「好きなこと」を仕事にしてきた20代。ライフプランを見据えて、キャリアチェンジ

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▲コンサルティング事業本部 シニアコンサルタントの宮川

20代のころは、「自分の好きなことを仕事にしたい」との想いから、ホテル・美容業界にて仕事を経験してきた宮川。

「振り返ってみると、当時は自分の『好き』を全面に押し出した仕事選びをしていたと思います。人と接することが好きだったため、新卒ではホテル業界に就職。その後、化粧品会社での美容コンサルタントへ転職しますが、どちらも、お客様と接する機会が多かったため、お客様の喜ぶ顔や感謝の言葉を直接いただくことでやりがいを感じていました」

接客業を通じて学んだのは、チームワークとコミュニケーションの大切さ。

「一緒に働く仲間はもちろんですが、お客様に満足していただけるサービスを提供していくためにもコミュニケーションは大事ですね。多くの仲間たちとお客様に接する仕事をしていく中で培われたこの想いは、今でも変わることなく大切にしています」 

そんな宮川が大きく舵を切ったのは、20代後半にさしかかったとき。ある想いを抱くようになります。 

「年齢を重ねていくうちに、自分の働き方に疑問や不安を感じるようになってきたんです。これから先の人生プランを考えたとき、結婚や出産といったライフステージが大きく変わるとき、仕事とプライベートを両立して働いていけるのだろうか。

自分らしく働くことはあきらめたくない。両立していくには、どんな職業を選んだらいいのか、さらにはキャリアアップも含めて、自分を成長させるためにはどうしたらいいのか。考えた結果、導き出された答えがIT業界でした」

そうして、これまでとは業界も仕事の内容も大きく異なるシステム会社へ、未経験からの転職を決めます。

成長できる環境でもっとスキルアップを図りたいと、INTLOOPへ入社

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▲リモートで会議を行う宮川

IT関連の経験や知識がまったくなかったため、システム会社へ転職した際は、未経験の自分を受け入れてくれるところで仕事を覚えたいという思いが強かった宮川。業務を通じて、一つずつ経験していくうちに、見えてくるものがあったと言います。

「IT未経験で入社したシステム会社での最初の仕事(最初に参画した案件)が大規模な制度化案件でした。その案件をきっかけに、同業他社やフリーランスなどさまざまな働き方をしてらっしゃる方々と接する機会が増え、少しずつIT業界を理解していくうちに業界内での職種の違いにも興味を持つようになりました」

これから先のキャリアや働き方について、IT業界で豊富な経験を持つ方に相談する中で、INTLOOPの存在を知りました。 

「IT系のコンサルティングをメインでやっている会社もあるよと、教えていただいたのがINTLOOPでした。さまざまな案件を経験するなかで、コンサルティングについて興味を持ち始めたんです。だから、学ぶことができる環境を求めていた私にとって、ぴったりな会社だと感じ、すぐにお話を聞きに行きました」 

当時のINTLOOPの印象は少数精鋭。豊富な経験を持った人材がそろっていながらも、上下関係にとらわれることなく、自分の意見もきちんと発信することができる環境に感じたと言います。

「優秀な人材が集まる環境に身を置くことで、周りの人たちと切磋琢磨しつつ、自分自身を高めていけるに違いないと確信しました。また、INTLOOPでは、特定の業界やソリューションに特化しているわけではないため、これから先、どのようなキャリアや方向性を進んでいけるのか、仕事を通じて模索できることも、私にとって大きな魅力でした。

だからキャリアップをめざし、INTLOOPへの転職を決めたんです」

成果を目の前で確認することができ、PMOとして仕事のおもしろさとやりがいを実感

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▲今回のインタビューに答える宮川(INTLOOP執務室前)

INTLOOPに入社後、宮川が最初に参画したのが、証券会社の基幹システム刷新に関する案件でした。

「はじめての案件ながら、INTLOOPからの参画は私1人だけ。同業他社であるコンサルタント会社の方々と一緒になって、PMO(※)業務を担当しました。業務内容としては、基本的な業務の進捗管理をはじめ、障害管理・課題管理といった管理業務、ベンダーとの調整業務、対ユーザーの窓口業務や報告資料の作成などですね」 

※ PMO:Project Management Office。プロジェクト全体を統括するプロジェクト管理・推進の補佐役

前職での経験を活かしつつ、持ち前のコミュニケーション能力の高さで、周りの人たちと協業しながら、仕事を進めていった宮川。その経験を買われ、同クライアントから新たな案件としてシステム再構築案件を任されることになり、各ベンダーの窓口として進捗・課題・障害・仕様変更などの管理業務をPMOチームとして担当。次工程のタスク管理やチーム間調整などに従事することになりました。

そしてその後、新たに参画することになったのは、エアライン関連のPMO案件でした。

「この案件の中には、複数のプロジェクトがあって、そのうちの4つのプロジェクトの統括PMOとして全体を見る役割を担いました。これまではソフトウェア面でのシステム開発に携わっていたのですが、このエアライン案件でははじめてハードウェア面にも携わることに。実際の様子を見るために、空港にも何度も足を運びました。宇都宮にあるベンダー会社にも、新幹線で何度も通いましたね」

この案件のハードウェア面で、宮川が最も印象に残っているのが、空港の搭乗ゲートの入れ替え業務。

「私たちが手掛けた新しい搭乗ゲートに刷新された日、これから飛行機に乗るお客様がゲートを通っていく姿を目の前で見たときには『こうやって使われていくんだ!』と感動したことを覚えています。

ソフトウェアは形になって見えませんが、搭乗ゲートは開発途中段階でも、自身が消費者の立場としても触れるという視点にて作られていく過程が目に見えてわかり、日々のやりがいにもつながっていきましたね」

IT業界に入る前、接客業に携わっていたころには、お客様の喜んでくれる姿を見ることが大きなやりがいだった宮川。ソフト開発が中心のPMO業務では、なかなかエンドユーザーの姿を想像しにくいこともあり、ときとして不安に感じることもありました。

しかしながら、結果を目の前で見ることができたエアラインの案件を担当したことで、PMOとして、大きな達成感と自信を得ることができたのです。

出産育児休暇からの復帰を経た自分だからできる、これからの働き方とは

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▲プライベートでのお宮参りの写真

エアライン案件が無事に終了して、ほっとしたのも束の間、宮川は自身の妊娠がわかり、出産育児休暇取得に向けて、準備を進める必要が出てきました。

「もともと結婚や出産でライフステージに変化があった際にも、キャリアを続けていくためにはどうしたらいいのか、自分なりに模索し、PMOへのキャリアップを図ってきました。

ただ、当時のINTLOOPには同年代の女性が少なく、私が所属しているコンサルティング事業本部での出産育児休暇取得者もいない状況だったんです」

エアライン案件で親身に気をかけてくれる上司がいたため、まずはその方に相談しつつ、手探り状態で進めていったと言います。

「出産を機に退職を選ぶ人もいますが、私は辞めるつもりは全然なくって。出産後、復帰できる状況であれば、復帰したいと上司にも伝えていました。

ただ、正直なところ、迷いはありましたね。やはり出産育児は自分にとってはじめての経験で未知のことでしたし、復帰後の働き方のイメージがなかなか固まらなかったこともあって、本当に仕事を続けることができるのだろうか?と。

ただ未知のことだからこそ、そのときそのときで臨機応変にやっていくしかない。だったら思い切ってやっていこうと思えたんです」

相談していた上司の助けもあって、無事に出産育児休暇に入った宮川。いったん復帰後、4カ月ほどで2人目の出産育児休暇も取得し、2023年5月に本格的に復職しました。

「現在は、週2〜3日リモートで対応するなど、フルに出社しなくてもいい案件を担当しています。基本的には、時短ではなく、産休に入る前と同じような働き方をしています。

仕事と家庭の両立については、正直なところ、完全にできているとは思っていません。心がけていることとしては、プライベートにおいてはがんばりすぎないということ。

仕事においては、時間管理を徹底するように気をつけています。たとえば『この仕事は今日中にやろう』ではなくて『何時に着手して、何時には終わらせる』というように、以前よりもシビアにやっています」 

子育ても仕事もどちらも自分自身が望んだことだから、今は日々がむしゃらに走っているような感覚だと語る宮川。自分自身もまだ試行錯誤を続ける中で、同じように迷いを抱える女性に伝えたいのは「一人じゃないよ」ということ。 

「これには2つの意味があり、1つは、同じ悩みを抱えている人は自分が思っているよりもたくさんいるということ。2つめは、適度に人を頼るということ。仕事も育児もそうですが、周りの人のサポートを上手に活用して助けてもらいながら進んでいくことも大切なことだと思っています」

また、INTLOOPで働く後輩たちが、それぞれの人生プランを実現しながら働き続けられるようにサポートしていきたいとの想いも抱いています。

「私自身もその一人ですが、女性が長く働ける会社であってほしいですね。私にサポートできることがあれば、力を入れていきたいと思っています」 

慌ただしく日々を過ごす中で、電車に乗って一人で会社に向かう時間や仕事仲間との会話がリフレッシュになっているという宮川。自分の人生に必要なものを考え、選んできた仕事。このやりがいある仕事を続けながら、自分の思い描くライフプランを歩んでいくことでしょう。

※ 記載内容は2023年8月時点のものです