依頼に応えるのは当たり前。誰も気づかない課題を見抜くことに価値がある
INTLOOPのコンサルティング事業本部に所属し、シニアコンサルタントとして活躍する岸本。2023年4月現在は、国内大手通信会社の海外新規事業に携わっています。
岸本 「私は客先常勤という形で、クライアント内の6~7名のチームに所属しています。主な業務は、年単位の戦略の立案から数カ月単位の計画策定、さらに事業を実行する上でのベンダー管理や交渉など、幅広いですね。このプロジェクトでは、海外の現地スタッフが1名、クライアントの他部署や社外のステークホルダーなどとも連携し、大きな規模で進めています」
そんな岸本が仕事をする上で一番大切にしているのは、「常にクライアントの期待を超えるコンサルタントであること」。
岸本 「顧客から提示されるさまざまな依頼に応えるのは、コンサルタントとして当然のこと。重要なのは、誰も気づいていない潜在的な課題を見つけて対策を講じ、クライアントの期待値を超えていくことだと思っています。
そう考えるようになったのも、実は今のプロジェクトに参画したことがきっかけ。最初は通信業界に関する知見がほぼない中で、手探りながらも自分なりに試行錯誤して進めた結果、クライアントから仕事の内容やスピードが想定以上だと感謝されたことがあったんです。その言葉がとても嬉しかったのと同時に、言われたこと以上の仕事をやることで、信頼や期待が生まれるんだと感じました。
それ以来、顧客視点を第一に潜在的な課題を見つけ、クライアントの期待以上の価値を提供できるように心がけています」
時代の波に乗って正しくリスクテイク。海外人材からIT人材へキャリアチェンジ
岸本が大学卒業後に入社したのは、グローバルな拠点を持つ国内大手保険会社でした。
岸本 「私が前職の会社に入社した2012年は、積極的に海外へ事業を展開していく日系企業が多いと感じました。そのような背景から海外人材の市場価値が高いと思い、私も海外事業を志望したのです。
入社後に国内で数年間働いた後、志望通り海外事業に従事しました。海外のグループ会社の戦略やリスク管理、新規M&Aなどを担い、3年間タイに赴任していたこともあります。当時は、ひたすらタイ語を学んで習得し、現地のビジネス知見も培えました。こうした経験が、現在のコンサルティング業務に大変役立っています」
転職を考えたのは、今後ますます成長していくであろうITの世界に身を投じて、スキルを積み上げたかったからだと言う岸本。
岸本 「海外人材は引き続き市場価値があるとしても、IT人材も今後より一層価値が高まっていくと思ったのです。また、他の業界についても学び、幅広い視点を養いたいとも考えました。
そこで、海外赴任や企画・管理の経験を活かしつつ、軸足をIT業界に移したいと、転職エージェントに相談し、紹介されたのがINTLOOPです。転職の決め手は、選考プロセスの中で、IT関係のコンサルティング案件にアサインすると宣言してくれたこと。また、幅広い業種の顧客と関われることも、INTLOOPを選んだ理由です」
自分の殻を破るために、大企業からベンチャー企業への大胆なシフトチェンジ。不安はなかったのでしょうか。
岸本 「そもそも、大きな会社に転職するつもりはまったくありませんでした。なぜなら、前職では、大きな学びを得られた一方、いわゆる“調整業務”を任されることも多く、“主体的に早いスピードで業務を進めていきたい”と考えたからです。であれば、むしろ小さい会社の方が思いを実現できそうだ、と思ったんです」
コンサルタントという仕事は未経験だった岸本。INTLOOPの風通しの良い社風と、チャットで気軽に相談ができる環境、先輩になんでも相談できるメンター制度に非常に助けられたと話します。
岸本 「当初悩んでいたのは、コンサルタントとしての立ち位置について。コンサルティング業は、うまくいっている場合は『外部の貴重な意見をもらえる』と評価されますが、逆の場合は言葉を選ばず言うと『外からうるさいな!』と思われかねません(笑)。もちろん絶対的な正解はなく、常に相手の反応を見ながら探る他ないという結論にはなりますが、気軽に相談できる環境は大きな支えになりました」
国が違えば正解も変わる。タイと日本を橋渡ししたプロジェクト
INTLOOP入社後に担当したプロジェクトの中で、タイで行われた通信関連の先進的技術を実現するための実証実験がもっとも印象に残っていると語る岸本。前職でのタイ駐在経験を活かし、国の文化・国民性の違いを踏まえた折衝や、きめ細かな気配りを心がけたと振り返ります。
岸本 「あくまで私の経験に限定される話で、すべての人が当てはまるとは言い切れませんが、ビジネスにおいてタイ人と日本人の価値観は、ずいぶん違うように感じますね。
たとえば、時間感覚がまったく違います。日本では当たり前のことですが、タイでは時間に遅れずミーティングが開始できないことも多いです(笑)。
日本人とは異なる価値観もあるわけですが、一緒に仕事を進めていくには歩み寄りが必要。そこで私が中立的な立場を取りながら、それぞれと個別に話をしながら調整していきました。
また、プロジェクトの成功のためには、クライアントが知らないファクトベースの情報を提供する必要もあります。たとえば現地の土地勘、企業に関する情報、政策、法令など。そのため、まず現地のスタッフに情報を提供してもらい、私がタイ語で書かれた政府系の資料などを読み込んで徹底的な情報収集をしていました。こうすることで、計画において抜け漏れがないかを確認でき、事前の対策を講じることができました」
計画実行中には、困難な局面もありました。
岸本 「スケジュールがタイトなプロジェクトでしたが、なんとか調整し乗り切ってきました。機器ベンダー、ソリューションベンダー、現地のネットワークを建設する会社、実証実験を行う場所の提供者などと密にコミュニケーションし協力を仰いできました」
数々の困難を乗り越えて成功を収めた実証実験。今後は他のアジア諸国にも展開する予定であり、グローバルなDXプロジェクトに関われることに対し、岸本はITコンサルタントとしての大きな醍醐味を感じています。
岸本 「この事業で実現するのは、先進的通信技術を使った先の未来、つまりIoT、AIなどが牽引する第4次産業革命がもたらす新しい世界への橋渡しです。そんなDX化のど真ん中の改革に関われることに、大きなやりがいを感じます。途上国であればブルーオーシャンも多く、大きなリターンも見込めますし、新たな知見を身につけるチャンスだとも捉えています」
ビジネスで恩を送る──他者への貢献がさらなる成長とチャンスにつながる
INTLOOPのスローガンである「Pay It Forward(恩送り)」という言葉に共感を覚えるという岸本。そこには、目先の利益よりも恩を送って生まれる「良い出会い」と「新しいビジネス」の中心地でありたい、という願いが込められています。
岸本 「私自身は、まだ恩送りの準備段階かなと思っています。おそらく達成できるのは、今の案件で顧客を成功に導き、より役立つ人材に育った先かなと。
ですから、引き続き、期待を超えるコンサルティングを行い、付加価値の高いサポートをしていきたいですね。そして、必要とされる人材であり続け、社会に大きな影響を与えられる仕事に関わっていきたい。その結果、恩を送って、世の中の良い変化に貢献したいと思っています」
そんなINTLOOPのITコンサルタントとしてフィットするのは、どのような人材なのでしょうか。
岸本 「やはり、顧客の成功を第一に考え、高い意識を持って結果にコミットできる方ですね。あらゆる情報を検討しながら、スマートにリスクを取れることも重要。そんな方なら、ITコンサルタントとして大いに活躍できます。
また、INTLOOPの魅力は、業界を問わずにコンサルティングでき、積極的に挑戦できること。たとえば、私は今通信会社を担当していますが、他のコンサルティング会社に入社していたら、前職と同じ金融機関を受け持っていたかもしれません。経験や適性だけでなく、本人の『トライしてみたい』を大事にしてくれる会社だと感じます。
ITやDXを通じて世の中に良いインパクトを与える仕事をしたいと思っている方と、ぜひ一緒にチャレンジしたいですね」
時流による需要を見据え、海外人材からITコンサルタントへとキャリアチェンジを果たした岸本。変化とチャレンジを常とし、行動範囲を広げてステップアップするその姿勢は、「これからの時代に求められる人材とは?」の最適解を示しています。