大切なのは「must」だけじゃない。メディア運営と組織育成に必要なこと

前職は転職情報サイトの編集・企画・制作運用・クライアントサポートなどに携わり、2009年から8年間ほど、リフォーム会社の紹介サイトを運営する企業に出向しました。

出向先での仕事は、ユーザー画面・企業管理画面の開発からバックオフィス開発が中心でした。また、セールスフォース導入を含めた大規模インフラリニューアルや、ビッグデータを用いた自動マッチングの推進など幅広く担当。営業企画組織のマネージャーとして事業側を見ながら、当初5名の社員から50名になるまでの組織を育てることにも携わりました。

2017年に株式会社グローバルウェイ(以下、グローバルウェイ)に入社したのですが、その理由の一つが「組織として混沌としていて、改善できる白地が多そうだと思った」ということでした。転職時のグローバルウェイは、上場しているとはいえまだまだマザーズの端の方にいるという感じでした。ビジネス上の強みはあるけれど、実質はベンチャー企業という印象を受けました。

面接の際、当時の社長が首にコルセットを巻いていて、「上場したのに、まったくゴール感がないばかりかスタートにすら立っていない」くらいの感覚で話をしていました。それがとても衝撃的だったのですが、社長の覚悟が伝わり、この会社の伸びしろを感じて入社することを決めました。

現在の私の役割は、取締役CHRO(最高人事責任者)です。並行して、転職活動に役立つ口コミ紹介サイト「キャリコネ」などのプラットホームや、「キャリコネニュース」などのメディアを運営するメディア事業と、ハイクラス人材採用を後押しするリクルーティング事業の両方で、事業本部長を務めています。

今私が大切にしているのは、人材育成の観点です。会社とはシンプルに、人が成長しないと売上も上がりません。会社から社員に求める仕事の品質、スピード、パフォーマンスといった「must」の水準を上げることはもちろん必要ですが、それ以上に、本人が難易度の高い仕事をやり遂げたという実感を持つことこそが重要です。

マネージャー研修では、「社員一人ひとりのキャリアに対する希望を聞き、本人の適性や会社のニーズと照らし合わせて重なる部分を見つけ、その重なりが大きくなるようにサポートすること」の大切さについて伝えています。

社員との面談を通して「会社としてあなたにオーダーしたい仕事だけど、あなたのやりたい“Will”につながる“Can”を育てるミッションでもあるんだよ」という話をすることで、社員の成長をサポートしています。

個々がベストなキャリアを選択しながら、社員主体で事業間のシナジー強化を

グローバルウェイは、さらなる事業成長を実現するための「第二創業期」というフェーズに入りました。新社長が就任し、2021年4月に新たな経営理念「“人”と “技術 ”を新しい時代のために」を策定しましたが、ここでいう“人”とは「顧客へ価値を提供する人財」のことです。

企業が人を選ぶ時代は既に終わっていて、いまや企業が応募者から選ばれる時代になっています。それはグローバルウェイにも当てはまることで、「入社したい」と思われる、思わせるような企業・事業・組織を実現することが重要だと考えています。

私は立場上、組織全体のことも考えますが、どちらかというと「一人ひとりがベストなキャリアを選択できるようにしたい」という思いがあります。

個人には協調することや能動的に動くことを、マネージャーにはチームでパフォーマンスを最大限発揮することを促しています。それが結果的に事業の数字にもつながる、という観点こそが大切です。

グローバルウェイに入社する前、まだ組織を作っている途中で混沌とした印象を抱いていましたが、入社後にもそれを実感する場面は多々ありました。でも、最近は社員が主体的に協調し合って仕事を進めてくれるようになり、私が直接指示する機会も減りました。

マネージャー以下の社員が現場を回してくれたり、改善の提案も上げてくれたりするようになり、必要があれば相互に共同して解決にあたれるチームになっていると実感しています。

グローバルウェイは2016年に上場しましたが、会社が上場する際には、力強く率いるリーダーの存在が必要でした。そして上場後に事業拡大していくにあたっては、それぞれの現場でミドルマネージャーがいかに自発的に目標設定や品質改善に取り組めるかが大切になっています。今グローバルウェイでは、その素地が整ってきたように思います。

例えば事業面でいうと、事業間のシナジー発揮を重視した運営スタイルに変わってきています。以前は、「キャリコネ」「キャリコネ転職」など各メディアが単体で動いており、それぞれのチームが収益増加を目指していました。

それが現在は、事業間で運用工程を一律にしたり、クライアント情報などの情報資源を共有したりしながら、チーム同士の連携を強化して運営するようになりました。これは、とても大きな変化だと感じています。

「人」と「技術」の事業間のシナジーこそが、会社の強みにつながっていく

事業間のシナジーという点では、ビジネスアプリケーション事業やセールスフォース事業を行っている「クラウドパートナー」としての事業と、私が事業本部長を務めているリクルーティング事業との間でも成り立ちます。

例えば、クラウドパートナーとしての役割は、システムの開発をして終わりではありません。顧客が実際にシステムを運用できるように支援することもサービスの中に含まれています。

しかし、顧客がしっかりと運営していくために追加の人材を確保しようと考えても、採用難の時代ではそう簡単にはいきません。そのような場合に、リクルーティング事業で、人材紹介や市況感を踏まえた採用コンサルティングをサポートすることが可能です。

これは、グローバルウェイならではの強みだと思います。

また、メディア事業で提供しているインバウンドメディアの面から見れば、集客・購買につながるメディアの立ち上げノウハウを顧客に提案する際、クラウドパートナーとしての事業で培ったシステム開発の基盤が役立ちます。

このように事業間のシナジーが生まれ、さらなる効果を発揮していけることが、グローバルウェイの強みだと考えています。

事業間のシナジーには、別の側面でのメリットもあります。社員のキャリアとして見た時、例えば1人がずっと開発だけを担当するのではなく、メディア側やセールス側の業務も経験する流れができれば、仕事の幅が広がります。

もしかすると「社内転職」のような動きも、今後出てくるかもしれません。そうした「人財」の育成や社員同士の交流は、会社にとっても社員にとってもWin-Winなのではないかと思います。

“成長途中”の組織だからこそ、チームで働く面白さがある

グローバルウェイは今後、事業規模を拡大し、組織としても拡大しながら、社会に対して一定のインパクトを与えられる存在になりたいと考えています。そして働く人に支持され選ばれる会社として、もっと磨きをかけていきたいと思います。

事業としては、自分たちが目指す姿や理念が「正しい」と思えるサービスモデルを大事にしつつ、マネタイズモデルについては競合に決して真似されないような形で強固にしたいと思います。

役員には、収益基盤を安定させるための練り込みが求められていますし、実現に向けて大きな責任も感じています。

私がグローバルウェイ入社前に出向していた企業は、あと1年赤字が続いたら債務超過で倒産するかもしれないという大変な状況でした。当時はそのような状況の中、社内のリソースやサービスの工夫の仕方を一生懸命考え、社外勉強会にも積極的に出かけていました。

その頃を振り返って思うのは、切羽詰まって頑張らなければならない環境だと、人はインプットも行動量もフィードバックも、飛躍的に増やすことができるということです。こうした経験から、「大変な状況に飛び込んだ方が、人間は成長できる」と思っています。

規模が拡大して知名度が上がり、様々な仕組みも整うまでに成長した10年後のグローバルウェイよりも、ベンチャースピリットやベンチャーだからこそのチャンスが残っている今のグローバルウェイの方が、一員となる上でのメリットが大きいと思います。

グローバルウェイには、あらゆる年代の方に活躍していただける環境があります。私たちは複数事業のシナジーを大切にしていますので、20代の方は複数のことを担当したり協業したりしながら幅広い経験を積むことが可能です。今は何がやりたいのか決まっていなくても、とにかくそれを見つけたい、頑張りたいという方には、ぜひグローバルウェイに来ていただきたいと思います。

私たちはこれからますます組織として拡大しようとしていますので、30代の方にはぜひ、これまでの経験を活かしてチームで協業したり、メンバーのモチベーションを上げながらパフォーマンス向上をしたりしていただきたいです。

自分1人で何かを極めていくというより、複数事業を横断的に見ながらチームとして機能していくような組織作りをしたい方を歓迎します。

グローバルウェイは上場企業であるとはいえ、組織としてまだベンチャー体質な部分もありますので、経験豊富なシニアクラスのメンバーがそろっているわけではありません。40代以降の方には、ぜひこれまでの経験を思う存分に発揮していただいて、これから頑張ろうとしている30代のマネージャー層をサポートしていただければと思います。 

弊社は現在、全社的にリモートワークを取り入れています。このような環境ではより一層、お互いに配慮しサポートし合いながら気持ちの良いコミュニケーションをしていくことが大切です。

「チーム」という感覚を大切にしながら、大変な状況でもエンジョイして取り組んでもらえる方と一緒に仕事がしたいと思っています。