ユーザビリティの追求がカギに──コロナを機に急成長に至った背景とは

▲左からCEOのRoy Mann、Head of communicationのLeah Walters、CTOのEran Zinman

2014年に誕生したプロジェクト・タスク管理ツールmonday.com。イスラエルで誕生した本サービスは、ギャプライズを通じて日本にも展開されることになりました。

ギャプライズのMI事業部 monday.com総合担当の宮薗 央光は、monday.comがリリースから6年を経て、国内外を問わず多くの企業に愛されるサービスに成長したと感じています。

宮薗 「monday.comは、世界的な経済雑誌であるフォーブスのSaaS系サービス100『Forbes The Cloud 100』に選出されています。また日本国内でも、ヤフー様や三菱UFJリサーチ&コンサルティング様など、さまざまな業界の企業にご利用いただいています」

多くの企業から高い評価を得ているmonday.comだが、日本国内企業からも選ばれる理由とは。

宮薗 「ユーザーフレンドリーなUI、UX です。monday.comは、テンションが上がり、さらに使いたくなるようなデザインを意識して設計されています。使いやすさとカスタマイズ性が、お客様に選ばれる理由のひとつですね」

宮薗は日本国内でmonday.comを導入する企業の特徴について、コロナ自粛期間の前後で変化していると考えています。

宮薗 「2020年の3月から4月くらいまでは、機動力のある会社、いわゆるDX導入が進み、デジタルとの親和性の高い会社が導入してくださるケースが多かったんです。しかしコロナウィルスの影響が拡大してからは製造業やゼネコンといった、いわゆるトラディショナルな会社の導入実績が増えてきています」

コロナウイルスによって世界的に企業の在り方、働き方が変化し、monday.comと企業との親和性が高まっていることは、monday.com CEOであるRoy Mannも感じているといいます。

Roy 「リモートワークの時代が本格的に始まる中、社員の勤務状況がわからないという声が増加し、その解決策としてmonday.comが選ばれています。実際、ここ数ヶ月の間に何十件もの新規利用が始まっています。

コロナウイルスの影響で企業はクラウドベースのソリューションを採用し、従来の手動プロセスからより自動化されたプロセスへと移行するために、組織のDXを加速させています」

中でも、Royは日本における組織内でのmonday.comの拡大を、興味深い現象として捉えています。

Roy 「これまでひとつの部署で利用していたお客様でも、他のチームや部門に追加導入したいというCXOや意思決定者からの需要が高まっているんです。その結果、組織全体で実装するためにトップダウンの取り組みが増えてきています。

monday.comは複数のソースデータを統合し、クリックひとつでビジュアライズが可能なので、データに基づいたより良い意思決定を迅速に行えると、日本のお客様からも高い評価を得ています」

「自由度」が生んだ強みと弊害──他社との差別化ポイントとは

▲リアルタイムに更新される見やすいダッシュボードはmonday.comの魅力の一つ

多くの国産業務改善ツールも普及しつつある日本市場。monday.comの「カスタマイズの自由度の高さ」には一長一短があるといいます。

宮薗 「カスタマイズの自由度が高すぎるため、マニュアルや決まった型など、テンプレートが好きな日本人には、少しとっつきにくいと感じる事があります。そのため、営業のときやオンボーディングの時点で、あらかじめテンプレートを用意して進める事が多いです。ただ実際に利用が始まるとアプリの機能は非常に使い心地が良いので、多くの企業からとても使いやすいという声をいただきます」

monday.comのユーザビリティの高さは、企業の働き方を大幅に変えるものだと宮薗は確信しています。

宮薗 「アプリ機能の他にも、導入のメリットはあります。たとえばダッシュボード機能にはデータがリアルタイムに反映されるので、マネージャーレベルの従業員にとって情報確認の時間が各段に減ります。今まで、他のタスク管理ツールも使っておらず、ダッシュボード管理をしてこなかった会社にとっては、すさまじいビジネスインパクトをもたらすと確信しています」

昨今、SlackやEvernoteなど、さまざまなコラボレーションツールがリリースされています。その中でmonday.comはどのように差別化を図っているのでしょうか。

Roy 「monday.comは“業務の核となる部分を管理するソフトウェアである“ということです。つまり自分の好きなように仕事をするための柔軟性を与えてくれます。個人の記録を保存するならEvernote、コミュニケーションが主目的ならSlack。やるべきタスクを流れに沿って進行するためには、monday.comを使うことをオススメします」

ブロックのおもちゃを組み立てるような感覚。ユーザーの創意を生む工夫

宮薗 「たとえばヤフー様は営業とデータ分析部門との連携を目的に工数の可視化、アロケーションを行う為に導入していただきました。使いやすさ、見やすさ、APIが豊富なことで、多くのテクノロジーと連携できる点や、連携できるテンプレートを自由に開発できる柔軟性をポジティブに受けとっていただいています」

Roy 「ブロックのおもちゃに例えるとわかりやすいです。monday.comでは、このブロックを組み立ててできる、さまざまなテンプレート(完成例)を用意しています」

テンプレートはユーザーの試行錯誤の末に生まれたものばかりだといいます。

Roy 「これまで、営業チーム、研究開発チーム、人事チームなど、さまざまな組織のテンプレートが作成されましたが、これらのテンプレートのほとんどはユーザーコミュニティから生まれたんです。

世界中の多くのmonday.comユーザーがそれぞれの使い方を共有し、私たちはこれに触発されてテンプレートを作成してきました。実際ツールを開発した当初は、スタートアップや運用管理に使われるとは想像もしていなかったんですよ」

一方でmonday.comを通じてさまざまな企業とやりとりする宮薗は、“業務の非効率性“に課題意識を感じています。

宮薗 「業界によっては、未だ非効率な管理をしているところがたくさんあると感じています。紙管理やオフラインのエクセルの更新管理など、無駄な時間がとても多い印象です。大きい会社で業務効率が上がると、その分かかるリソースを本来の事業生産性を上げる業務に割り当てることができます。

とくにこれから起こる業務時間の制限に伴って、業界ごとに法改正が進んでいくので、日本において“効率化“は非常に重要だと考えています。それはmonday.comも理解してくれていて、日本市場に対して強いpassionをもって対応してくれています」

monday.comが目指すインテグレーション”の理想像

▲MI事業部 monday.com総合担当 宮薗 央光

monday.comをより多くのお客様に活用いただくために宮薗は、“言語の壁“と”国内ローカルツールとの連携“というふたつの課題を解決したいと考えています。

宮薗 「言語の壁の具体例として、テンプレートの日本語対応は進めていますが、まだまだ足りていない状況です。グローバルのユーザーコミュニティもすべて英語のため、慣れていない方にとっては、若干ハードルはあるかと思います。日本ユーザーの皆様が、グローバルで展開しているカスタマーサービスを100%享受できる体制を構築できればと考えています。

また、Slackやteams、SFDCなど世界的に流行しているツールとの連携はすぐに進行しますが、kintoneやchatworkなど日本国内のツールとの連携には現状時間がかかっています。そこで今後は、日本独自のローカルユーザーコミュニティを立ち上げたり、我々と共に動いてくれる開発パートナーをつくていきたいですね」

今後、日本企業をより強力にサポートすべく、monday.comは新たな目標を掲げています。

宮薗 「デジタルに強い会社は自らツールを探し、使い倒しています。だからむしろ我々がリーチすべきところは、今まで日本を支えてきたようなトラディショナルな企業です。monday.comのようなツール導入が進んで大胆に働き方が変わることで、日本の企業はまた強くなると思っています。

強くて早いグローバルで戦える日本企業が生まれるきっかけつくりができるといいなと考えています」

monday.comはグローバルでの成長を見据え、ソフトウェアの“統合“を考えています。

Roy 「ソフトウェアの世界の未来は統合が鍵を握っています。Slackを使っている人も、WhatsAppを使っている人も、Teamsを使っている人も、すべての人がmonday.com上で一緒に仕事をすることができる、いわばプラットフォームなんです。

これまでは企業のCEOや経営者が判断をして決めていましたが、今は誰もが自分の仕事道具を選ぶ自由があります。社員から何が一番効果的なのかを経営者に伝えることもできます。

私たちは最初から全社的な導入を目指しているわけではありません。少人数のチームから始めて、効果が出れば口コミが広がり、他のチームや組織も徐々に採用していく──このようなボトムトップ方式への変化が今後加速していくでしょう」

企業体質の改革を見据え、その一助となるべく、monday.comはこれからも国内外を問わず成長・拡大を目指します。

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