常に大切にしていることは「柔軟性」と「バランス感覚」
JMASは2020年に海外ビジネス誌CIO Advisorにおいて、「APAC Mobile Application Consulting/Service Companies-2020」のTop10のうちの1社として選出された。モバイルアプリ開発における専門知識や実績を多数保有する企業として、国内外から高く評価されている
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2023年2月現在、そのJMASでデジタルソリューション事業本部 モバイルソリューション部に所属している樋口。求人サイトのモバイルアプリケーション開発を行うチームのプロジェクトマネージャーを担当している。
樋口 「15人体制の小規模なチームですが、お客様からはモバイルシステム構築支援の実績、技術力、開発スピード、サポート体制、大規模な開発案件を請け負える企業体力を評価されています。長期的なモバイルIT戦略を共同で進める開発パートナーとして、JMASが選定され、私が担当してから現在で7年目になります」
長期の案件をマネジメントするにあたって、樋口が大切にしている価値観は「相手の進行を妨げない柔軟性とバランス感覚」だと語る。
樋口 「私が常に心がけていることは、相手の伝えたいことをよく聞き、進行を妨げないようにすること。私たちの仕事は、お客様の要望をヒアリングし、機能拡張や新たな価値、利便性を考えサービスを提供していくので、視野を広く持つことが大切です。
自分のこだわりが強すぎて相手の話が聞けない、逆になんでも相手の話を聞きすぎてしまうと視野が狭くなりがちなので、本質を見失わないためには柔軟性やバランス感覚が必要だと思っています」
お客様との関係を大切にする樋口は、後輩育成にも前向きに取り組み、部内の教育担当を任されていた。
樋口 「部内の教育担当として、勉強会の立案から運営、講師として育成にも携わってきました。現場でのノウハウや最新技術など部内の状況や時代の流れに合わせ、その都度改善を行ってきました。いまは、後輩育成の一環として自分より若い社員が勉強会を企画し、実施しています。
社内には、部内の勉強会以外にも全社員が見られる社内ポータル(技術掲示板)があります。そこは、最新の技術情報や資格取得のための情報交換などに使われており、私は全社に向けてAWSの資格取得に向けての勉強方法や参考になる書籍などを共有していこうと思っています」
プロジェクトを円滑に進めていくためには技術力だけではなく、人間力が大切
2010年に新卒でJMASに入社した樋口。今年の4月で入社13年目になる樋口が、関わってきたプロジェクトは、上流工程から下流工程まで多岐にわたる。エンジニアとして手を動かすだけではなく、お客様のビジネスに貢献するためにソリューションの提案も行う。
樋口 「入社後、数カ月間の新人研修を受けてから最初に配属された部署は、金融系の部門で、Web開発の案件に開発メンバーとして携わっていました。OJTを通じて基本的な技術スキルを身につけ、4年目ころからは、要件定義の前工程や提案資料を作る仕事も任されるようになりました。
将来的には上流工程にも携わっていきたいと思っていたので提案資料を作ることも勉強になり、個々のプロジェクトを成長の機会と捉えてチャレンジしてきました」
初めてチームリーダーを任されたのは、入社後6年目のことだった。今でも鮮明に覚えているプロジェクトがある。
樋口 「生命保険関係のプロジェクトで、メンバーの人数は多くありませんでしたが、自分以外全員が外国籍の方々だったので、はじめは少しビックリしました。言葉や文化の違い、そして自分自身もはじめての挑戦が多く、プロジェクトを円滑に進めていくためには技術力だけではなく、人間力が大切だと感じましたね。
先輩のサポートもありますが、お客様と、そしてチームメンバーと試行錯誤しながらモノづくりをしていく必要性があるので、まずは相手の想いや考えを聞くようにし、協力関係を築いていきました」
2022 APN ALL AWS Certifications Engineer
プロジェクトマネージャーとして多忙な日々を過ごしながらも、AWSの高難易度資格を取得するほどの熱意と原動力になったものはなんだったのか?──樋口は、自らの「成長したい」という想いと社内制度が後押ししてくれたと語る。
樋口 「AWSの認定資格のデジタルバッジがほしくて頑張りました!と言うと軽く聞こえますが、自分で決めた目標なので、最後までやり抜きたくて頑張りました。今後も豊富なサービスを提供するためには必要不可欠な知識だと思っていますし、新規の提案をしながら活動領域の幅をひろげ、実績をつくっていきたいと思っているので勉強をしました。
また、部門教育の施策でAWSの資格取得に向けてサポート体制も強化されているので、目標を立てコツコツと朝・夜・休日を利用して勉強しました。 ちょうど2021年から勉強を始め、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため外出を控えるようになったので、勉強時間を捻出するには良いタイミングになりました。一つひとつ目標をクリアでき、大きな成長につながりました」
AWSの資格を取得するにあたって、先にゴールを設定し一定量の勉強をすれば取得できる確信が樋口にはあった。また、会社のサポート体制も次の資格取得に向けての原動力になった。
樋口 「AWSの資格に関しては、社内で一番資格取得が進んでいたので、自分が先陣をきってネットで勉強方法や過去問を調べて始めました。もともと一人で黙々と勉強を進めることが苦にならず集中できるので、業務の合間の隙間時間を有効活用しました。試験区分によって有効な媒体が異なるため、書籍を購入して勉強することもあり会社からのサポートをフル活用させてもらいました。具体的には、書籍の購入費用や試験費用が会社負担です。
それから、個人でeラーニングも活用しました。コンテンツが充実していたので、全社の資格取得制度の一環として社員が活用できるよう社内の教育チームとも連携し、社内導入を進めました。 そのほか、社内制度である『J-Point制度』がモチベーションアップにもつながりました。この制度は、自己成長や努力した点を会社が評価し、当該ポイントを賞与支給時に金額換算して支給されます。わかりやすい制度なので目標も立てやすかったです」
システム変革だけではなく、競争力の維持・強化に向けたソリューション提供
専門知識を活かしながら、さらに事業領域を広げるためにもインフラからアプリケーション開発まで、トータルでソリューションの提案をしていきたいと言う樋口。マネジメントだけに主軸を置くのではなく、エンジニアとしてのスキルも追求し続けている。
樋口 「JMASは、長い歴史があり多種多様で豊富な案件が集まっているので技術領域の幅も広く、意欲のある人はフルスタックエンジニアとして成長できる会社だと思います。 IT業界は技術進化のスピードが速いので、自分の市場価値を高めるためにも継続学習が必要になりますが、挑戦意欲のある人は時期にもよりますが希望するプロジェクトにアサインしてもらえることが多々あります。
上司との面談の機会も多くセッティングされており、個人の声にしっかりと耳を傾けてもらえるので、私も次の目標をアピールしています。
これからは、もっとAWSの知識を活かしてインフラから提案できるような活動をしていきたいと思っています。お客様の本質的なニーズは、システム変革だけではなく、競争力の維持・強化だと思っています。そのほかには、お客様の視点を大切に『インフラ×アプリケーション』とトータル的にソリューションを提供していきたいと思っています」
お客様の事業のためにも、挑戦し続ける必要がある。個人の成長を後押しし、挑戦する機会を与えてくれるのがJMASだと言う樋口。
樋口 「JMASには、技術統括部という部門があります。そこでは開発技術やPJTマネジメントを全社横断で支援しています。各部門の技術活動を全社で共有や連携をして、全社最適の技術活用を定着させる活動をしています。
また新人の教育にも力を入れていて、入社後は1年をかけて研修を行っています。ITの基礎から始まり、実際のプロジェクト案件を基にチームで開発を行っているので、基本的な技術力だけではなくチークワークについても学ぶことができます。
お客様に最適なソリューション提供をするためにも、現場に配属された後は、即戦力として活躍できるこの仕組みは必要。他社にはないJMASの魅力、そして強みの一つだと思います」