お客様のニーズを盛り込んだ開発を─開発の上流から関わる楽しさ

富士ソフト株式会社(以下、富士ソフト)西日本支社の第1システム部に所属する福永 和輝は、医療機器のソフトウェア開発に従事。医療機器の中でも、血液凝固検査装置や血液中のタンパク質を検査する装置など、検査用機器を担当する。


福永 「私は、お客様から『この機能を実装してほしい』などといった要望を伺って、実装可能か、本当に必要な機能かを確認しながら要求定義を行っています。また、要件定義をもとにプログラムを開発し、システムが要件定義の通りに動作するのかをテストしています」


通常1年目の新入社員に複数の工程を任せることは滅多にない。しかし、福永が多くの工程を任されるのには理由がある。


福永「私は、早く一人前になりたいと思い、血液検査に関する臨床論文、書籍等で業界や製品に関する知識を独習しつつ、人間中心設計やUXに代表されるユーザーインターフェイス設計に関する勉強会をチーム内で実施するなど、必死で勉強しました。そうして身に付けた知見やスキルを評価していただき、上司から複数工程を任せてもらえたのだと思います」


開発における複数の段階を一緒に経験することのメリットについて、福永はこのように語る。


福永「いろいろなフェーズに携われることで、次の作業を見据えた仕事のイメージができるのでリスク回避できることを実感しました。また、お客様に提案するものを作るときは必ず上司に見てもらうのですが、『お客様としてはこういう理由でこっちの方が喜ぶのではないか』とユーザー目線で改善点を説明してくれて、都度新しい知見を得ることができます」


福永は技術力だけでなく考え方や仕事に対する姿勢も、上司の背中を見て学んでいる。


福永「富士ソフトが上流工程を任せていただけるのは、お客様に親身に寄り添い、お客様が本当にやりたいことやニーズをしっかり理解したうえで製品を作っているからだと上司の対応を見て感じました。そしてそれが当社の強みだと思っているので、私もお客様の立場にたって物事を考えるように意識しています」


やる気と実力を見極め、「チャレンジするチャンスを与える」という富士ソフトの文化が、若手社員を成長させている。

人と人とのつながりを重視─富士ソフトでプロジェクト全体に関わる仕事がしたい

大学で情報系の勉強をしていた福永。就職活動ではIT系ソフトウェア開発の業種を希望し、富士ソフトに入社を決めた理由はどこにあったのだろうか。


福永 「人と関わる仕事をしたいと思っていたので、お客様の声を直接聞けるような要件定義をはじめ、プロジェクト全体に関わる仕事に就きたいと思っていました。そこで独立系の富士ソフトなら、多種多様な業界に挑戦でき、また大きなプロジェクトに携われると思い、入社を決めました」


働きやすさを重視し、プライベートを確保できる社風も決め手のひとつになった。

  

福永「富士ソフトは、エンジニアのキャリア形成・働き方を追求しているため、研修が豊富で、ノー残業デーやコアタイムのないスーパーフレックス制度など、一人ひとりのライフスタイルを大切に、働きやすい環境だったことも大きかったですね」


ソフトウェア開発のプロジェクト全体に関わりたいと希望していた福永は、学生時代から「人と人とのつながり」を大事にしていた。


福永「仕事をする上で、コミュニケーション力は重要だと思っていました。そこで、考える力や表現する力を鍛えるために、アルバイトはあえて飲食店などの接客業を選びました。おかげで聞く力や、相手の想いや立場を理解したり、時間を尊重したりすることの重要性に気が付きました」


そうして鍛えてきたコミュニケーション力は、お客様の要望をくみ取ることが重要な要件定義の業務でも大いに役立った。また、富士ソフトへ入社後、同期とのつながりを大切にし、コミュニケーションを密にとっている福永。


福永 「新人研修で出会った同期は、同じ気持ちが共有できる心強い存在です。今でも連絡を取り合ったり、プライベートで遊んだりして、横のつながりを深めています。富士ソフトに入社したことで、心の支えとなる同期と出会えたことに感謝しています」


現場へ配属後、上司や先輩に教わった知識や考え方は、その後の仕事への取り組み方の基本になっていると福永は話す。


福永 「上司のアドバイスで仕事への価値観に最も影響がでたことは、『エンドユーザーのために役立つ仕事がしたい』という気持ちに対し、『信頼を得られるような人間になる』ということです。仕事って、結局行きつくところは人と人との関わりですから、やはりいい関係を築いていきたい。そういう信念がより強くなりました」


ITスキルのみならず業務全体に関する関心、向上心が評価され、新人賞受賞へとつながった。


大学時代に蓄積した知識や配属後に学んだ経験を活かし、新人賞を獲得

2019年度の社内表彰で新人賞を受賞した福永。新人でありながらいち早く戦力としてプロジェクトに貢献したことや、情報処理試験で基本技術者試験を一発合格したことなどが受賞の理由だ。


福永「2019年4月に入社し、6月からOJTとしてプロジェクトに参画しました。9月からは開発者として、お客様先での作業や、打ち合わせ、レビューに同席し、自身で説明などもしました」


研修が終了し、配属されたばかりで担当した検査装置の実機テストでは、装置の使用方法をいち早く理解。一人あたり20日程度の計画工数を与えられた実機テストでは、14日程度でミスなく完了させた。ほかの新人が類似のテストを担当し20日以上かかっていることからも、福永の抜群の理解力、回転の速さがわかるエピソードだ。では、どうやって工数削減を達成したのだろうか。


福永 「実機テストの前に、検査装置の実際の機械を触っていろいろなテストをするという仕事をさせてもらっていたんです。テストで装置のトラブルがあったときに、詳しい先輩やお客様、他社の技術者に聞いて解決方法を確認し、知識として着々と蓄積していました。実際にテストするときにその知識が活かせることが多く、計画よりも早くできた感じですね」


また、高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能、活用能力を身に付けた人が対象となる、情報処理試験の「基本情報技術者試験」に、合格率が25%前後のなか一発合格した。


福永 「試験で問われる内容が大学時代勉強した内容だったんです。そこで、もう一度仕事をしながら復習をして資格取得に臨みました。」


学んだ知識をベースにして、環境に適応しながら吸収を続ける福永の成長が無限の可能性を秘めている。

モチベーションの源泉・今後のビジョン・学生へのメッセージ

高い技術力とコミュニケーション力に加え、能動的に業務を遂行できる若手人材として注目されている福永。モチベーションの源泉についてこのように考えている。


福永 「プロジェクトで開発をしていく際、装置についての知識や技術をよく理解していないとつまずいてしまいます。そうならないように、幅広く知識を身に付けていきたいんです。自分が『一人前』だと感じられるようになりたいですし、もちろん上司から評価もされたい。試験や資格取得についても、やるからには絶対受かりたいと思っています」


新人賞を受賞したことについては、「あまり意識していなかったが評価されたのは嬉しい」と謙虚な姿勢だ。お客様や上司に褒められたときにやりがいを感じ、それがモチベーションアップにつながっているという。


福永「メーカーであるお客様だけでなく、エンドユーザーにとっても何がベストなのかを常に考え、同じ時間を使うからにはより良いものを出したい、という信念、そして自分が納得すると同時に人から信頼されたいという価値観で仕事をしています。ですので、自分がしたことに対して『富士ソフトに頼んでよかった』と言ってもらえたり、『これからも頑張って!期待しているよ』などと言ってもらえたりすると、うれしくなりますね」


福永のキャリアはスタートしたばかりで無限の可能性が広がっている。今後のキャリアやビジョンについてこのように語る。


福永 「ずっと同じことをやっているよりは、やはりいろいろな経験をしたほうが成長できると思うんです。一方で、今の担当業務を完璧に遂行したい気持ちもあります。まずは、与えられたことに対して相手の期待にも自分の目標にも応えられるようにしていきたいですね。そして、何を振られても信頼を得られるようなスペシャリストになれたらいいな、と考えています」


福永は富士ソフトについて、自由で働きやすい会社だと感じている。富士ソフトに向いている人材像についてこう語った。


福永 「福利厚生などの制度が整っていてとても働きやすい環境なので、仕事一本ですごく頑張るということも可能ですし、プライベートを重視したい方にもバランスがいいのでおすすめだと思いますよ。人生において重視したい部分は人によって違うと思うので、自分次第でさまざまな働き方に適応できます」


富士ソフトの、「自由で働きやすい社風」を心地よく感じている福永。若手であってもやる気と行動次第で上流工程に携わることができる喜びを胸に、今後の新規プロジェクトを担う存在として、さらなるチャレンジを続けていく。