2017年に新卒で入社をした渡辺と、2023年6月に中途入社をした前花。現在、2人は人事総務部/人材開発室で採用業務(中途・障がい者)に携わっています。昨今障がい者採用の需要が高まっている中で、JA三井リースにおける今後の採用業務への想いをそれぞれ語ります。

サムネイル写真 左(前花)右(渡辺)

転職でチャレンジ ──将来を考えスキルアップと収入安定をめざす


――はじめに、現在の業務内容について教えてください。

渡辺:現在は、人材開発室で中途採用と障がい者採用を担当しています。企画や求人作成、スカウト・エージェントとの連携、応募者との面接、入社者のオンボーディングなど、採用における全領域を担当しています。

障がい者採用については、専門知識を身につけるため企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ)資格取得に向けて養成研修も受講し始めました。

前花:私は、採用業務のサポートを中心とした業務を行っております。前職から障がい者雇用として働いており、自分の特性を活かして日々精進しているところです。自身の障がいへの理解を深めるため、障害者職業生活相談員資格認定講習を受けて障がい者雇用について学びます。他にも勉強をして取りたい資格があるので頑張ります!

──前花さんは、前職が初めての障がい者雇用なんですよね。前職の業務とJA三井リースでの業務とでは業界も業務内容も異なりますが、JA三井リースへ応募した経緯はどのようなものだったのでしょうか?

前花:前職ではパート職だったので、将来を考えてスキルアップと収入の安定を軸に転職活動を始めました。過去に4回ほど転職経験がありますが、前職は初めての障がい者雇用でとても苦労しました。一方、自分の特性を学べる機会が多くあり、とても良い経験だったと思っています。自己理解が進んだこともあって、転職する自信もつきました。そんな中で、以前から興味のあった人事関係の求人を見つけたんです。

人事業務は頭を使うイメージがあったことから「ADHDの障がいがある自分に多角的に物事を考えられるのか……」と不安はありましたが、思い切って応募しました。

DX化、障がい者のためのコミュニティ ──障がい者も働きやすい環境と風土作り

──挑戦した転職だったんですね。前花さんは入社して3カ月になりますが、実際に入社されてみて入社前とのギャップや苦労したことはありますか?

前花:業務においてのギャップは、DX化が進んでいたことです。たとえば、支払業務に関してもっと複雑な計算や管理が必要かと思っていましたが、誰もが使いやすい支払いシステムが導入されているため想像よりもはるかに簡単でした。あとは、ペーパーレス化が進んでおり、紙媒体ではなくデータでの申請処理ができることに驚きました。

業務以外では、入社後のサポートが充実していたことです。たとえば、障がい者同士で悩み相談をしたり、業務改善をしたりと交流できるコミュニティがあります。定期的にコミュニティを通して不安なことを共有する機会があるので安心感もあります。 また、上司との1on1もあり、何かあれば相談できる環境もあるのはいい意味でギャップを感じました。

渡辺:さまざまなシステムが導入され、ペーパーレス化が進んだことは、私も本当に実感します。そのおかげで、在宅勤務でも難なく仕事ができるようになったと感じています。

障がい者コミュニティについては、今年から始めました。障がいのある方同士で普段の業務の悩みや、思っていることを話し合うことで、課題改善につながるのではないかと思っています。また、転職してきたからこその意見など採用担当としてとても参考になっています。今後も、もっと広げていきたいと思っています。

前花:そして、苦労したことについて。苦労というより不安だったことになりますが、ミスを起こして皆さんにがっかりされないかがとても心配でした。とくに、支払業務は金額の入力ミスなどあってはならないことで大きな責任を感じていので、自身が担当することに不安がありました。

しかし、ベテランの社員さんが「自分よりできているよ」「仕事が早くて助かります」と言ってくれて、日々自信をつけさせてもらっています(笑)。感謝しています。何より、多角的な視点を持って挑戦する意欲の高い方々が多く、「自分も頑張ろう!」と毎日刺激を受けています。

渡辺:前花さんは不安に感じていたようですが、傍から見ていて入社して3カ月とは思えないほど当室に馴染んでいる感じがします。業務もキャッチアップが早く、すでにいろいろとお任せしていますし。私が忙しくて、手が回っていない業務があるときも、前花さんが積極的に確認や提案をしてくれますし。「こんなところまで気が回ってすごい……!」と思っています。

決めては“人”――社員一人ひとりを大切にする組織

──お2人のJA三井リースへの入社の決め手は何ですか?

渡辺:少し前のことになりますが……リース会社が幅広い業界や顧客に携われるという点に魅力を感じたことから、リース業界を志望していました。学生のころから「いろんなことをやってみたい!いろんな方と話してみたい!」という思いが強かったので、この業界はまさにドンピシャでした。

中でも、JA三井リースへの決め手となったのは“人”です。当時の採用担当者がとても真摯に向き合ってくれて、きっと入社してからも社員を大切にする会社なんだろうなと思いました。入社してからも、その印象は変わりません。

前花:私も、同じく“人”です。面接の雰囲気から社風に魅力を感じ、JA三井リースの方々と一緒に働くのが楽しみだと素直に思えたのが入社の決め手です。今まで経験した面接の中で、ここまで自然体で話せたことがなかったので驚きました。緊張こそしましたが、面接の雰囲気がとても自分に馴染めたことが今でも不思議です。

業務内容を聞いて「楽しそうです!」なんて、するっと声に出して言えたのは初めてでした(笑)。実際に入社してみて、渡辺さんがおっしゃった通り社員を大切にする会社だと感じています。

──各々が思う、障がい者採用において大切なことはなんですか?

渡辺:障がいにはさまざまな特性があるため、しっかりと自己理解をした上でどんな配慮が必要なのか、選考中の面接や面談ですり合わせを行うことが大切だと思っています。採用担当として、できる限りのことは応えていきたいと思っています。

また、当社 としてももっと柔軟に動いていけるよう現場理解をより広げることも重要だと思っています。

前花:当室で私以外にも障がいのある方はいますが、私の特性がお互いの働き方に影響しないか不安でした。だからこそ、しっかりと意思疎通を図ることが大切だと思っています。聴覚障がいの方とは、ほかの方と意思疎通にすれ違いがないように今年導入した文字起こしアプリを使ったり、メモをとったりと確認しながら対話を大事にして業務を行っています。これは、障がいの有無にかかわらず大切にしたいことですよね。

個性を尊重し合う ――社員全員が働きやすいと思える場所へ

──お二人の目標は、それぞれなんですか?

前花:将来において「障がいの有無にかかわらず、職場をより働きやすい場所」にすることが私の目標です。それは、人材開発室でできることが多くあると考えています。採用広報発信や研修。人とかかわる部分が大きいですね。

渡辺:障がい者採用担当としての目標では、当社社員やこれから選考を受けてくださる方々に「障がい者採用関連のことはこの人に相談すれば間違いない」と知見や人柄の面でも信頼される人材になることです。

障がい者採用については2023年4月から担当になったので、日も浅くまだまだ知らないことがたくさんあると思っています。ジョブコーチ資格もそうですし、まずは積極的な知見の拡充をしていきたいと思います。

 ──これからJA三井リースに応募する方に向けて、伝えたいことはありますか?

前花:私から言いたいのは「ぜひ、当社で一緒に働いてみませんか?」というお誘いです。障がいの特性はたくさんあり、得意不得意によって起こるトラブルに不安もあるかと思います。そのような不安に対して、自己理解やそれに対する柔軟性が大切だと考えており、一緒に切磋琢磨できる方をお待ちしております。この記事を読んだことで、少しでも当社に興味をもっていいただけたら幸いです。

渡辺:当社は働きやすい会社だと思っていますが、さまざまな特性を持った方がいる中で、全員がより働きやすくするためにはまだまだ改善点はあると思っています。ぜひ、そういった部分にも積極的に意見をくださり、一緒に変えていこうと思ってもらえる方に入社していただきたいです。

※ 記載内容は2023年9月時点のものです