる技術を身につけたいと思い、IT業界で技術職の道へ進むことを決めました」

内藤は就職活動をしていたとき、JMASが開催したグループワーク形式の1dayセミナーに参加した。当時、説明会や面接でしか学生と企業の接点がない場合がほとんどの中で、1dayセミナーを通して学生との交流を図ろうとするJMASに対し、良い印象を持ったと言う。

内藤 「学生も企業も、企業説明会や面接だけではお互いを深く理解できないだろうと思っていました。そんな中でJMASは、1dayセミナーを通して学生一人ひとりをきちんと見てくれているような印象を受けたんです。技術を身につけたいという強い想いもあり、未経験でも技術職として採用してくれるJMASへの入社を決めました」

大規模プロジェクトに参画し、入社後3年間でさまざまな仕事に挑戦

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2020年、新卒でJMASに入社した内藤は、大手システムベンダーのもとで受託開発を行うSI事業部に配属された。コンビニエンスストアのECシステムを構築する大規模プロジェクトに参画し、業務を通して確実に技術を習得してきたと話す。

内藤 「配属当初は、JavaでAndroidアプリの開発などを行っていました。その後、Webアプリケーションの改修や新規バッチの開発など、いろいろなことに挑戦しました。

テスト工程では、初めは検証者として携わっていましたが、さまざまな種類や手法のテストを経験し、それぞれの特徴や目的を理解できたので、2年目からは再鑑や進捗管理、他のメンバーをフォローする役割を任されるようになりました。少しずつ任せてもらえることが増えるのは、嬉しいです」

着実に成長している内藤だが、その裏には苦労したこともあったと言う。プロジェクトの拡大にともないメンバーが毎月のように増えるため、その都度システムの仕様を新規参画者に共有し、作業のフォローをすることになった内藤。そのうち、自身が抱える業務の進捗に影響が出てくるようになったと振り返る。

内藤 「OJTトレーナーに相談したところ、『1人で全員を完璧に見ることは難しい。自分と同じレベルで仕事を理解できる人を2、3人作って、作業を分担すれば良いのでは』とアドバイスをもらいました。

それを受けて、私が数人をフォローし、その人たちに別の人をフォローしてもらうという方法に切り替えました。その結果、自分の作業負荷を減らしつつ、テストを効率よく円滑に進めることができました」

そして、入社2年目のころ、短期間で開発工程を繰り返すアジャイル開発で、既存の機能を修正する小規模プロジェクトの担当を任されることになった内藤。普段の大規模プロジェクトでは、長期間で上流から下流へ開発工程を順番に進めるウォーターフォール開発で進めているため、アジャイル開発は初めての挑戦だった。

内藤 「初めてのアジャイル開発で設計からリリースまで、すべて1人で主体的に進めなければならず不安もありましたが、任せてもらえたことで、1人でできる作業の幅が大きく広がったと感じました。また、アジャイル開発では、お客様やメンバーとコミュニケーションを密に取りながらスピード感を持って開発を進めるので、新鮮で楽しかったです。

このプロジェクトで開発したのは、コンビニエンスストアの店員さんが商品のピッキングをしやすいように、システム上にある商品の表示順を変更できるようにするという機能でした。リリース後、『店員さんが便利になって喜んでいたよ』と教えてもらい、嬉しかったのを覚えています。

もともと新しいことに挑戦するのが好きなので、入社してから3年間、先輩や周りのメンバーに支えられながら、さまざまな仕事に挑戦しました」

開発の基礎やルールをしっかり習得。大規模プロジェクトだからこそ、経験できたこと

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内藤は入社当初から現在に至るまで、SI事業部に所属。SI事業部は、大手システムベンダーのもとで金融機関や流通業の顧客向けに大規模なシステムを開発する部門で、所属メンバーの多くが顧客のオフィスに常駐して仕事をしている。

内藤は現在も、コンビニエンスストアのECシステムを構築する大規模プロジェクトに参画し、要件定義からリリースまでを一通り担当。入社1年目から新規参画者のサポートを行い、2年目以降は、テストの進捗管理や移行の作業管理、作業確認者も担っている。

内藤 「大規模プロジェクトの特徴として、さまざまな部門や組織のメンバーが参画するため、開発におけるルールがきちんと定められています。また、1つの案件の中で、要件定義、設計、製造といった開発工程をきちんと順を追って経験できたおかげで、新人のころから開発の基礎やルールをしっかりと学ぶことができました。

チーム単位で活動する場面が多く、メンバーから学ぶこともたくさんあります。パートナー企業の中にも高い技術力を持つ人がたくさんいるので、その方々からも多くの技術を学ぶ機会があります。

きちんとしたルールに沿って開発を進める中で、多くのメンバーとの関わりがあり、幅広い技術に触れられる。そこが大規模プロジェクトに携わることの魅力だと思います」

内藤が仕事をする上で常に意識しているのは、目的意識を持つということ。これにより、日々の業務の中で何をすべきかがより明確になり、目的を達成するために必要なアプローチを主体的に考えられるようになるからだと言う。

内藤 「1年目のころ、検証者としてテストを実施していた際に、『1日何件のタスクをこなせるのか』が目標になってしまっているような気がしました。テストの本来の目的はバグを見つけること。その目的をきちんと念頭に置いてテストを実施した結果、テスト仕様書には書かれていない別のバグを見つけ、対処することができました。

より良い成果を上げるために、常に目的意識を持ち、指示をこなすだけの『作業者』にはならないよう意識しています」

仲間と共に切磋琢磨できる環境がある。めざすのは、“オールマイティーな人”

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▲ 最近、ゴルフを始めた内藤。もともとスポーツが好きで、休日はスポーツジムで身体を動かしたり、ゴルフの打ちっぱなしに行ったりとアクティブに過ごしている

未経験でIT業界に飛び込み、周りのメンバーに学びながら成長を続ける内藤。今後もさらに技術力を磨き、どんな仕事もこなせるような“オールマイティーな人”になりたいと語る。

内藤 「技術を幅広く身につけることができれば、たとえば要件定義の際にも、『この技術を使えば、お客様のご要望を実現できそうだ』といった実現可能性がより明確に見えてくると思います。そのために、まずは技術をしっかりと身につけていきたいです。

今後挑戦したい技術の1つが、フロントエンド開発です。部門内でReactを中心としたフロントエンド開発の教育をこれからスタートする予定で、参加者として立候補しました。普段の業務ではバックエンド開発に携わっているので、フロントエンド開発に触れる機会はなかなかありません。だからこそ、技術の幅を広げるために勉強したいと思います。

そして、将来的にはマネジメントにも挑戦していきたいです。管理者の立場になったとき、これまでの経験を活かして、任されたことにきちんと応えられるような人になりたいと思います」

1つでも良いから、自分にとってのやりがいを見つけて、前向きに取り組むこと──。それが仕事を楽しむ秘訣だと内藤は話す。そんな内藤が、これからJMASに入社する人たちへ伝えたいメッセージとは。

内藤 「最初のうちはわからないことがたくさんあると思います。私も1~2年目のころは、周りの先輩に積極的に質問をしました。その結果、いろいろな知識を吸収でき、3年目くらいになると、これまでに得た知識がつながったような感覚がありました。早く仕事を覚えて自己成長につなげるためにも、若手のうちはたくさん質問をすることが重要だと思います。

社会人になって強く思うのが、『仕事は1人ではできない』ということです。日々、チームで仕事を成し遂げていると実感しています。新人だとしても、チームに貢献できることが必ずあるので、協力する姿勢を大事にしてほしいです。

それから、同期や先輩・後輩と切磋琢磨することも大切です。活躍している同期や先輩・後輩の話を聞くと、『自分ももっと頑張らなきゃ!』という気持ちになります。これから入社される方々とも、お互いに高め合いながら仕事ができれば良いなと思います」