きっかけは「全社変革」への好奇心。想いは、グループ会社の壁を越えて

▲富士通パーソナルズの一員として、大阪を拠点に活躍する宮野

株式会社富士通パーソナルズで営業職を務める宮野。富士通が取り扱う商品の卸売業務を主に担当しています。

宮野 「私が所属する富士通パーソナルズは、富士通が取り扱っているパソコン、サーバー、ソフトウェアなどを仕入れ、販売店に卸す専門商社のような役割を果たしています。

チームには5名が在籍し、それぞれが担当エリアを持ち、営業や顧客対応を担っています。パソコンがある場所ならどこでもビジネス領域なので、あらゆる業種のお客様と接点があるところに、この仕事のおもしろさ、やりがいを感じています」

2013年に入社後、九州や大阪エリアで営業活動をしてきた宮野。「フジトラ」の活動に参加したきっかけは、「好奇心」だったと言います。

宮野 「グループ会社の中にいると、富士通本体やほかのグループ企業が今何をやっているかという情報は、ほとんど入ってこないんです。でも『フジトラ』に関しては、さまざまなプロジェクトが立ち上がり、『全社変革するぞ』と盛り上がっているのが私たちにも伝わってきました。

いろいろなグループ会社の方が手を挙げ、参画しているらしい……。会社や勤務エリアの枠を超えて皆さんがどんな活動をしているのか、率直に『のぞいてみたい』という気持ちが湧いてきたんです」

「フジトラ」の活動に関心を持った宮野がまず参加したのが、「FUJITRA Cafe(フジトラ カフェ)」。「フジトラ」に関する各部門の現状を報告したり、社員同士が意見交換したりするオンラインイベントで、毎週水曜のランチタイムにオープンな形で実施しています。

宮野 「『FUJITRA Cafe』に初めて参加したとき、職制や役職、所属する会社に関係なく、いろいろな人が自由に発言していたのが印象的で。その様子を見て、これまでにない取り組みだと感じ、自分も手を挙げてほかの活動にも挑戦してみたいと思いました」

変革のためにできることを。「Purpose Carving」の全社展開を支援

▲「『相手の本音を引き出す』営業スキルが、Purpose Carvingでは活かされた」と語る宮野

「FUJITRA Crew」として宮野が主に携わっているのが、「exPractice(エクスプラクティス)」というイニシアティブ。「exPractice」とは、パーパスを起点として自身の持ち味を引き出し、それを活かして変革し続けることを目指すプログラムです。

宮野 「『exPractice』は、『最高の体験を提供する』という趣旨のもとで活動しています。自分を変革するだけでなく、周囲の人にも影響を与え合い、育み合いながら、全員にとって最高の体験を作り出していこうという想いが込められています。それを実現するためにはどうすればいいのか、いろいろな人を巻き込んで考えながら、取り組んでいます」

複数ある「exPractice」のプログラムのうち、宮野がサポートしているのは、「Purpose Carving(パーパス カーヴィング)」の活動です。

宮野 「『Purpose Carving』とは、自分の軸のようなものを、対話を通じて掘り起こしていくプログラム。『自分はこれから何をしようとしているのか?』『自分にとって大切なことは何か?』『自分が大切にしていることは、今の仕事の方向性と合っているか?』──そうやって自身を振り返り、見つめ直すことで、自分に向いていること・向いていないことを判断したり、それぞれの存在意義や目的を明らかにすることを目指しています」

パーパスを掘り起こすことで、周囲や会社との間にギャップが生じることを不安に思う人も多いはず。しかし、全員のパーパスが異なることにこそ価値がある、と宮野は言います。

宮野 「富士通の時田社長があるインタビューで、『掘り起こしたパーパスと、富士通のパーパスが違う方向を向いているとしたら、そのベクトルの合力が新しいものを生み出す力になる』というお話をされていて。多様性を認めることもそうですし、違いがあるからこそ生まれてくるものが変革への原動力になるという、プロジェクトの根底にある考えにはとても共感できますね」

宮野らCrewが尽力した甲斐あって、富士通グループではすでに多くの社員が「Purpose Carving」を体験。全社アンケートでは、「変化を感じている」と回答する社員が増えてきていますが、宮野は「Purpose Carving」はやったらそれで終わりではないと話します。

宮野 「定期的に自身のパーパスを見直すことも大切です。また『exPractice』では、掘り起こしたパーパスをもとに行う『Dexign* Practice(デザイン プラクティス)』や『Scrum Practice(スクラム プラクティス)』など、次につながるプログラムが用意されています。今後は『デザイン思考』や『アジャイル』といった、富士通が変革のために必要と考えるスキルや知識を習得するための取り組みが、部門ごとに進められていくでしょう」 

*Dexign…「記号(sign)」ではなく「体験(experience)」を創ること。また「新たな価値を生み出す掛け合わせ(X)を意識したデザイン」という意味を込め、「Design」ではなく「Dexign」と表記。

パーパスを掘り起こし、営業職としての価値観と適性を再発見

▲FUJITRA Festivalに登壇した時の様子

自身も「Purpose Carving」を体験したという宮野。「自己を振り返る新鮮な体験となった」と振り返ります。

宮野 「実はこれまで自分のことを『営業にはあまり向いていない』と思う部分が多かったんです。性格も控えめなほうなので、人と話すのが苦手と思い込んでいたというか。

ところが、『Purpose Carving』のグループで一緒に対話をした皆さんから『いかにも営業らしいね』というコメントが返ってきたんです。私以外のほとんどの方がSEだったということもありますが、これにはかなり驚きましたね。自分が思う自分像と、他人から見える自分像の間には大きな違いがあることに気づかされました」

「Purpose Carving」において、SE社員たちが「追求」「学び」といった価値観を口にしたのに対して、宮野が挙げたのは「関係性」や「信頼」「克服」という言葉。

宮野 「人と関わることを大切にしているところが、営業らしいと感じてくれたようですね。周囲からのフィードバックは、自分を見つめ直す上で大事だと再認識すると同時に、『自分は営業をやっていていいんだ』と自信をもらった気がします」

また、「Purpose Carving」の場ではファシリテーターを務め、参加者の緊張感を解くことに腐心したという宮野。そこでも、営業職としての強みを発揮できたと話します。

宮野 「参加者が自分を見つめ直し、自己を掘り起こしていくためには、やはり警戒心があったり、『本心を出したくないな』という思いがあったりすると、うまくいかないんです。だからこそ、『心理的安全性が保てる場になっていた』という声をいただいたときは、とてもうれしかったですね。

緊張せずに参加できる場を作れたのだとしたら、それは相手の本音を引き出すという意味で、営業の仕事に通ずるところがあると思います。ファシリテーターとして参加したことで、自身の営業としての強みを発見し、同時に『営業をやっていて良かった』と思うきっかけになりました」

思ったら、動いてみる。社員一人ひとりが自発的行動した先に、変革がある

▲Crewとして意識しているのは「できることから、前向きに」と語る宮野

「FUJITRA Crew」として活動を始めて約半年。富士通本体や他のグループ会社の情報に触れ、富士通グループが目指すDXの全体像が少しずつ見えてきたという宮野。

宮野 「グループ会社にいると、積極的に情報を集めようとしない限り、外部の情報はなかなかリアルタイムで入ってきません。さまざまな方とお話しをし、いろいろなプロジェクトをのぞく中で、『こういう知識やスキルを持った人を育てていきたい』という会社としての想いが見えてきました。

『まずは自分から変えていこう』『まずは自分がやってみよう』と、社員一人ひとりが自発的に行動する——そんな企業風土を醸成していこうという会社の想いを強く感じた半年間でした。『フジトラ』の活動に貢献できているとはまだまだ思えませんし、今すぐ何か新しいことができるわけでもありませんが、できることから前向きに、『思ったら、動いてみる』ことを意識して、これからも活動を続けていきたいですね」

所属している会社も勤務地も関係なく、手を挙げさえすれば誰でも参加できる『フジトラ』。その取り組みをますます広げていく上で、宮野は、情報発信の大切さを痛感していると言います。

宮野 「『やってみたいけど、何からやったらいいのだろう?』と迷っている人たちは、まだいると思います。情報がないために参加できない、自分ごと化できないとしたら、それはとてももったいないことだと思うんです。そういった人たちにしっかりと情報提供し、『経験やスキルがなくても大丈夫だよ』と、ちょっと背中を押してあげさえすれば、さらに広がりが加速していくと感じています」

好奇心に従って行動し、多くの学びと本業への自信を得た宮野。自身のパーパスと富士通のパーパスを共鳴させながら、これからも変革への挑戦を続けます。