多様な役割を担うCPD──現場の足元を支えることを目指して

私が管轄しているCorporate Planning Div.(以下、CPD)は、会社の経営企画から管理まで全般を担っています。一般的な会社であれば、経営企画、人事、経理、総務、リスク管理などの7〜8つの部署にまたがる業務を、ひとつの部署で担っているという構成です。人数は会社設立時からほとんど変わらず、数名の少人数で運営しています。会社全体はここ3年で社員数10数名から100名弱にまで急拡大をしているので、バックグラウンドがさまざまな社員一人ひとりが働きやすい環境を創出することを意識し、チームを運営しています。

私自身は、旧三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行し、銀行時代にさまざまなポジションを幅広く経験してきました。営業現場だけでなく本部での仕事も経験し、それぞれの魅力を感じていました。事務や営業の企画の時は、現場に寄り添い、現場の人たちの活躍を第一に考えて仕事をしていましたね。

そうした経験もあり、今の組織でも、現場の足元を支えること、それを実現できるチームにしていきたいという想いを持っていますし、同じ想いを持って動くチームでありたいと考えています。

CPDのチームメンバーには、銀行からの出向者、法律事務所やスタートアップ企業出身者など、さまざまな業界から入社した人たちがいます。一概に、現場と本部といった感覚は持っていないものの、現場の仕事を支えているという気概を持って取り組んでいかないといけないですね。

アクティブだった学生時代。堅実に仕事へ向き合い続けてきた社会人時代

少し昔の話になりますが、現在の仕事への向き合い方にもつながる高校時代の忘れられない経験があります。当時、私の通っていた高校には修学旅行がありませんでした。2年から3年次のクラス替えもなかったので、卒業が近づいたころ、2年間共に過ごした仲間と最後に思い出をつくりたいという話になりました。

そこで、クラス40名、2泊3日の伊豆箱根旅行を私が中心となって企画実行したんです。旅行のプランはすべて自分たちだけでつくり上げたもので、親御さんにも心配をかけないよう私が全員に手紙を書いて「事故のないように楽しい思い出をつくります」と伝えるようにしました。今思えばよくやったなという感じです。

その経験により、私は一度担がれたら、積極的に前に出て中心となって物事を動かすことが好きという自身の一面に気づくことができました。

大学に入学してからは、規模の大きな音楽サークルの副部長や、都内のライブハウスでのライブ活動など、どんどん外に出ていくことが好きになっていきましたね。

大学を卒業後、旧三菱銀行に入ってからは25年どっぷりと銀行での仕事を経験してきました。支店に配属となり、現場で長く法人営業を主戦場としていましたが、本部に異動になってからは、事務企画・情報セキュリティ・営業企画・コンプライアンスなどを、幅広く経験する機会に恵まれました。非常にありがたかったと感じています。

今から振り返れば、JDDに携わるきっかけとなったのは、10年ほど前、本部で地域金融機関の担当をしていたときのことだったと思います。

現在JDDのCEOを務める上原から「新規事業を立ち上げるので、一緒に地域金融機関への営業活動に協力してほしい」と声をかけられました。2年程度活動を共にしたものの、それ以降上原との接点はまったくなかったのですが、2017年9月にJDDが立ち上がる直前に突然の異動。翌月の2017年10月、JDD立ち上げと同時に副社長に就任することに。

そして就任から2カ月後には、35の地域金融機関からの出向者受入の陣頭指揮を取ることになります。当初は驚きと戸惑いもありましたが、私自身堅実にコツコツやって行くタイプなので現在の仕事が肌に合っているし、何よりJDD設立時に呼んでもらえたことは、とてもありがたかったなと感じています。

自分へもたらされるあらゆる出来事は、過去からの経験や人のつながりなど、いろいろなご縁で導かれるものと思いますので、だからこそ、その分しっかり貢献していかないといけないと思っています。

固定観念からの脱却──JDDらしいやり方とは

JDD設立当初は何もかも手探りで、会社の基盤がグラつかないようにということを第一に運営していました。たとえば手続きやマニュアルは基本的に銀行のルールを踏襲し、ひと通りそろえました。

しかし、多様な人材が集まる中で、「事務手続きが複雑である」と言われたことがありました。それまでの銀行の文化であれば、マニュアルを読み込んで対応することが当然と思っていましたが、年に1度か2度しかない事務に時間を費やす必要があるのか?と考えるきっかけになったんです。そこからは、極力、社員の手間を省いた対応をすることで業務全体の効率化につながっていくと考えています。

そういったコーポレート領域業務の集中化(コモンキッチン化)を推進することが、全社的な成長にもつながるのではないかと思っています。また銀行的な固定概念にとらわれず、JDDらしい柔軟なやり方を探っていきたいですね。

JDDは、銀行内では実現できないことにスピーディーに取り組むことを目的にスピンオフをした会社です。一方、三菱UFJフィナンシャル・ グループ(以下MUFG)のガバナンス自体は非常に重要なので、それを維持しながらJDDでの自由度を持たせることを考えていかないといけません。100項目以上の経営管理項目があり、厳しい管理下でありながら、どうやって自由度を保っていくのか。その環境下でいかに自由にチャレンジできるのかが問われていると思います。

設立当初は銀行からの出向者のみで構成されており、なんとなく銀行のルールで通用していましたが、多様な人材が集まるにつれて、JDDらしい運営が必要となってきました。

私自身、多様な社員と関わる中で考え方が変わってきています。社員に何かお願いをする際に、あらためてJDDとして本質的に必要な観点はなんなのか?を考えることが重要だと感じています。過剰品質になっていないかなど、都度考えるような雰囲気になってきましたね。法令として守らないといけないこと以外の部分では、単純にそれらを押しつけるだけではなく、自分たちで考えてから伝えるようにしています。

時代に合わせ働き方も変化する。JDDだからできる画期的な取り組み

コロナウイルスの影響で、私たちコーポレート部門の仕事の仕方も問われています。リモートをはじめ自由に働ける環境ではあったものの、緊急事態宣言後は、特定業務担当者のみ出社をしていました。

その後も引き続き、働き方の変革を進めています。CPDでは、出社前提の事務フローがあったので、それらをできるだけ場所にとらわれないフローへ変更を進めていっています。契約においても、紙媒体での締結ではなく電子契約への移行を進め、捺印や書面の送付をなくすように、また経費処理についてもクラウドサービスを用いて、電子帳簿の活用など、原本自体をなくすような動きを進めています。もともと手作業で発行していたものをなくしていくイメージですね。

CPDの担当領域において最も重たい決算の領域でも同じです。多数の書類や作業を電子化して、システムの中でスムーズにできるよう現在試行的に取り組みを進めています。ガバナンスを維持しながら進めていく必要があるので、そのなかでのニューノーマルを探すようにしています。

JDDはMUFGの中でもスピーディーにこれらの取り組みを実施しているので、画期的だと感じています。コロナウィルスのことがあったから加速した部分が多いとも感じていますが、時世にあった取り組みを認めてもらうことで、新しい社外との取引に発展させるなど、何か新しい動きにもつなげていきたいと考えています。

まだJDDは100人規模でさまざまな人に相談でき、フラットな組織です。コロナウイルスによって出社できない状況となったときも、すぐにマネジメントで議論をし、その後在宅勤務に切り替わり、出社前提だった業務が明らかになり、少しずつリモート化に移行しました。

何かをしようと思ったときにクイックに対応できる会社だということを改めて実感しました。

そんなJDDだからこそできる新たな挑戦がまだある。これからもJDDらしさを胸に、挑戦し続けていきたいです。