入社当時からVM一筋──新たなサービスも次々と学び「自分のもの」に

▲2020年にVMwareのエキスパートに任命された岩品 慶子

2017年に中途入社した岩品は、ソリューション事業本部 インフラ事業部にて VMware導入の大型プロジェクトで中核を担う存在だ。 

岩品 「現在は運輸関連企業の大規模案件で、チームリーダーを務めています。大きな地震などの大災害で空港施設などが使えなくなった場合を想定し、代替のシステムを構築する案件です。これは、ディザスタ・リカバリ(DR)サイトと呼ばれるものですが、今は『こういう製品を組み合わせたらできるんじゃないか』といった検証をしているところです」 

岩品が初めてVMware関連の業務に携わるようになったのは、入社してすぐのこと。VMwareの運用保守業務からプリセールスまで、「VMware一筋」で走り続ける岩品は、セミナー登壇や動画投稿などのプロモーション活動にも力を入れている。 

岩品 「VMware やクラウド系の新サービスについてのウェビナーなどを担当しています。たとえばVMware Cloud on AWSを活用したDR、最近ですとVMware Tanzuなどです。VMwareの新製品が出ると、手探りで勉強をして対応しています。『やっと覚えた』、『これでいつ案件がきても大丈夫だ』と思っても、すぐに次の新しいサービスが出るのでなかなか大変です」 

最先端の技術を扱う現場での日々は、新しい製品とそれに対応する勉強の連続だ。

前職の小学校で衝撃の出会い。教諭からIT業界へのチャレンジを決意

複雑なインフラ技術についてのウェビナーにも登壇する岩品だが、前職はなんと小学校教諭。未経験でIT業界に飛び込んだという異色の経歴の持ち主だ。 

岩品 「新卒で小学校の先生になって3年目のこと。私にとって衝撃の出会いがありました。それは社会人経験のある先生との出会いでした。その方の教養、社会人としての立ち振る舞いに感銘を受けたのです。

当時の私は、大学卒業後にそのまま先生になったこともあり、保護者の方々に対してもフランクな接し方をしていましたし、社会人としての常識にも少し欠けていたと思います。そんな時に、その社会人経験のある先生と出会い、大いに触発されました」 

岩品にとって教諭の職は、中学時代から志していた思い入れの強い仕事だった。しかし「社会人として、このままではダメだ」という気持ちが強くなり、教諭以外の現場で経験を積むため、学校を一度出ることを決意し、転職活動を始めた。 

岩品 「現実問題として私は当時、就職して4年目だったので、第二新卒をぎりぎり超えていました。未経験で雇っていただけるところは少ないし、『前職公務員』というのもあまり有利ではない状況でした。その点、IT業界では人手不足もあり、比較的門戸が開かれていると聞き、IT業界で就職活動しようと決めました」 

そこで岩品が面接に行ったのが富士ソフトだ。 

岩品 「富士ソフトは、幅広い事業領域で豊富な開発実績を持ち、自社ビルをいくつも保有して安定感があったので面接に行きました。多様性ということなのか、さまざまな経歴、いろいろなタイプの人を採用したかったようで、前職が先生ということもむしろ評価してもらえたのだと思います。面接後、かなりスピーディに内定を出していただき入社を決めました」 

こうして転職を決めた岩品。もともとは社会人としての経験を積んだ後、いずれ学校に戻れればと考えていたが、富士ソフトに入社して以降、心境が変化しているという。 

岩品 「今は、この仕事に大きなやりがいを感じています。次々と新しい製品が出てきて、やりきったという気持ちになることはほぼありません。常に新しいことにチャレンジできる環境がとても楽しく、今すぐ学校という職場に戻りたいとは思っていません」 

変化をチャンスと捉える岩品の挑戦はまだ始まったばかりだ。

未経験入社5年目にして驚異のスピード昇格!

岩品は、完全なIT未経験者として富士ソフトに入社した。 

岩品 「当時、私がまったくといっていいほどIT業界のことをわかっていなかったというのもあるのですが、『IT業界とはプログラミングをするもの』と思い込んでいました。転職活動の際に少し勉強をしてみたところ、プログラミングのコードを書くことがパズルのようで、『あ、これは意外と楽しいぞ』と思い、嫌いではないと思いました」 

結局、プログラミングとはまったく無関係な部署に配属された岩品だったが、「周囲の人に恵まれていた」と入社当時を振り返る。 

岩品 「最初に入った部署の先輩がとにかく面倒見のいい方で、手とり足とりいろいろと教えてくれました。たとえば、配属されてすぐに、会議の議事録係としてお客様先に同行したのですが、会話している内容も、社内で扱っている製品の名前もわからず、聞き取ることに精いっぱいでした。そんな状態だったので、議事録を全部ひらがなで作ってしまったのです。しかし、先輩は嫌な顔ひとつせず、何時間もそれを見返して修正し、学ぶことに付き合ってくれました。いろいろと助けてもらい、育ててもらったなと感謝しています」 

同じ年齢の人と比べると自分はまだまだ至らないと語る岩品だが、周囲のサポートとともに、積極的に学ぶことで、着実に実力をつけている。 

岩品 「新しい製品が入ってきて学ぶことはまったく嫌いではありません。既存の製品やサービスにこれまでもずっと携わってきた人に追いつくのは難しいですが、新規のものであれば、全員スタートラインが一緒です。私が社内で最初に触ることができれば、一番にもなれる。新しいものを学ぶということには、やりがいがありますね」 

岩品は入社以来ずっと、VMwareについて精力的に学び続けてきた。社内のe-Learningを活用したり、専門書を読んだり、ネットで記事を検索してノートにまとめたり。そして学びを続けていくことにより、2022年4月。未経験入社5年目にして、主任へ昇格した。社内でも驚異的なスピード出世を果たした。 

岩品 「現在取り扱っているVMware の製品が日本でリリースされる前から、検証に携わっていました。今では多くの機能がアップデートで入ってきて、さまざまなことができる製品になっていますが、最初は日本語でのサポートもないし、問い合わせも英語でしなければならない。そういったことを乗り越えてきました。そのかいあって今では、『岩品さんに聞けばわかるだろう』、『とりあえず岩品さんに聞いておこうかな』と、社内でも思ってもらえているので、ずっとこの製品のことを頑張ってきてよかったなと実感していますね」 

周りからの信頼や評価を原動力に、「第一人者」として注目される岩品。これからも新しい製品知識を増やすとともに、主任として後進の育成や成果を追求する。


「一番詳しい人」であり続けたい──今後は後進育成にも力を入れていく

▲ウェビナー登壇前に原稿を確認する岩品

岩品は今後も現場、あるいはウェビナーなどのプロモーション活動を通じて、これまで以上の役割を果たしていきたい考えだ。 

岩品 「クラウドの製品はアップデートが速いのですが、一番詳しい人であり続けたいです。まだまだできないことも多いですが、さまざまな案件を任せてもらえるのは、体力や精神力、最後までやりきる責任感を信用してもらっているからだと思います。期待に全力で応えていきたいです」 

さらに今後、岩品が力をいれたいと考えているのが後進の育成。自身が先輩に育ててもらったように、後進を支えていくのが目標だ。 

岩品 「私も手とり足とり育ててもらって今があるので、“育てられる人”になりたいなと思っています。先生をしていたからそういうことは得意だろうと思われる部分もあるかもしれませんが、やはり子どもと大人は勝手が違います。ただ、教育者としてのアドバンテージはあると思うので、育成にも力を入れていきたいです」 

富士ソフトでは、独自のBS(Brother&Sister)制度を導入しており、新入社員一人ひとりに先輩社員がBS員としてサポートする仕組みがある。岩品もBS員の一人として、新入社員の指導を経験している。 

岩品 「直近2年間、BS員を務めました。担当した新入社員に対しては、できる限り手厚くサポートしているつもりです。ですが、基本的に大人に対して注意するのは得意ではなくて、アメとムチでいうと、10のうち、アメが9.5みたいな感じになってしまって、子どもと大人は違うので難しいところもありますね」 

何事にも真摯に向き合う岩品。今後も自身のバックグラウンドを活かしながら、主任そしてPMとして多彩な活躍が期待されている。