お客様の伴走者として──システム導入サポートで感じるやりがい

古川は、2018年の入社当初より、アプリケーションサービス統括部門でゴルフ場向け基幹システムの導入を担当しています。

予約や当日のチェックインから精算まで、ゴルフ場の業務をトータル支援するパッケージシステムで、そのシステムを導入したお客様に対して操作教育を行うことが主な仕事です。

古川 「導入チームは主にフィールドSEとインストラクターに分かれています。フィールドSEの役割は、お客様の要件をヒアリングしながらシステムを構築し、導入すること。一方、私が担当するのはインストラクターで、ご導入いただいたお客様にシステムの操作方法を伝えています」

インストラクターは現在3名在籍しておりますが、基本的にはお客様1社につき、インストラクター1名が担当します。場合によって異なりますが、基本的には1〜3カ月で導入作業を行い、システム稼働後の対応はサポートセンターへ移行します。

ゴルフ場は、立地条件が悪い為、IT化が進んでいない傾向にあり、担当されているスタッフの年齢層も比較的高いことから、パソコン操作に不慣れな人も少なくありません。人と話すのが得意ではなかった古川にとって、初めて会う人に最新のシステムの説明をすることには戸惑いもあったといいます。

古川 「業務に不慣れだったころは、自分の言いたいことがお客様にうまく伝わらないこともあり、難しいと落ち込んだことも正直ありました。しかし、経験を積んでいくうちに、お客様とコミュニケーションを取ること自体が楽しいと思えるようになったんです」

システム稼働後のお客様からの問い合わせはサポートセンターが対応しますが、ちょっとした質問や運用相談については、直接連絡をいただくこともあり、問題が解決にしたときに感謝の言葉をかけられることに、非常にやりがいを感じるといいます。

古川 「お客様から『ありがとう』 という言葉をいただけると、すごくうれしいです。困ったときに頼っていただいたり、何気ない相談をしていただいたりすることが自分にとってのやりがいにつながっています」

きっかけはプログラミングの授業。IT業界への興味から富士テレコムへ

「色々なことを学ぶ中で、自分が将来やりたいことを探そう」という想いで大学に進学した古川。分野をまたいで幅広く学ぶ中で、IT関連の授業に最も興味を持ったといいます。ある授業でWebサイトを制作する課題があり、プログラミングが楽しいと思えたことから、就職先はIT企業に絞りました。

古川 「幅広くIT企業を探していたとき、病院向けの栄養管理システムや高齢者住宅向けシステムを製作していた富士テレコムを見つけたんです。私の母は介護の仕事をしていたので福祉の世界は身近な存在でした。介護福祉の現場にもITの力が使われているということが、とても印象的でした」

しかし古川は文系専攻。大学時代にプログラミングを専門的に学んだわけではありません。システムエンジニア(SE)としての入社は不安だったと語ります。

古川 「面接の時にお話しした先輩社員も、入社前にプログラミングを学んでいたわけではなかったことを聞き、安心したのを覚えています。SEは理系の方ばかりかと思っていたのですが、コミュニケーションスキルがあれば、未経験の文系の人でも大丈夫だとおっしゃっていただけたことがチャレンジする後押しになりましたね」

そうは言っても、古川はコミュニケーションスキルに自信があったわけではありませんでした。子どものころからの人見知りを克服するため、大学時代のアルバイトは、接客業を選んだといいます。お客様や社員、同僚などのたくさんの人々と関わるうちに、業務だけでなくプライベートな相談なども徐々に話せるようになってきた、と古川は当時を振り返ります。

古川 「アルバイト先で就職活動のアドバイスをたくさんいただきました。アルバイトを通して、人との関わりがとても楽しいと思えるようになり、コミュニケーションスキルが少し向上したようにも感じられたことは、大きな収穫でした」

初めてひとりで受け持った大型案件。度胸と自信が身に付いた

入社後はビジネスマナーから開発手法、プログラミングなど、多岐にわたる研修からスタートしました。3カ月間にわたる研修期間中には、スキル不足を自覚して落ち込むこともあったといいます。

古川 「プログラミングに関しては、興味を持っていただけで充分に学んだわけではないので、人より遅れることはわかっていましたが、それ以外にもグループワークで自分の意見を出せない場面も多く、コミュニケーション力の差を痛感しました」

落ち込んだ古川の支えとなったのは、同期の存在と、定期的に話を聞く場を設けた人事総務部の配慮でした。周りの方の支えがあり、なんとか研修を乗り越えることができました。

古川 「研修期間を経ても、プログラミングへの課題意識が残りました。またコミュニケーション力を磨きたいと考えていたので、配属先の希望は、開発でも導入でも、どちらに配属されてもがんばりたいと伝えました」

配属後、インストラクターになった古川は、初めは先輩社員のサポートを受けながら仕事を覚えていきました。ゴルフ場は規模も運営体制もさまざまなため、案件によってシステム導入の難易度は大きく変わります。実際にシステムを利用するご担当者様は、システムに詳しい方から、まったくパソコンに触れたことのない方まで大きな差があり、人に合わせて伝えることを意識しなければなりません。

古川 「配属されてから2年ほど経ったころ、二人の先輩インストラクターが休職のため業務から離れる時期がありました。そんなときに入ってきた比較的大型の新規導入案件を、担当することになりました。地方案件だったこともあり、社内の担当者も支店の方々のため、初めて関わる人ばかり。正直、不安しかありませんでした」

お客様からの要望や質問をまとめ、困ったことはフィールドSEに相談しながらなんとか対応しました。この経験から、多くの知識を得ることができたと当時を振り返ります。3ヶ月にもわたる長丁場をやり遂げることができたことは、古川にとって大きな収穫でした。

古川 「プロジェクトがひと段落ついたころ、『システムが変わるので初めは不安だったが、丁寧な説明でしっかりフォローしてもらい、とても助かった』というお客様からの言葉を上司から聞きました。その上司からも褒めていただけたことがとても嬉く、度胸と自信が得られた思い出深い案件になりましたね。もっとお客様に対しての対応力やサポート力を磨きたいと思うようになったきっかけになりました」

「変わったね」と言われるまでに成長。努力の積み重ねが未来につながる

2021年11月現在はインストラクターに加え、フィールドSEの業務も一部行っています。肩書や役割に関係なく、どちらの仕事もできるようになりたいと古川は意欲的です。

古川 「今までは、システム的な質問されてもすぐに答えられず、フィールドSEに聞きに行き、お客様をお待たせしてしまうことも多々ありました。その場で対応できるようにするためにも、業務の幅を広げ、たくさんの人の役に立てるようになりたい。コミュニケーションスキルに関しては、まだ完全に自信が持てたわけではなく、新しい案件で、新しいお客様に出会えば、子どもの頃の人見知りの性格が顔を出すこともあるかもしれません。でも、お客様と楽しく話すことができたこれまでの積み重ねが、私を支えてくれています」

就職先を決めるにあたり、自分と同じように悩んで壁に当たっている後輩たちに、古川は熱いアドバイスを送ります。

古川 「自分のやりたいことを仕事にするか、得意なことを仕事にするかで悩む方も多いのではないかと思います。でも、苦手なことでもやりたい気持ちさえあれば克服できるし、頑張ってその道に進むことで新しい発見があるかもしれません。私はそこまで見通していたわけではなく、結果的にそうなれたという感じではありますが、今はベストな道に進めたと心から思っています。

また、コミュニケーションスキルはどの職業についても重視されるので、学生時代から多くの人と関わってみるといいのではないでしょうか。いろいろな経験を積んで、失敗しても諦めずに努力することが大事ですよ」

子どものころからの悩みであったコミュニケーションスキルを努力で克服し、さらにITスキルを身につけ、就職時に目指したSEへの道を歩みつつある古川。大きなプロジェクトの成功を収めた後に大学の友人と会ったとき、「前と顔つきが変わった。明るくなったね 」と言われました。うつむきがちだった姿勢や顔つきは、自信に満ちてきらきらと輝いています。