つながりが希薄になりがちな時代だからこそ、信頼感を大切にしたい
2022年2月現在、海外事業本部の海外現地法人営業部に所属している関口。商品の認知とシェア拡大を目指し、海外の代理店や現地子会社への営業を主に担当しています。
関口 「海外からオーダーを受注したり、新商品の案内や取り扱いの提案をしたり。あとは実績の管理などもしています。海外事業本部としては、2019年度までは定期的に海外に出張し、現地で代理店に対して直接営業活動をしていましたが、コロナ禍以降、海外の代理店とのミーティングは、オンラインが主流です」
実際に顔を合わせる機会が極端に減ったことで、コミュニケーションの方法に気をつけるようになったといいます。
関口 「お客様にとっては、化粧品を使うことが、自信を持ったり高揚感を得たりすることにつながります。そういう付加価値を持った特殊な商品を扱っているからこそ、売り手と買い手の信頼関係が大切だと思っているんです。
オンラインでやりとりするようになってからは、相手との距離ができてしまったぶん、接点を増やすことをとにかく意識しています。たとえば、時差が大きいアメリカの代理店とは、スケジュールを逐一確認しながら、お互いが余裕のある時間にミーティングしています。日々のメールや書類ひとつをとっても、文面や資料の内容を精査し、『信頼できる』と相手に思ってもらえるよう心がけています」
そんな関口が化粧品会社に興味を持ったのは、学生時代のこと。アルバイト先の先輩がある化粧品会社への就職を決め、インターンシップや会社説明会に誘われたことがきっかけだったといいます。
関口 「就職活動では、『お客様に幸せを形として届けたい』という想いが実現できるかどうかを軸に就職先を探していました。化粧品を使っている方が幸せになることで、売る側が利益を得るという化粧品業界のビジネスモデル自体にも興味を持ちましたね」
入社2年目で挑んだ商品開発で、ブレイクスルーを実現
さまざまな化粧品会社にエントリーする中、伊勢半グループの企業理念や先輩社員の誠実な対応に惹かれ、入社を決めたといいます。そんな関口が、入社以来、最も自分を成長させてくれたと語るのが、入社2年目から5年目まで所属した国内営業部門での経験です。
関口 「初めて担当企業を持ち、右も左もわからないまま商品開発に携わりました。開発部門や生産部門といった他部門の社員とやりとりをしながら、提案内容を集約して販売店に提案し、契約につなげていく仕事は、すごく刺激的でしたね。苦労した部分もありましたが、年次が若い段階で主体的にチャレンジする機会をもらえたことにはとても感謝しています」
とはいえ、商品開発の過程では、知識不足を痛感したという関口。必要な知識を身に着けるのに良いのではないかと、化粧品検定を受けたところ、見事1級に合格。狙い通り、検定のための勉強で得た知識は開発の仕事にも活かすことができたといいます。
関口 「マスカラの企画から販売に至るまで携わったのですが、開発部門や生産部門と、品質やコストについて何度も打ち合わせを重ねました。最終的に、『これならお客様に納得していただける』と、自信をもって提案できるような商品を開発することができました。苦労が大きかったぶん、携わった商品が発売されたときは、非常にやりがいを感じましたね」
恐れず挑戦することが成長へのカギ——学びへの意欲で逆境を乗り切る
国内営業部門担当として「お客様に幸せを形として届けたい」という入社時からの想いを実現しつつあった関口。入社5年目を迎え充実感を得ていた矢先、海外事業本部への異動が決まりました。
関口 「まさか、という驚きはありました。経験のあった営業職とはいえ、まったく業務の内容が違うので……。ただ、新しいことに挑戦するタイミングと前向きに捉えて、また一から頑張ってみようという気持ちになりました」
関口には、海外事業本部で仕事をする上での大きな課題がありました。それは、言葉の壁。
関口 「海外事業本部に所属している社員の大半が十分な英会話スキルを持っている中、異動した当初の自分の英会話スキルは高校生レベル。でも、英会話スキルはこれからの人生で、持っていて損をすることはないと思いました。むしろ挑戦しなくてはいけない状況にあることは、チャンスだとポジティブに捉えるようにしたんです」
代理店とのメールやミーティングのおよそ半分が英語だという関口。日々、現場で英語力を磨いているといいます。
関口 「恐れずに挑戦することが成長につながっていると思います。プライベートではビジネス英語の英会話教室に通っていて、そこで上達する部分もあるんですが、実践で得るものはやはり大きいと感じています。海外のスタッフと話すときは、物怖じせず、思い切っていろいろな言い回しにチャレンジさせてもらっています。
同じ部門の先輩は英語が得意な方が多いので、メールでの効果的な表現を教えてもらったり、『海外の代理店の方には、こういうアプローチがいいよ』とアドバイスをもらったりしています」
目の前の課題に全力で取り組むうち、まったく異なるように思えた前部門の業務が、今の仕事に生きていると感じることができるようになったといいます。
関口 「たとえば、前の部門で培った化粧品の知識が、お客様に商品を説明する際に役立っています。自分が主体となって提案した販促プロモーションや新商品の取り扱いが実現し、実際に海の向こうのお客様の手に渡ったと実感できたときは、大きなやりがいを感じますね」
100%の力で応える──根底にあるのはお客様への想い
化粧品に関する知識を身につけたり、英語力を高めたり……。課題に対してコツコツと努力を重ねる姿勢は、幼いころに培われたものだと関口はいいます。
関口 「与えられたものに対して100%の力で応え、納得のいく結果を得ようとするのは、一朝一夕では難しいと思っていて。新しい課題には、できる限りの努力をしたいという気持ちの強さから、小学校で始めたサッカーを高校まで続けたり、自分で頑張ろうと決めたことを継続したりする力は昔からあったと思います。仮に大きな成果をあげられなかったとしても、地道な努力を長く続ける下地のようなものは持っているかもしれません」
常に学びへの意欲を忘れずチャレンジし、成長し続けてきた関口にとって、伊勢半グループの魅力は“若手にもチャンスがめぐってきやすいこと”だといいます。
関口 「社内を見わたしてみると、若手社員が重要な仕事を任せられることは珍しくありません。実際に私も2年目で開発に一から携わるチャンスを与えられましたし、仕事へのモチベーションを維持しながら働ける環境が伊勢半グループにはあると思います。今まで培ってきた経験を自分の中で磨き上げ、うまくアウトプットすることができるひとなら、きっと活躍できると思います」
会社員には異動がつきもの。しかし、さまざまな仕事にチャレンジし、自分を成長させることができる良い機会でもあるという関口。今後どんな部門に異動しても、努力する姿勢だけは変わらないと力強く話します。
関口 「正直、営業以外にも、これから生産部門にいくかもしれませんし、人事などのコーポレートスタッフ部門で働くかもしれない。海外駐在することだってありえます。いろんな可能性がある中で、自分がやりたいことを安易に決めつけたくはないんです。
かといって、ただ受け身なわけではありません。新しいチャレンジができるきっかけをいただけたら、それに対して、自分がどうしたいのかをじっくり掘り下げながら努力していきたいと思っています。自分の市場価値を高めて、会社に少しでも貢献できるようになれば、個人としても会社としてもメリットがあると思います。
就職活動をしていた頃からの軸である『お客様に幸せを形として届けたい』というところは今もブレていないので、それが実現できる部門であれば、どこでも頑張っていけると思います」
常に前を見続けるその目に、迷いはありません。これからも関口は「お客様に幸せを形として届けたい」という夢を、あらゆる仕事を通じて実現し続けていきます。