仕事に自分を追い込んでいく日々──心身が伴わずにうつ病を発症

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▲約11年前の峰島(2011年ごろ)

私は新卒で電子部品を扱うメーカーに就職しました。3年間ほど法人営業を行ったのちに、事業部の企画職として予算作成や投資判断といった業務に携わることになりました。

そこでの仕事はとてもやりがいのあるもので、この先も企画職を続けていきたい、さらにスキルを深めたいと考えたのです。ですが、異動のある会社では違う部署に配属される可能性もあるため、職種として企画に関われる企業を探し、コンサルティングファームへ転職しました。

コンサルティングファームでは、前職の経験や強みを活かして、主に製造業界の企業のプロジェクトに携わっていました。転職とともに上京して慣れない環境だったのですが、週末は友人が立ち上げたNPO法人を手伝うなど、頑張っていましたね。

しかし、今思えば結構無茶をしていたのかもしれません。当時は新たなスタートで気持ちが高ぶっていたので、まったく平気だったのですが、心と体の休まる時間が確保しづらい状況を、自らが作り出していたのだと思います。

一方で仕事では、自分のスキルがコンサルタントで求められるレベルに達していない焦りがありました。その焦りの解消法として、勉強するとか効率を上げることより、業務時間を延ばしてカバーするという方法を選んでしまったのです。そのために深夜や土日にまで仕事をしようとするものの成果が出ないという悪循環に陥りました。そして転職して2年半が経った頃には、朝だるくて起きられなかったり、逆に疲れているのに夜は眠れなかったりするような状態になってしまいました。会社からはプロジェクトから一旦外れるように配慮され、休職することになりました。

しばらく休んでいても復職のめどが立たず、そのまま退社が決まりましたが、休職期間も含めて半年くらい休んでいると、今度は働いていない焦りが湧き始め、何か手に職をつけるために資格を取った方がよいのではないかという考えに至りました。働きたいのに働けないもどかしさを持ち、自分と同じような人の役に立ちたいという想いから、自分自身も治療を受ける中でお世話になった精神保健福祉士の資格取得を目指すことにしました。大学を出ていれば1年間の勉強で受験資格が得られることもあり、意気込んで学校に通い始めました。

しかし、短期間で取得するために、土曜を含めた週6日朝から夕方までびっしりと授業があり、急にその環境に身を置いたせいで途中からは休みがちになってしまいました。なんとか資格を取得したものの、その頃には身も心もヘトヘトという感じで、結局卒業後すぐの就職には至らず、その後の半年間は何もできませんでした。今振り返ると、資格取得の決断から取得に至るまで、早く何かしないといけないと焦っていたのだと思います。

障がい者枠の仲間と一緒に働くことで、障がい者支援への想いが沸き始める

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▲入社間もないころ、GPの仲間と(2017年ごろ)

卒業から半年が過ぎた頃、体調も戻り始めてきたことと失業保険もなくなるタイミングとも重なったため、何か仕事をしなければと考え始めましたが、急にフルタイムで働ける自信も体力もありませんでした。そこで、まずは体を使う作業業務のあるアルバイトから慣らしていこうと考えました。当時は障害者手帳を持っていたことから、障がい者枠で倉庫の作業業務のアルバイトとして就職。週4回1日6時間の勤務からの再始動でした。

2カ月くらい働いて、だいぶ体力と気力が戻ってきた頃、私がコンサルタントでの勤務経験があり、精神保健福祉士の資格を持っていることを知った社員の方から、「倉庫の労務管理をしてくれないか」と声がかかりました。当時障がいのある方の離職率が高かったので、それを防ぐにはどうしたら良いか一緒に考えてほしいという内容です。ぜひ、とお受けして、そこから半年以上は現場のマニュアル作りや評価制度作りに携わりました。この時に障がいがあっても前向きに働こうとしている方々と接したことが、障がい者就労支援に本格的に取り組みたいという想いにつながっています。

その後、精神保健福祉士の資格を生かした形での転職を決意し、専門のエージェントに登録しながら、自分でもインターネットで求人を検索していました。しかし資格を活かせる職種は少なく、未経験の自分は転職活動に苦戦をしましたが、縁あってゼネラルパートナーズ(以下、GP)の面接を受けられることとなりました。当時はちょうどGPがブランディングをし直した頃で、ホームページから企業メッセージが分かりやすく発信されており、その内容も共感できるものだったのでとても魅力的な会社だと感じていました。

GPの面接は、面接っぽくはなかったですね。当然、経緯や志望動機は聞かれましたが、それよりも面接官が自社の理念や活動を熱く語っていたのが印象に残っています。また、私がうつ病であったということを事前に伝えて面接を受けていましたが、そのバックグラウンドを受け入れて理解を示してくれたことから、面接を通じてさらに入社したい気持ちが高まっていきました。入社のご縁をもらえて、本当に良かったです。

自分の提案が改善に導く経験が、働くことへの意欲へとつながる

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入社して2年間は、キャリアプランナーとして障がいのある求職者の方のサポートを行いました。精神保健福祉士の資格を活かしつつ、転職のカウンセラーとして業界を勉強し、サポート技術を学ぶことで、自分自身にとっても新しいキャリアになったと感じています。

その後の1年間は営業に関わり、現在はキャリア事業企画室に所属して主に営業のサポートを行っています。サポートの内容としては、営業の活動状態を数値で表す数値管理や、戦略戦術の策定などです。最初は営業と兼務でしたが、2021年から専任になりました。

GPで最初に携わった求職者のサポートや営業職では、相手の方にとってプラスとなることを自分なりに考えた上で提案したものが受け入れられ、それによって変化が生じた時に、自分が介在した価値があったと実感できました。その中でも、入社して早々にカウンセリングをしたとある方のサポートは特に印象的です。

その方は、金銭面からご実家へ帰ることも検討され始めたタイミングでGPにご相談いただいたのですが、紆余曲折を経て何とか入社に結び付けることができました。ご入社後にお話をした際に、「人生の大きな分岐点で希望する方に進むことができた」と感謝の言葉をいただき、そのときにGPで働く価値と、大きな影響を与えうる仕事なのだという覚悟をしたことを覚えています。その後もたくさんの求職者の方や企業に対するサポートの積み重ねから、あらためて働くことの楽しさや価値を感じられるようになったと思います。

また企画職となった今、障がいのある方に直接お役に立てる仕事からは離れていますが、以前よりもやりがいをダイレクトに感じられる面もあると思っています。自分の周りにいる方たちや会社のために中長期にわたる貢献ができ、反応も直接いただくことができます。役に立っていると肌で感じられることが、モチベーションになりますね。

「人のためになりたい」という想いと働くことが同時に叶えられるGPに感謝

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▲キャリア事業企画室のメンバー

GPで働き始めてからは、幸い体調を崩すこともほとんどなくなっています。仕事を通して同じような経験をされた方とお会いする機会も多くありましたが、その多くの機会が変化をもたらしてくれたのかもしれません。良くも悪くも自分本位というか、自分の心身の健康を優先して考えられるようになり、何か他者からの影響があったとしても、それを自分ごとにするかどうかの判断ができるようになってきたのだと思います。

でも、うつ病で休んでいた時期にはずっと今のままの状態が続き、再び働くことはできないのではないかというくらい大きな不安を持つこともありました。しかし、周囲の方の支えの下で環境を変え、流れに身を任せ自分自身も変化していくことで、体調の波も有りましたがなんとか今にたどりついています。

もしも私と同じようにうつ病で苦しむ方、また何かつらいことがあって苦しんでいる方にお伝えできることがあるとすれば、苦しい状態は必ず変化するということを信じてもらえるといいなと思っています。私にとっては「今がずっと続くのではないか」という不安が一番辛いものでした。しかし振り返ると、その「今」の後で好転する変化もあれば、逆に悪化してしまうことも。結果的には「今」がずっと続くことはありませんでした。この辛い「今」もとにかく変化すると心のどこかで信じることで、少しは気持ちが軽くなったり、これから先の自分自身に希望を持てるようになったりすると良いなと思います。

そんな風に自分自身の変化も感じながら働いてきたGPに対しては、これまでに勤めたいくつかの会社と比較しても、特にこの会社のために貢献していきたいという気持ちが強いように思います。

そう思える理由のいちばんは、一緒に働く社員に魅力的な方が揃っていること、また目的が一致しているからだと思います。「障がいがある求職者のために何かしたい」という目標を社員全員が共有しているので、働く上での価値観が合わない、ということが滅多にありません。何をするにしても、土台の部分でかみ合わないことが少ないということはとても素晴らしいことではないでしょうか。

また私は、自分以外の人のために役立つことや働くことが私自身の心身の健康を保つためにも重要であると思っています。GPで働くことは社会の貢献にもなっていると感じますし、自分自身のためにもなっています。それらがぴったりと一致した場所にいられることは、とても幸せですし、その場を与えてくれたGPに感謝しています。

今後については、この役割に就いたからこそGPの課題や改善すべきところが見えてきているので、そこを少しずつ改善していき、さらにGPが成長することを通じて、より社会に対して貢献できるような存在になっていきたいです。