自分の仕事がプロジェクトに大きな影響を与える。PLになって感じた意識の変化とは

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佐貫が最も印象に残っているプロジェクトは、入社後、最初に参画した案件だと語る。この案件では、Webアプリケーションのフロントエンドとバックエンドの開発、iOSのスマートフォンアプリ開発、インフラ構築(Azure)など、アプリ開発に関わるほぼすべての分野を経験した。

佐貫 「さまざまな分野の開発に携わることができたのは、とても貴重な経験となりました。使用した開発言語は最近主流なVueに加え、C#とSwiftの3言語。それに加えて、未経験ながらAzureのクラウドサービスを用いてインフラ構築にも取り組みました。部分ごとに切り分けて段階的に挑戦していったので、どの分野も問題なく遂行できました。

またこのプロジェクトでは、PLとして初めてお客様とコミュニケーションを図り、実装方針の説明や工数の調整をしたことも印象に残っています。初めての経験だったので、すごく緊張しましたね」

そんな佐貫がPLになって実感したのは、自分の仕事がプロジェクトに大きな影響を与えるということだった。開発者としてプロジェクトに関わっていたころと比べて、自身の意識が大きく変わったという。

佐貫 「工数の見積もりやスケジュールの調整を1つでも誤ると、後工程のすべてに影響を及ぼすことを痛感しました。そのためマネジメントにはメンバーの力量を測りつつ、適切な工数を算出し担当者にスケジューリングしていく力も必要だと再認識しました。

また、レビューに関しては自分がレビューしたものがそのまま成果物につながるので、抜け漏れがないようにきちんと確認しないといけません。PLになったことで仕事への責任感がより強くなり、意識に大きな変化を感じました」

PLはプロジェクトの推進や管理をする立場であり、成功も失敗もPLの力量次第だ。しかし、プロジェクトが無事に終わったとき、開発メンバーとして参画するだけでは得られない、PLならではの達成感を感じられると佐貫は語る。

佐貫 「PLの仕事を成し遂げるには、これまでの経験をフルで活かす必要があります。そういった自分のスキルと経験がどこまで通用するかを、プロジェクトを推進していく中で試すことができるところにマネジメントのやりがいを感じます。

仮に失敗したとしても、何が悪かったか原因を突き止め、自分に足りない部分を把握することで、また新たなことに挑戦するきっかけにもなります。PLという大きな責任を担うからこそ、成し遂げたときの達成感や喜びはひとしおです」

最新技術に挑戦できるのがJMASの魅力。若手エンジニアが成長できる環境がある

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▲入社当時の佐貫

佐貫は2018年に新卒でJMASに入社。就職活動時は、化学系とIT系の2つの業界に興味があり、その上で、自分のやりたいことができる会社かどうかが就職活動の軸になっていた。

佐貫 「当時、JMASのホームページや採用サイトを見て、多種多様な業界向けにさまざまなサービスやアプリを展開していることを知り、JMASなら自分のやりたいことができるのではないかと思いました。また、多種多様なクラウドサービスを活用した開発にも注力しているのを見て、“新しいことに挑戦している会社”という印象を受けたことも、入社の決め手となりました」

IT未経験で入社した佐貫だが、入社後は、Webアプリケーションの開発から始まり、バックエンド、iOS・Androidのスマートフォンアプリ開発、さらにインフラの構築とさまざまな分野の開発を経験した。そこから徐々に、マネジメントにも挑戦していくことに。

佐貫 「1年目から3年目までは、主に開発に携わりました。最初に参画したプロジェクトでは、画面の製造から、最終的にはPLまで経験しました。4年目から2022年現在にかけては、プロジェクトの初期開発や開発後の運用・保守のPLを務めています」

マネジメントだけでなく、開発技術に関しても、数多くの経験を積んできた佐貫。今では10言語ほど使えるという。

佐貫 「最近だとLaravelとVueを組み合わせたWebアプリケーションの開発を自社では提供しています。インフラ面ではAmazon Web Services(AWS)といった大手クラウドベンダーのサービスを用いた開発も行っています。中でも最近は、EKSと呼ばれるKubernetes(Dockerのマネジメントツール)を使ったWebアプリケーションの開発も行っており、実際に顧客にも提案しています。

スマートフォンアプリの開発に関しては、iOSとAndroid、それぞれのネイティブ言語と呼ばれるSwiftとKotlinでの開発ができます。また、クロスプラットフォームと呼ばれるFlutterを使ったワンソースでのiOS、Androidの開発も可能です。実際のプロジェクトを通して、最新のトレンド技術を経験できるのは、JMASで働く魅力の一つだと思います」

メンバーを育てながら、プロジェクトを成功に導く。特別なやりがいを感じるPLの仕事

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2022年10月現在、コンシューマー向けスマートフォンアプリを管理する画面の運用・保守案件では、PLとしてチームを統括している佐貫。主にメンバーのタスク管理や、顧客との仕様調整などを行っている。

佐貫 「2021年の4月から進めているプロジェクトでは、スマートフォンアプリに向けて、クーポンやメッセージを配信するための管理画面を開発しました。また、アプリを利用しているユーザーからのお問い合わせを受け付けるヘルプデスク画面も開発しています。現在は、本プロジェクトの運用・保守を4名程度のメンバーで実施しており、チームを統括することも私の重要な役割です」

チームを統括する立場である佐貫は、ときには難しさに直面することもあるというが、PLの仕事には特別なやりがいを感じていると話す。

佐貫 「本プロジェクトに参画しているメンバーは若手が多く、技術面では未熟な部分もあります。しかし、それに対して自分が磨いてきたスキルを共有することで、“メンバーを育てながらプロジェクトを達成していく”。そこに大きなやりがいを感じています」

そんな佐貫が仕事をする上で大切にしているのは、自身のスキルを成長させるために日頃から何ができるか追求し続けることだ。

佐貫 「現在、実施しているPL業務もその一環です。タスク管理や顧客との調整といったスキルは、これまで正直あまり磨いてきませんでした。そのため未経験のスキルをさらに向上させるためにも、自分は何をすべきなのか日々考えながら業務に取り組んでいます」

高みを目指して自ら目標を設定し、それを達成するために何をすべきか常に考え、チャレンジしている佐貫にとって、JMASは良い環境だという。

佐貫 「定期的に行われている面談の中で、これから挑戦したいことを上司に伝え、それにマッチした案件にアサインしてもらうこともあります。面談以外でも上司と話す機会は多く、上下の隔たりがないため相談しやすい環境だと思います。また、JMASにはチャレンジできる環境があるので、やりたいことがあれば積極的に声をあげるようにしています」

技術者として、PLとして、信頼される存在になる。目指すのは、“IT業界の二刀流”

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さまざまな経験を積んできた佐貫だが、現在も資格取得に向けて勉強に励んだり、プライベートの時間にトレンド技術を使って実際に開発してみたりと、技術の追求に余念がない。今後は技術者としても、PLとしても、信頼される存在になりたいと語る。

佐貫 「会社の中核になる人材として成長していきたいと思っています。技術者としても、PLとしても、『この案件なら佐貫に任せておけば大丈夫』と言われるような存在になりたいです。また、フルスタックエンジニアとして活躍していきたいとも思っています。

フルスタックエンジニアというと、開発におけるスペシャリストを指す人も多いですが、エンジニアは開発だけでなくマネジメントも重要だと考えています。開発とマネジメントの両面を強化し、メジャーリーグで活躍している大谷 翔平選手のような“IT業界の二刀流”を目指したいですね」

これからPLを目指す人には、“何事にもチャレンジする気持ち”を持ってほしいと佐貫は語る。難しくて不安になることもあるが、そんなときこそ「自分はできる」と気持ちを奮い立たせ、失敗を恐れずに挑戦してほしいという。そう思えるのは、佐貫自身が未経験でIT業界に飛び込み、挑戦し続けた先に確かな手ごたえを感じることができたからだろう。

佐貫 「これまでに経験したことのない仕事だったとしても、チャレンジする道を選び、チャンスを掴んできました。それによって、いろいろな技術を習得できましたし、最終的にはマネジメントも経験できています。これからPLを目指す人にも、チャレンジする機会があれば、積極的にチャンスを掴んでいってほしいと思います」