ECサイト構築でお客様の利益アップと効率化を支援

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▲2019年に行われたバスケの試合に参加した清水 勇作

富士ソフトのネットビジネス部では、システム開発やECサイトの構築・運営に精通した500人以上の専門スタッフが、お客様を全面的にサポートしている。幅広い業種・業態の商品や販売の特性、ノウハウを熟知し、200社以上への導入実績を誇っているのだ。

清水 「最近、コロナ禍の影響によりECに取り組もうと考えている企業が増えています。ですが、商品の特性や企業が抱えている課題はそれぞれ違うので、お客様の課題を解消するためのECサイトの構築を提案しています」

ECサイトのスペシャリスト集団としての自負を胸に、お客様の利益と顧客満足度の向上を意識して挑む清水。

清水 「お客様から1番多いご相談は、売上を上げていくために運用負荷を下げたいという要望。それを実現するためには、システムをより使いやすくカスタマイズし、機械的に運用できるところはシステムで自動化させることが必要です。ですが、提供しているのはパッケージサービスなので、そのままでは実装できない機能も出てきます」

一般的なECパッケージシステムでは、できることに限界がある。細かなカスタマイズが難しく、自動化して作業を効率化しようと思っても、作業が属人化していて、特定の担当者のスキルがないと処理ができない。

清水 「私たちはECサイトのノウハウを基に、お客様のシステム部が持っている基幹システムに連携させて自動化させるなど、あらゆる方法でお客様の要望を実現させています」

ECソリューションの分野で約20年の実績を持つ富士ソフト。パッケージの根幹部分までを理解しており、パッケージでできる範囲やどのようなカスタマイズが必要なのかを熟知しているところが強みとなっているのだ。

やりたいことをやるために。新卒で入った富士ソフトに再入社

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▲バスケの仲間であり現在の上司である柴田 晃宏(右)

大学卒業後、富士ソフトへ入社した清水。入社の背景には、部活動と携帯電話開発が影響していた。

清水 「私は学生時代からバスケットボール部に所属しており、社会人になっても続けていきたいと考えていました。富士ソフトには福利厚生の一つに部活(現在は同好会)があり、魅力を感じましたね。

また、入社した2006年当時は携帯電話開発の全盛期を迎えており、私は5~6年ほど組み込み開発に携わりました。組み込み開発の魅力は、自分の仕事が目に見えて実感できること。自分がつくったプログラムが動いたときの感動は今でも忘れられません」

しかし、iPhoneやスマートフォンの登場で、携帯電話開発は縮小していった。

清水 「技術力がある程度身に付いた矢先に、業務が縮小していきました。他部署へ異動になることを考えたとき、それならやりたいことをやってみようという衝動に駆られたのです。もともと探求心が強く、未知の世界へ飛び込むことに抵抗がない性格なので、イベント制作会社へ転職しました。携わったMVやイベントが成功を収めた時は高い達成感がありましたね」

しかし、清水は徐々に働きにくさを感じるようになっていく。

清水 「イベント制作会社の不規則な仕事を経験して、自分が一番重きを置いているのはワークライフバランスなのだと気付きました。私のライフワークの一つになっているバスケができない環境にストレスを感じていき、退職することにしました。

その後は、正直、感情のまま仕事に就いていましたね(笑)。『自分の店を持ちたい』という淡い夢からバーでアルバイトを始めましたが、実際はワークライフバランスどころか休暇も給与も厳しい世界で、理想と現実を目の当たりにしました」

そんな清水に、富士ソフトの部活仲間が救いの手をさしのべた。

清水 「富士ソフトを退職後も部活へ参加させてもらっていたので、部活メンバーとは仲良くしていました。そんな時、私の生活を見かねたバスケ仲間の一人(現在の上司である柴田)が声をかけてくれたのです。

基本方針に「ゆとりとやりがい」を掲げている富士ソフトには、フレックス制度や在宅勤務制度などがありました。ワークライフバランスを推奨し社員の働きやすさを追求しているので、バスケと仕事を両立したい私にとってベストな環境が整っています。もう一度富士ソフトで働きたいという思いが高まり、試験を受けることにしました」

富士ソフトには、採用強化と組織活性化につなげることを目的に、社員が知人や友人を紹介する「社員紹介制度」という制度がある。清水はその制度を利用し、柔軟な働き方を手に入れた。

富士ソフトにいるのは必然だった──ネットビジネス部で才能が開花

出戻り入社に不安がなかったと語る清水。約3年ぶりに富士ソフトへ戻った。

清水 「どんな仕事でも転職すれば、会社の雰囲気に慣れたり、会社の規定や業務内容を覚えたりするのに時間が必要です。出戻りの場合は既に会社の規定や雰囲気などを知っているので、すぐに配属先に溶け込むことができ、仕事にも集中することができました」

しかし、配属先のネットビジネス部では、初めて触れる技術面に戸惑ったと笑う。

清水 「3年前に在籍していた時は携帯電話開発を担当していたため、使っている言語がC言語でした。ですが、ECサイトを作るための言語はVB.NETとHTMLやJavaScript、CSSだったのです。その違いに慣れるまでは戸惑いました」

そんな清水には、バスケで鍛え上げた人一倍の気合と根性があった。チャレンジ精神が旺盛で、わからないことも楽しんでやり遂げてくれると、上司の柴田は語る。

柴田 「清水くんはバスケのキャプテンをやっていたので、ポテンシャルが高くチームワークを大切にしており、リーダーとしての資質が備わっていました。私は、清水くんならネットビジネス部の大型プロジェクトを推進できるPMになれると見込んでいました」

ネットビジネス部に清水を呼んだ理由を明かす柴田。また、上司として清水の仕事ぶりを高く評価している。

柴田 「清水くんは仕事の呑み込みも早く手際が良いので、仕事が早いんですよね。それにコミュニケーション能力も高いので、社内外の信頼も厚いんですよ。指導力にも長けていますし、今後は若手PMの育成に注力してもらい、活躍できるPMをどんどん輩出していってほしいです」

清水はこれまでの経験と人間力で順調にポジションを確立し、今年の4月に課長に任命された。

求められているものを把握し、行動に移す──相手の立場で考える提案力

清水が仕事をする上で大切にしていること──それは相手の立場で考えることだ。

清水 「相手が何を求めているのか、何をしてほしいのかを把握することが大切だと思います。言われたことから相手が本当に求めているものを読み解き、その欲しがっているものを提案したり対応したりすることがプロの仕事だと思うのです」

柔軟な考え方と優れたバランス感覚を持つ清水の提案力は、お客様にも評価されている。

清水 「新しくECサイトをリニューアルしたお客様から『富士ソフトさんにお願いして良かった』と言っていただき、とても嬉しかったですね。私はお客様に寄り添い、同じ方向を向いて提案を行い、課題解決につなげました。その結果として、お客様の期待以上の成果を上げたことを喜んでいただけたんだと思います」

お客様への価値提供だけでなく、清水は管理職として、社内でのコミュニケーションも重要視している。

清水 「昨年から、部内のメンバーは基本的にリモートワークを行っています。業務の部分は全く問題ありませんが、コミュニケーションロスによる業務効率の低下を危惧しました。

そこで気を付けているのは、いつでも質問ができるような雰囲気をつくることです。常にみんなでつながれるオンライン会議ツールがあるので、そういう場に私も入るようにしています。業務の話だけでなく他愛もない雑談もして、認識の食い違いやメンバー同士の親密度向上を図っているのです」

仕事もプライベートも充実しているからこそ、仕事の生産性が上がり成果へとつながる。こうした好循環な働き方が、清水や部下の成長、富士ソフトの成長へとつながっていくのだ。