自社の取り組みを自身で語れないことへの課題感。体制変更を機にJobチャレ‼に挑戦

▲ビジネスプロデューサーとして、お客様のDX推進を手掛ける薮下

2018年に新卒で入社後、産業ビジネス本部(現・Manufacturing事業本部)に所属し、ビジネスプロデューサーとして製造業のお客様のDX推進に携わってきた薮下。2021年4月にはJobチャレ‼を利用し、約半年間に渡りCDXO Division(全社DX推進部門)に参画しました。

薮下 「Jobチャレ!!とは、社員自身が希望する部署を見つけ、異なる業務を短期間経験できるプログラムです。当時、選択できる異動先はいくつかありましたが、最初に案内が来たのがCDXO Divisionでした。ちょうど私の所属部署内の体制が変わり、他グループから人が入ってきた矢先のことで、担当している仕事を預けるのにうってつけのタイミング。『これを逃すと、チャンスはもうないかもしれない』と思って、CDXO Divisionへの挑戦を決めました」

タイミングがよかったことに加え、ビジネスプロデューサーとして日々の仕事の中で、フジトラの取り組みに興味を持ち始めていたことも、CDXO Divisionを異動先に選んだ理由だったといいます。

薮下 「私が担当していたお客様は、経産省のDX銘柄にも指定されるなど、DXを積極的に推進する企業でした。そのため、フジトラにも興味を持っていて、フジトラのメンバーに頼んで活動内容について紹介してもらったこともあったんです。

そのとき、自分の会社のことを自分で答えられないことに歯がゆさを感じて……。そもそもフジトラとは何なのか、自分にはどのような影響があるのかを調べ始めていたところでした」

また、お客様から発せられる言葉の中に、自分が知らない言葉があったことにも、課題感を覚えたといいます。

薮下 「CDXO Divisionでフジトラに携われば、お客様にDXを提供するビジネスプロデューサーとして、知識や経験が補えるのではと思いました。また、当時はもうすぐ入社4年目になるころで、ある程度仕事を覚えてこなせるようになっていた時期。別の部署での新しい経験への期待もありました」

業務の進め方もスピード感もまるで違う環境が、仕事との向き合い方を見直すきっかけに

▲当時について「これまでとは仕事のやり方もスピード感も異なる、とても濃密な半年間だった」と振り返る

CDXO Divisionは、富士通全社のDXを推進する部門。その中で薮下が担当したのは、社内外のコミュニケーション業務でした。

薮下 「フジトラの認知度を高める目的で、社内SNSやポータルサイトの運用を主に任されていました。また、イベントの運営企画やフジトラで推進しているテーマのサポートなどもさせてもらいました。

CDXO Divisionは、どちらかというとコーポレートの領域なので、フロント業務を担うビジネスプロデューサーとは、仕事のやり方がまったく異なります。最初はその点に戸惑いがありましたし、慣れるのに1カ月ほどかかりました」

中でも薮下が最も驚いたのが、仕事をこなしていくスピードでした。

薮下 「3カ月を1サイクルとし、その中で成果を上げていくのですが、3カ月というと本当に短くて。だからこそ、意思決定が非常にスピーディーで、何かしら企画を立案するときも、皆の意見を聞きながらブラッシュアップし、最短で詰めていきます」

仕事のスピード感についていくためには、自分から進んで情報をキャッチアップしていかなければならないと、異動してすぐ気づいたという薮下。

薮下 「それまで、会社の情報を自分から取りに行くということをあまりしていませんでした。ところが、フジトラが進んでいくスピードはとても速く、自分から積極的にアクションを起こさなければ置いていかれてしまいます。そういう仕事との向き合い方も、フジトラとの関わりを通して学んだことのひとつです」

期限付きの職場だからこそできた、思い切った挑戦。フェスの企画ではトップとの交流も

▲自ら企画したFUJITRA Festivalでは「現場部門が参加したいと思えるもの」を意識したと語る薮下

CDXO Divisionへの異動は半年という限られた期間。だからこそ、やりたいことを思い切ってできる感覚があったと薮下はいいます。

薮下 「プロジェクトリーダーである福田(CIO兼CDXO補佐)からも、『半年しかないのだから、思い切ってやりたいことをやったらいいよ』という言葉をもらいました。『一時的な異動先なのだから』という気持ちは自分にもあって、だったらやりたい放題やってみようと、ちょっと振り切ったような心境になれたんです。

自分から手を挙げて新しいことに取り組んだり、新しい企画を提案したり、積極的にアクションを起こすように意識していましたね」

中でも最も印象に残っているのが、社内オンラインイベント 「FUJITRA Festival(フジトラ フェスティバル)」の企画運営に携わったことだと話す薮下。同じくJobチャレ‼でやってきたほかのメンバーとともに、オンラインイベントの内容をゼロからつくり上げていきました。

薮下 「まずは、もともと数時間の予定だったイベントを丸1日に拡大し、同時並行的に複数のセッションを開催することにして、参加者が好きなものを選んで見られる形にしました。

また、新しいセッションの企画にも取り組みました。私が関わったのは、業務上の課題に関する従業員への事前アンケートをもとに、イベント当日に経営陣がディスカッションして、実際のアクションにつなげていくというもの。

『現場の人が、参加して良かったと思えるイベントにすること』をコンセプトに、各企画担当者が都度コンセプトを決めて、構成を練っていきました」

現場を重視する考え方は、薮下自身が現場で働いているからこそのものでした。その一方で、企画段階で経営陣と意見を交わせたことは、現場ではなかなか得られない貴重な経験だったと話します。

薮下 「経営陣と話したことで、現場とトップ、立場による意見の違いがあることを肌で感じました。経営的視点に触れられたことは、とても有意義だったと思います」

半年間を振り返り、最初は慣れない環境で不安な気持ちがあったものの、楽しみながら仕事ができたという薮下。

薮下 「『FUJITRA Festival』の準備を短期間で仕上げなければいけないなど、苦労する部分もありましたが、社内で最も先進的な取り組みに携わることができ、すべてが新鮮で驚きの連続でした。フジトラオフィスのメンバーは、私たちの考えを否定せずに受け入れ、前向きにブラッシュアップしてくれました。おかげで、心理的安全性が高い環境でのびのびと楽しく取り組むことができたと思っています」

DX活動で得た経験が、新しい視点で仕事に向き合うきっかけに

▲今後について「目標や将来像を決め過ぎず、その時興味がある事に挑戦していきたい」と答える

それまでビジネスプロデューサーの仕事しか知らなかった薮下にとって、CDXO Divisionでの経験は、新しい視点で仕事に向き合うきっかけになったといいます。

薮下 「初めてコーポレートの立場になってみて、DXやイベントを進めている人たちがどのようなことを考えているのか、どんな苦労があるのかということが、少し理解できた気がしました。ビジネスプロデューサーで担当するお客様の中には、コーポレートの立場からDXを推進している方が多いので、同じ目線で話せるようになったことは、ビジネスプロデューサーとして大きな収穫だと思っています。

また、お客様から富士通のDXの取り組みについて聞かれる機会が増えましたが、自分の言葉できちんと返せるようになりました。お客様との関係構築において、非常に大きな強みになっていると感じます」

お客様に対してだけでなく、社内に対する視点も変わったという薮下。

薮下 「ツールの活用法ひとつをとっても、所属部署とCDXO Divisionでは全然違いました。良いと思ったことは積極的に持ち帰って、仕事を効率化するための提案などもさせてもらっています。

また、私自身の仕事の進め方も変わりました。以前から、『ビジネスプロデューサーはスピードが命』と思ってはいましたが、多くの社内手番を言い訳に実現できていない部分がありました。たとえば、もしお客様がフジトラのように3カ月に1回の間隔でPDCAを回しているとしたら、従来の仕事のスピードではとても対応できません。スピード感をより意識しながら、仕事に取り組む必要があると感じています」

CDXO Divisionでの業務を通じて、かけがえのない経験ができたという薮下。チャンスがあれば、ほかの社員にもぜひ挑戦してほしいと話します。

薮下 「『自分がいなくなったら業務が回らなくなるのでは……』など、いろいろな懸念があるかもしれませんが、それは社員の問題ではなく、会社やチームが組織として解決すべき課題だと思うんです。

Jobチャレ‼やフジトラに少しでも興味があるようなら、まずは誰かに相談してみるとよいかもしれません。挑戦することで視野が広がり、いろいろな意味でプラスの経験ができると思います」