新たなことに果敢に挑戦し、新人賞を獲得。現在はインフラ系の開発に挑戦中
インダストリービジネス事業部の産業機器ソリューション部に所属する甘利。2022年12月現在は、半導体製造装置メーカーの案件に携わり、半導体製造機器から出力されるデータを扱うためのサーバ構築、運用、機能改善を担当している。
現在のプロジェクトはベテランが多い中、新人ながら学生時代の開発経験やディープラーニング技術の取得など高い技術力を持っており、お客様に自信を持って提案できることから、アサインされた。
甘利 「新設部所を開拓するキーマンになることを期待してもらい、現在のプロジェクトにアサインされました。総勢約30人のプロジェクトで、データベース、フロントエンジニア、ファイル操作という具合に、領域ごとに役割分担しながら進行しています。
私の役割は、フィールドエンジニアが半導体装置を改善・改造するためのデータを集めること。お客様先に常駐していますが、在宅にてリモートで作業しています」
甘利が所属するチームのメンバーは、プログラミングが得意な人はプログラミングを、インフラ系が得意な人はインフラ系をという具合に、担当が分かれていると言う。
甘利 「私が携わっているのはインフラ系です。とくにインフラ系に詳しいわけではなかったのですが、実際にインフラに携わった際に楽しいと感じ、挑戦することになりました」
甘利は新たなことにも動じず、果敢に挑戦する姿が評価されている。これまで、未経験の言語も早期に勉強して習得し、それらをいくつも駆使しながら開発に携わってきた。高い技術力や理解力で即戦力として貢献したことが評価され、2021年度新人賞を獲得している。受賞を知ったときの印象をこう振り返る。
甘利 「日々新しいことを習得しようと頑張ってきましたが、受賞したことを聞いたときは驚きました。入社して初めて取り組んだ言語も少なくありませんが、プログラミングには、どの言語にも共通する要素があります。学生時代に学んだことが今も生きていると感じます」
甘利の上司は、甘利の提案力と持ち前の積極性、ずば抜けた潜在能力をお客様から高く評価していただいたとともに、学生時代やアメリカ留学時代のドローン開発経験で培った高い技術力を遺憾なく発揮したことが新人賞につながったと語る。
アメリカの大学と専門学校でプログラミングを学ぶ。挑戦を応援する社風に惹かれ、富士ソフトへ
高校卒業後、グローバル化の重要性やIT業界の将来性を感じ、英語とプログラミングを同時に学ぶためにアメリカの大学に進学する道を選んだ甘利。ドローン開発を通じてプログラムの基礎を学んだという。
甘利 「コンピュータサイエンス学科に所属し、プログラミングを専攻しました。グループ単位でプレゼンテーションする機会があり、そこでドローンを開発したんです。
ドローン開発は、機体に関するハードウエア開発と自動制御プログラムやアプリに関するソフトウエア開発などの知識が必要です。当時はC言語でプログラミングをしました。ドローンを飛ばすために、必死でC言語をマスターしました。今でも、GO言語というC言語に似た言語を使っているので、当時の経験が活きています」
帰国後は専門学校に入学。プログラミングについてさらに学びを深めたいと考えたのが理由だ。
甘利 「そのまま就職する道もありましたが、働き出すと勉強の時間を確保できなくなると思っていました。大学の授業では、プログラミングよりも数学や物理を学ぶことが多かったのですが、将来的にエンジニアとして働くことを考えたとき、もう少しじっくりプログラミングの勉強を突き詰めておく必要を感じました」
専門学校では、AIの研究開発にも関わったという。
甘利 「手書きした文字をAIに学習させて数字や文字として出力するような基本的なところや、AI・機械学習開発の定番言語であるPythonを学びました。Pythonをマスターしたことで、データの収集やデータ分析、Webアプリケーション開発などもできるようになっていたので、現在のプロジェクトでも役立っていると感じています」
大学と専門学校で培ったプログラミングの知識と経験を活かすべく、IT系企業に的を絞って就職活動をしていた甘利。富士ソフトを選んだのは、自由な社風に惹かれたから。
甘利 「入社前に先輩社員の方と話す機会があり、『手を挙げれば挑戦させてくれる文化が富士ソフトにはある』と聞いていました。ここなら学んできたことを活かし、自分がやりたいことに関われるのではないかと思ったことが入社の決め手です。
また、大きい会社から小さい会社に移ることは比較的容易ですが、逆は難しいもの。幅広い事業を展開していてさまざまな経験ができると思ったのも、富士ソフトを選んだ理由のひとつです」
複数の言語を取得して未経験の領域に挑戦。生産性向上に貢献するなど即戦力として活躍
入社してまず工場IoTシステムの開発に関わった甘利。未経験の領域ながらも積極的に自己学習しながら取り組んだという。
甘利 「工場向けのWebアプリケーションを作る案件でした。バックエンドについてはJavaなどを学習していたので、ある程度感覚を掴めました。しかし、フロントエンドはまったくの未経験。わからないことが多かったので、本を読むなどして自分でかなり勉強しました」
また、周囲からサポートしてもらう場面も多かったと話す甘利。次のように続ける。
甘利 「つまずいたときなどはフロントエンドに詳しい先輩方から有益なアドバイスをもらうことができました。わからない機能があったときや、どう書くべきかわからないときなど、助けてくれる先輩が周りにいるというだけで気持ちが楽になります。また、機能を追加するときなど、自分が知らない作り方を提案していただき、考え方や知識の幅が広がりました」
同案件では、C#、HTML、CSS、TypeScriptなど、複数の言語を驚異的なスピードで習得し、即戦力として貢献。加えて、テスト自動化技術を調査し、自動化ツールの導入、システムへの組込や導入手順書の作成にも積極的に関わったという。結果的に実施工数の約10%削減を実現するなど、作業の短縮化にも寄与している。
AI関連の案件が今後増加していくことを想定し、その準備も進めているという甘利。
甘利 「JDLAのG検定を取得しました。ディープラーニングの知識や事業活用する能力などを問うもので、現在のAI技術を支える根幹技術のひとつである同領域について網羅的に学ぶことができます。
これは、工場IoTの案件に携わっているときに取得しましたが、勉強していて初めて知ることも多く、楽しく学ぶことができたのを覚えています」
JDLAのG検定は富士ソフト内でも定期的に勉強会が開催されるなど推奨されていて、約300名が資格取得している。
アメリカ留学から資格取得に至る甘利のこうした経歴や積極性は、お客様からも高く評価されている。実際、同案件において3人のメンバー増員や引き合い獲得にも貢献。さらに、現在取り組んでいる半導体製造装置メーカーの案件においても、AI関連部署の新規獲得につなげ、各方面から評価を受けている。
働きやすい環境で大きな案件に関われるのが魅力。インフラ系の知識向上を目指して
入社してまだ2年目ながら独力で対応できる領域を広げ、自身でも成長を実感しているという甘利。
甘利 「最近、新しいファイル処理の機能追加における、インフラ構築をひとりで担当しました。まだ完全導入には至っていませんが、かたちになりつつあり達成感があります。
大規模なプロジェクトでサーバをじかに触って仕事をさせてもらう中で、とくにインフラ系の知識や経験が身に付いたと感じています。私が所属する部所は組込系を担当しているのでサーバをじかに触る機会はほかに例がなく、そうあるものではありません。ベテラン社員の方と一緒に働くことで多くの学びへとつながり、使える言語の幅が広がる以外にも、とても貴重な経験ができていることに充実感を得ています」
挑戦できる社風に惹かれて富士ソフトに入社した甘利。内側から見た同社の魅力についてこう話す。
甘利 「新人のうちから大きな案件に携わることができ、社内外を問わず案件を通していろいろな人と関われるところにおもしろさを感じています。また、残業時間を自分で調整することができて休みも自由に取れているので、働きやすい環境も魅力です。
休日はお客様のチームの一員として草野球を楽しんでいます。そうやって仕事以外の部分でも良好な関係が築けることも、富士ソフトならではかもしれません」
インフラ系での経験をさらに積み上げ、エンジニアとしてのスキルをますます高めていきたいという甘利。
甘利 「インフラ系の仕事をしていると毎日新しい発見があり、楽しみながら取り組むことができています。今後も同分野の知識を身に付け専門性を高めていきたいです」
海外仕込みの知見を武器に新人離れした活躍を見せる甘利だが、エンジニアとしてのキャリアは始まったばかり。またとない成長環境を舞台に、これからも前だけを向いて走り続ける。