大手クレジットカード会社に常駐し、9名の部下をナビゲーション

▲2020年度優秀社員賞を受賞した長岡 信吾

組込系、業務系ソフトウェア開発や自社プロダクトなど独自のアウトソーシングサービスを展開している富士ソフト。長岡は金融事業本部 銀行・クレジットシステム部に所属し、大手クレジットカード会社に導入したシステムの運用・保守を任されている。

長岡「私の所属しているチームは、お客様から『この業務をシステム化したい』という要望を受けて開発し、それを問題なく稼働させることが主な役割です。また、導入したシステムをより使いやすくするために、新たに手を加えることもあります」

具体的な業務として、現在は大手クレジットカード会社における営業支援や顧客管理を目的としたクラウド型ビジネスアプリケーション「Salesforce」に関する6つのサービスを運用。

富士ソフトでは、Salesforce CRMを自社サービスと組み合わせて、1つのソリューションとして要件定義から運用、保守までワンストップで提供している。

長岡「私たちのチームでは、6つのサービスから、お客様の営業やシステム部門といった各部署の特徴に適したシステムになるように管理しています。その中で私はPL(プロジェクトリーダー)として、メンバーの管理をしています。また、お客様からはまずPLである私に仕事の依頼が来るので、各自に役割を振ることもしますね。さらに、メンバーが作成した資料などに目を通した上で、お客様に報告するのも主な業務です」

長岡の部下は新入社員も含めた若手が中心。後進の育成も長岡にとって大切な仕事だ。これまでの経験を伝えて成長を支えるよう上司から託されている。

長岡「チームは10名です。プロジェクトの目標や判断基準を明確にし、メンバーへ周知することで、方向性を合わせてまとめるようにしています。私もまだ2022年4月で6年目ですが、経験を踏まえてメンバーに教えたり、アドバイスしたりしています」

自身の経験から、若手メンバーの成長を支える役割を担っていると長岡は話す。

同期と共に学び、先輩に教わり、成長したことにより、2020年度優秀社員賞を受賞

▲同期と共に成長する長岡 信吾

長岡は2017年に新卒で入社。大学では物理を専攻し、就職活動の初期はメーカーの研究職を目指していた。以前からモノづくりに興味があり「広い意味ではSEもシステムを構築するモノづくり」と考え始めた中で富士ソフトに出会った。

長岡「入社の決め手は、どの企業グループにも属さないので自由度が高い独立系であること。お客様のニーズに合わせて多様な仕事に取り組み、数々のシステムに触れられる点が魅力的でした」

会社説明会では、長岡と同じくプログラミング未経験ながら、生き生きと自身の仕事を語る先輩社員の姿が印象的だったという。また、富士ソフトには、業務系ソリューションや組込・制御テクノロジーなどを専門とするチームもあり、幅広い経験を積めることにも心引かれた。「多くの業界を知った上で、ある分野に特化して成長できる点も当社を選んだ理由です」と続ける。

入社後は新人研修を経て現在の金融事業本部に配属。

長岡「IT業界の知識やプログラミングの経験はありませんでしたが、研修が充実していたので安心でした。配属後は、部署独自の研修でSalesforceのサービスの知識や導入・運用スキルを学びました。

Salesforceは、サービスやカテゴリごとに認定資格を設けています。資格を取得すると、該当分野で必要なスキルを証明できるので、試験勉強に励みました。資格取得後は、同じく資格取得を目指すメンバーに教えたり、開発チーム全体で勉強会を開いたりもしています」

資格試験を推進している富士ソフトでは、認定資格を取得している先輩社員が勉強会を開催している。認定資格を活かしてまい進する長岡。入社3年目に転機が訪れる。

長岡「お客様は、社内のユーザー部門がバラバラに構築しているSalesforceのシステムの運用をシステム部門に移管して統制を図ろうとしていました。そこで、プロジェクトが発足され、PLとしてアサインされました」

サポートする上司はいたものの、ほぼ一人での挑戦だった。高い知識力とコミュニケーション力により、お客様との間で調整し、プロジェクトを主導した。

長岡「各部門の役割を明確にし、運用を迷わないよう業務フローを作成しました。すでに稼働しているSalesforceの移管はお客様も初めてで、互いに苦戦しながら進めたのが今ではいい思い出です。ユーザー部門の負担を減らそうと、頻繁にシステム部門の方々と話しましたね。当時はコロナ前で対面の打ち合わせも多かったです。コミュニケーションを増やすことで先方も信頼してくださり、進行がスムーズになっていくのを、身をもって感じました」

業務フローを作成しながらイメージをすり合わせることで長岡がお客様をナビゲーションし、移管案件は継続受注に至った。保守対応メンバーの増員も依頼されるなど富士ソフトにとって好循環を生み出している。また、Salesforceの知識、コミュニケーション力、アジャイル開発への挑戦が評価され、2020年度優秀社員賞を受賞した。

先進のアジャイル開発も担当。チャレンジし、壁に当たったらサポートを受けられる環境

長岡は、PLとしてアサインされた案件にて、お客様システムの高速化を図るためアジャイル開発にも取り組んだ。アジャイルとは「素早い」という意味があり、サービスインまでの期間を短縮できることが最大の特徴だ。開発途中の仕様・要件変更に柔軟に対応できることから、近年システムやソフトウェア開発において主流になっている開発手法の一つだ。

長岡「各部門やシステムの特性を踏まえ、開発時のルールを策定するようお客様よりご依頼いただきました。エクセルで管理していた業務の進捗などをシステムで可視化し、進捗管理に費やす時間を削減することが目的です。お客様が重視する品質を保ちつつ、少しでも早くシステムをリリースできるよう、絶対に成し遂げようと頑張りましたね」

そこで、長岡は社内で実施されていたアジャイル開発の研修に参加。研修を通して「Scrum Inc.認定スクラムマスター」、「Scrum Inc.認定プロダクトオーナー」の資格も取得し、以前よりもお客様の要望を引き出しやすくなったという。

長岡「現在、業界の主流であるアジャイル開発に携われるなど、入社からの5年間で当初の想定よりも多くの技術に触れてきました。就活時はSEという職種に対して『一人で黙々と作業を進めるもの』とイメージしていましたが、実際の現場ではお客様との連携を図るためのコミュニケーション能力が不可欠でした。とてもアクティブな仕事なんです」

社内でも上司と話す機会が多く、協力を仰ぐため他部署にコンタクトを取ることもある。また新卒の頃は、チーム内の先輩が「大丈夫? 困っていないかい?」とよく気にかけてくれたと話す。

長岡「すぐにアドバイスを受けたり、相談できたりしたので、悩みや疑問を自分の中で抱え込むことはありませんでした。富士ソフトの社員は何事も親身に受け止めてくれる人が多く、話しかけやすい雰囲気があるんです。意欲的な人には早い段階から責任のある仕事を与えてもらえます。それでいて限界を感じたら先輩や上司がサポートしてくれるので、こうした社風はとてもありがたいと思っています」

自身の成長を日々実感している長岡は、さらなる成長のため、常に目標を掲げ挑戦しつづける。

キャリア形成支援が励みに。目標はPMとしてマネジメントの質を高めること

資格の認定制度や、社内のフレックス制度をチームで活用している長岡。これからは、プロジェクトマネジメント能力の向上を目的とした「PM認定制度」における認定を目指すと語る。

長岡「富士ソフトにはさまざまな制度がありますが、私自身としてはキャリア形成支援が最も喜ばしいですね。『PM認定制度』は、プロジェクトの計画段階から完成まで、責任を持って仕上げていく力が評価されます。認定基準は5段階に分かれているので、まずはPM認定を受らけれることを目標に、少しずつステップアップしていきたいと考えています」

富士ソフトでは、資格取得の際に補助金がでることや、福利厚生が充実していることなど、会社に対する満足度が高いと長岡は語る。

長岡「常駐の際はお客様の業務時間に合わせ、平日の9時から17時、あるいは17時30分までサポートに当たります。繁忙期以外は数名が待機できれば十分なので、シフト制を取り入れて交代で休むなど臨機応変に対応することも少なくありません。プロジェクトによっては在宅勤務も可能です」

さらに有休奨励日もあり、お客様のスケジュールに合わせつつ、常駐でも臨機応変に有休取得ができると話す。

長岡「常駐の最も大きなメリットは、お客様の声を直接聞けること。オンライン会議もありますが、対面のほうが相手の気持ちを理解しやすく、温度感も伝わります。『ここが困っているのですね』と気軽に聞ける上、修正の工数も少なくなってスピーディです。ある日、お客様から『紙や電話が中心だった業務がウェブで管理できるようになって良かった。本当にありがとう』といっていただいたことが心に残っています」

こうした感謝の言葉を聞くたびに「自分が今までやってきたことは間違っていない」と認識している長岡。そして、もっと喜んでもらおう、信頼関係を築こうと新たな責任感が生まれる、こうしたスパイラルで自分自身も成長できていると語る。

長岡「背中を追いかけているのは、直属の主任や課長です。いずれも仕事ができて頭の回転も速く、次々とアイデアが出てくるので尊敬しています。私もそんな先輩になりたいですね。任された仕事は責任を持って最後までやり遂げたいので、上司の存在は働く上での大きなモチベーションになっています」

PLとしてメンバーやプロジェクトを管理する現在、目標はPM(プロジェクトマネージャー)になり、マネジメントの質を高めること。PMになって実際に手を動かすことから離れても、経験豊富なPMになることを目指して、さまざまなプロジェクトを牽引していく。