「人が変わる、組織を変える」営業未経験からの挑戦

もっと、幅広い業界の人と仕事をしたい。人材育成を極めたい──

それが、道関のグロービス入社のきっかけでした。

道関「以前の職場では、人事の育成担当だったこともあり、社内との関わりが多かったので、多様な業界の方と仕事がしたいという思いがありました。また、育成現場をみる中で直接受講者に働きかける講師業にも興味があり、もっと人材育成を極めていきたいと思っていました」

そうした中で、道関はグロービスの、人材・組織開発のコンサルタント職に出会いました。

グロービスのコンサルタントは、顧客の課題ヒアリングからプログラム設計・提案・現場と、幅広く担うため、その中には営業の側面もあります。営業経験のない道関は、そこに不安や迷いを感じていましたが、面接での言葉の数々に背中を押されることになります。

道関 「未経験の不安から、選考では何度も質問してしまいましたが、『今活躍しているメンバーには営業経験者やコンサル出身者など、多様なバックグラウンドがある』『道関さんは、育成のプロという点を評価しているので、営業スキルは入ってから身につければ大丈夫。入社後もサポートの仕組みがある』、そういった私の心に寄り添ってくれる言葉が、不安や迷いを消してくれました。

そして、面接で聞いた『人が変わる、組織を変える』というキーワードにピンときたんです。挑戦してみようと思いました」

そうして2020年1月にグロービスへと入社をした道関は、コーポレート・ソリューション部門のコンサルタントとして、2021年現在、企業の経営陣と一緒に議論しながら、企業の人材育成と組織開発のサポートを行っています。

道関「担当する企業は、IT、金融、製薬、飲料と、幅広いです。転職する際に伝えた、“多様な業界の方と仕事をしたい”という思いを反映してくれていることから、グロービスにはやりたいことを尊重する文化があると実感しています」

さらに、道関は、グロービスの魅力や文化をこう表現します。

道関「グロービスには多様性の面白さがあります。メンバーそれぞれに価値観や考え方があり、それを認め合いながらイノベーションを起こす。社内で仲間と対話することで、視野を広げながら学べることが仕事の楽しさでもあります。

また、“自由と自己責任”の文化もあります。やりたいことを尊重してくれる分、それを達成するために自分で目標を定め成長していくことが、推奨されているんです。はじめは戸惑いましたが、今はそれが心地よいですし、自発的な分、成長実感にやりがいも感じます」

思わぬ配属先から拓かれた道──人の行動が変わっていくおもしろさ

育成への興味からグロービスでの仕事に力を入れている道関。
しかし新卒では、自動車部品や特殊製品を扱う、素材メーカーに入社をしていました。

道関「最先端技術にも興味がありましたし、人と話すことが好きだったので、漠然と、自分には営業職が合うと思って入社をしたのですが、人事部長から『君は人事に向いている』といわれ、人事をやることになったんです」

自らの予想とは異なる配属先に驚きを隠せなかった道関ですが、蓋を開けてみれば、その仕事にどんどん没頭することになります。

道関「新卒で年齢が近かったことが影響しているのか、若手研修を任されることが多かったです」

育成に関わる面白さは、社員の行動が変わっていく過程がわかることだと道関は振り返ります。

道関「たとえば新人研修で、“結論を先に言ってから話しましょう”と伝える前と後では、レポート内容が全然違うんですよね。小さなことですが、人の行動が変容していくことが興味深く、この仕事に手応えを感じました。

ただ、中には変わらない人もいて。そんな時には、『なんで変わらなかったんだろう』と悩むのではなく、その原因を考えて分析するのが楽しかったのをよく覚えています」

もともと好きになったらのめり込むタイプだった道関。大学時代にも、「中国の研究をしたい」と思って大学院にまで進むなど、探究心は、道関の中で一貫して存在する原動力でした。

道関「前回のプログラムの実施結果を分析して、次回の内容を変えると、また人の行動が変わっていくんですよね。そうやって人が変わると、ゆくゆくは職場全体が変わることにつながっていくんです。こういった経験をもっと積み重ねたいと思いました」

人事の仕事に価値を見出し、より深めていきたいと感じた道関は、ジョブローテーションのタイミングとなった入社4年目に転職を決意します。

そうして出会った会社こそ、グロービスでした。

大切なのは「考え抜くこと」「わからない自分を認めること」

グロービスに入社を果たした道関ですが、当初は、前職との違いに、戸惑うこともありました。

道関 「初めての営業で慣れないことはたくさんあります。たとえば、打ち合わせでお客様へ説明するのもすごく緊張したり、質問がうまくできなかったり。しかし、新しい挑戦だからこそ、自分のちょっとした成長にも気がつけると感じています。

というのも、以前は、人事部として経営陣の指示や戦略をくみ取りつつ仕事をしていたので、その内容もわかった気でいたんです。でも、違いました。実際に戦略に基づいて組織の成長をサポートするグロービスの仕事に就いてから、より解像度高く自分の言葉で戦略を語れないと『わかった』とは言えないと気づいたんです」

そんな道関には、働く上で大切にしていることが二つあります。

一つ目は、「“私”がこのお客様に対してどうしたいのか?」と、考え抜くこと。

道関 「同じ育成課題でも、その解決方法はたくさんあります。だからこそ、お客様と対話を重ねて、目指すゴールにたどり着くベストを探す必要があるんです。

しかし、考えが浅かったり、知識が足りなかったりして、自分の答えに自信が持てないことがあります。すると、結果的にお客様を迷わせてしまうんです。だから、お客様に寄り添いつつも、考え抜いて、私がどうしたいと思うのか、自分なりの考えを持って接することが、お客様に対して誠実に向き合うことにつながると考えています」

二つ目は、わからないことは、格好つけず、素直に質問すること。

道関「わからないならしょうがない。今現在の自分の力をきちんと自覚して、『わかるためにどうすればいい?』と、つまずく度に自問自答し、次のアクションを考えます。先輩達にもたくさん聞きます。なんでも質問しやすい雰囲気がありますね」

お客様が相手でも道関は同じスタンスで向き合います。

道関 「わかったふりをせず、相手が何を伝えたいのか、話したいのか、をきちんと理解するようにしています。お客様は相談したいことがあるから連絡をくださいます。だから、そこを読み違えないように気をつけています。

もちろん、分からないこともあるので、その時は恥ずかしがらずに聞くことを心掛けています。そうすることが、結果としてお客様の課題を正確に把握し、根本的な課題解決につながるからです」

道関がこうして肩の力を抜き、ありのままの自分を認められるのには理由があります。それは、上司から「道関さんのキャリアを考えると、1~2年の短期的な時間軸での活躍や即戦力としては考えていない」と言われたから。長期的に寄せられた期待が、道関の気持ちを支えているのです。

先輩達に支えられて──経験値が増えることで広がる興味とやりがい

入社して一年と少したった2021年の現在、道関の次なる目標は、提案するプログラムを自信をもって語れるようになることです。

道関 「自分が設計したプログラムに対して、先輩からアドバイスをいただくケースがまだまだ多いです。しかし、今後は、自分の力でやり切りたい。そして、しっかりと自信を持ってお客様に伝えたいんです。なので、日ごろからそういう機会を積極的にもらうようにして、着実に一歩進むことを意識しています」

その一歩を、先輩の存在が後押ししています。

道関 「グロービスの先輩たちは育成が上手なんです。私の習熟度合いや成長フェーズに合わせて、関わり方をチューニングしてくれます。たとえば『先輩に相談をする前にここまでは自分でやる』と決めているラインがあるのですが、いつも同じラインで合格をもらえるわけではないんです。『今度はここまで自分でやってみようか』と、自分の成長フェーズに合わせて、求められるラインや先輩からのフィードバックの質が変化します。

だからこそ、先輩の言葉を振り返り、自分の今の力を客観視しながら、仕事の質や幅を段階的に広げることが出来るんです」

そうした縦のつながりに強い信頼感を持っている道関ですが、自らの成長とともにチームの一員としての役割が増え、同僚との関わりも多くなってきたと感じています。そして、関わりを増やす中で、道関は入社したときより興味の幅が広がるようになりました。

もともと入社時は、講師として直接人の変容に関わりたいと思っていた道関。しかし、顧客とやり取りする時間を通して、その過程にも興味を持つようになってきたのです。

道関 「前職の経験では、研修の中で受講者と接することに面白さを感じていましたが、最近は、お客様と議論を重ねご相談をしっかり把握し、形にしていくことの楽しさを感じています。
目の前のお客様に寄り添いながら、ベストな道を探求し、実施する。それが人・組織の変化につながる。その営みが、楽しいのかもしれません」

根本的にハマるとのめり込むタイプで、飽きるまでやる。

道関のそのスタンスは今も変わりません。奥の深い“人材育成”は、まだまだ道関にとって飽きるにはほど遠い存在です。

だからこそ、これからも道関はその探究心の赴くまま、自然体で真っ直ぐに突き進んでいきます。