配属約束型の「JOBマッチング選考」を発展させ、採用のミスマッチを防ぐ

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▲現在の様子

現在榎本が所属するのは、Employee Success本部人材採用センター。新卒採用のチームリーダーとして、配属約束型の選考である「JOBマッチング選考」や、インターンシップの企画・運営を担当しています。

「富士通が2020年から進めている全社DXプロジェクト『フジトラ』では組織変革も大きなテーマであり、Employee Success本部では人事制度や働く環境の見直しなどに取り組んでいます。組織の体制や文化を変えていく中で、私たちが担う新卒採用領域でも、採用候補者である学生とお互いにミスマッチがない選考の方法を探ってきました。

学生の方が、富士通にはどんな仕事があるのか、どんな部署が存在しているのかを知ってもらう機会やイベントを提供するなど、新卒チームとして、近年力を入れて取り組んできました。現在、新卒入社者の配属約束者は着実に増えています。今後も、人事内や職場との連携を強化しながら、その拡大につなげられればと思っています」

また、学生たちに富士通の魅力を伝え、就職先として選んでもらうために、榎本たちが力を入れているのがインターンシップ制度です。

「富士通では、無償型・有償型の2つのインターンシップを実施しています。今年のサマーインターンシップでは、無償型で約500名の学生を受け入れ、1~2週間の期間中にさまざまな業務を体験していただきました。

また、有償型は特定領域の専門知識やスキルを持った学生を対象に、1カ月~半年という長期間で実施しています。

近年は、インターンシップに参加した新卒社員は入社後の満足度や成長意欲が高い、という傾向があり、注目が高まっているとのことです。『JOBマッチング選考』をさらに浸透させていくためにも、インターンシップの企画・運営は重要な要素。今後も受け入れを増やし、入社後のミスマッチを防いでいきたいですね」

入社3年目で自身のキャリアを見つめ直し、かねてから興味のあった人材業界へ

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▲20代はがむしゃらに働き、とにかく成長したいと考えていたという榎本

学生時代はラクロス部に所属し、部活に没頭していたという榎本。就職活動を始めた当初は、企業選びにこれといった軸がなかったと振り返ります。

「自分の中に『これがやりたい! 』という明確な想いはなかったのですが、『今後はIT業界が他の業界と横断的にコラボレーションしながら、成長していくだろう』と考えていました。そこでIT業界に絞って就活を進める中で出会ったのが、富士通でした」

入社後は、第一金融ビジネス本部(営業部門)に配属され、労働金庫や地方銀行を対象にシステムの運用・保守、新規提案を担当しました。

「3年目に新規商談を成約させたタイミングで、今後の自分のキャリアを考えるようになりました。そこで大手人材紹介会社への転職を決意したのですが、人材業界の営業職を選んだのには理由があります。

ひとつは、当時の自分には提案力や人を動かすためのコミュニケーションスキルなど、営業で必要な能力がまだまだ不足していると感じていたこと。

もうひとつは、人材領域への興味です。実は私は、入社当初人事の仕事にも興味があって、それは単純に学生時代に出会った人事の人たちがキラキラして見えた、という理由からでした」

こうして榎本は富士通を飛び出し、大手人材紹介会社に転職。IT業界やコンサル業界を中心に中途採用の法人営業を担当し、ITの知見を活かしながら人材営業の経験を積んでいきます。

「最初は10数名など比較的小規模な企業様を担当させていただきながら、徐々に中規模・上場企業や、採用課題のとがったベンチャー企業などのお客様を担当するようになりました。人材営業に転身してから、営業スタイルは大きく変わり、経営層に1対1で提案をする機会も増え、お客様の課題について、その背景や本質までどのくらい考え抜けるかが重要でした。

転職して2年目に、10名ほどのスタートアップのエンジニア採用を担当したのですが、当時はその領域のエンジニアは売り手市場で、大手や外資系でさえも採用が困難な状況。しかし、お客様ととことん向き合って、どういう人材が良いのかペルソナから考え抜き、『ベンチャー企業でもっと成長したい』という人材を紹介することができました。

社員数が少ないベンチャーほど、一人の人材が会社に与える影響は大きいもの。そこに貢献できた達成感と、経営陣との密なコミュニケーションから突破口が見出せたという自信につながった案件でした」

4年半の経験を積み、再び富士通へ。人事担当として日本のIT企業を元気にしたい

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▲人材採用チームでのミーティング風景

人材業界で4年半法人営業を経験した榎本。2022年に古巣の富士通へ戻ることに決めた背景を、次のように語ります。

「営業としてのコンサルティング力を身につけ、お客様とより良い関係性を築けるようになったことで、次はもっと自分の専門領域を確立していく必要があると感じました。そこでやはり、私は人事の仕事を専門にキャリアを築いていきたいと思ったんです。人材紹介会社の営業はもちろん魅力的ではありましたが、企業の人事担当として、入社後の研修制度やポジションの設定など、トータルで携われたらさらに仕事がおもしろくなるんじゃないかと思ったんです。

また、IT業界をメインに担当したことで、あらためて『テクノロジーっておもしろい!』『日本のIT企業の力になりたい』とも感じて……。

そんなとき、ちょうど富士通のDXに関するさまざまなニュースを見聞きし、会社が本気で変わろうとしていることを知りました。新しい富士通で、人事としてやってみたいことが次々と思い浮かび、それを富士通の同期に相談してみたんです。そこで再入社も選択肢としてあることに気づきました」

再び富士通に戻るにあたり、榎本が選択したのはキャリア採用での再入社。

「富士通にはカムバック制度という、一定の条件を満たせば転職前にいた部署へ戻ることができる制度があります。一度外を経験することに対し、会社としてポジティブにとらえているのだと思います。

私の場合はキャリア採用での選考となり、他の中途採用者と流れは変わりません。富士通出身とはいえ、以前とは違う職種での応募ですので、アドバンテージはほぼなかったと思います。なので、面接では『日本のIT業界を元気にしたい!』という想いを熱を込めて伝えました」

熱い想いが通じ、人事担当として富士通に再入社した榎本。富士通の人事部門でのやりがいや社内変革の成果をこう捉えています。

「人材紹介会社では、個人として成果を上げていくためには営業担当個々の色を出していくことが求められました。一方富士通では、新しい採用施策を企画から考え、チームとして協力し合って動いていきます。その環境が私にとっては新鮮で、さらに成長していけそうだと感じますね。

また、ニュースで見聞きしていた通り組織の変革が進んでいて、以前より仕事のスピード感や議論のしやすさが増したと思います。テレワークなども浸透し、より働きやすい会社になったという印象ですね」

キャリアオーナーシップを持つことで、日々の仕事がおもしろく意義あるものに

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▲富士通の「内」と「外」とを経験した榎本の今後のキャリア像とは

現在は、新卒採用チームのリーダーとしてメンバーをまとめる役割も担う榎本。今後のキャリアをどのように描いているのでしょうか。

「人事担当として、配属先と密に連携しながら現場がほしい人材を採用し、事業がどんどんスピードアップして成長していく、という流れを実現したいと思っています。

まずは多岐にわたる富士通の事業への理解をさらに深め、現場が必要とする人材を見極めるスキルや企画力を磨いていく必要があると感じます」

幅広い事業を展開しているのは、富士通の大きな強みである一方、そこが足枷になっていることも否めないと榎本は続けます。

「一度富士通を飛び出した立場で感じるのは、大きな組織だからこそ部署間に距離があり、部署を横断したディスカッションがまだまだできていないなということ。私自身もそうです。それを打破するためには、部を越えた個人と個人のつながりを大事にし、アイデアレベルでもカジュアルに話せる場をもっともっと増やしていくことが必要かなと。

個と個のつながりや小さな会話から、新しい挑戦や変化の芽が生まれるといいな、と思っています」

自分のキャリアを自律的に考え、転職、再入社という行動を起こしてきた榎本。キャリアオーナーシップの必要性やおもしろさを次のように語ります。

「自分のキャリアを自発的に考えることで、今現在の自分の仕事がどんどんおもしろく、価値あるものになると思います。たとえば、今の仕事を経験すればこんな成長ができるとか、めざすキャリアを実現するために今この仕事に取り組んでいるんだとか、一つひとつの仕事に意義を見出せるんです。

私が営業職でキャリアをスタートし、一度社外に出て人事として戻ってきたように、富士通は多様なキャリアを受け入れ、応援してくれる会社です。昔ながらの大企業のイメージが強かった富士通が大きな変革を進めている今、社員個人個人も自身のキャリアや理想的な働き方をしっかり考え、行動できる環境があるように強く感じています」

※ 記載内容は2023年9月時点のものです