うれしい無茶ぶり!?~入社2カ月目で海外出張~

▲国際事業部 第1技術部 第1技術グループ 大橋 拳登

富士ソフトの国際事業部には、500人ほどのメンバーがいる。海外メーカーが日本に進出する際のインバウンド支援、日本メーカーが海外に進出する際のアウトバウンド支援に加え、直接海外企業をサポートするという3領域が国際事業部のミッションである。

大橋 「もともと次世代課金システムは、社内の他の部署がお客様と一緒に開発を進めていました。ですが、シンガポールにシステムを納めた後、現地の開発チームと連携して、開発状況を政府機関へ報告するために、品質保証を担うチームを現地で立ち上げる必要がありました。その立ち上げ業務について、国際事業部へ依頼が来たんです」

もともと英語の語学力を活かしたいという気持ちを持ち、国際事業部に配属になった大橋。新人研修を終えて早々にチャンスが到来した。

大橋 「上司から『シンガポールで仕事をしてみないか?』と声をかけられたんです。まだ会社のことさえわかっていない自分に何ができるのか?何を期待されているのか?などと内心不安でした。しかし『こんなチャンスが巡ってくることはもうないかもしれない!』と思い、『行きます!』と即答しました」

異例の大抜擢をされた大橋は、入社から2カ月後の6月には先輩社員と二人でシンガポールに向かった。

新人賞を受賞~言葉の壁を乗り越えお客様へ貢献~

▲学生時代スポーツに明け暮れていた大橋

右も左も分からない状態でスタートした海外勤務。しかし、適応力が高い大橋は、変化に対して動じなかった。

 大橋 「お客様側の社員の方が現地にいたため、シンガポールでどのような品質保証の作業を望まれているのかヒアリングして、先輩と一緒に考えながら立ち上げを行っていきました。特に意識していたことは“自分の頭で考える”ということです。お客様から新たな仕事を依頼されたとき、お客様が求めている成果とは何かを自分で考え、課題解決に取り組みました」 

それからわずか1カ月半後には、シンガポールの現場を一人で回せるほど成長した大橋。現地のお客様やメンバーとすぐに打ち解けることができた。

大橋 「学生時代、ハンドボール部や陸上部などさまざまなスポーツをしていましたが、どの部活動に行ってもすぐ馴染むことができました。大学進学を機に富山の実家から東京に引っ越してきたときも、特にホームシックになることもありませんでした。今思うと、“違い”をポジティブにとらえるようにしていたのかもしれません」

国が違えば文化も違うということをポジティブにとらえられる大橋は、仕事もプライベートも充実させていた。しかし、語学力では苦労した。

大橋 「英語は子どものころから独学で勉強していたので得意な方でしたが、留学経験がなくネイティブと話す機会がほとんどなかったので、伝えたいことが英語で出てこなくて苦労しました。会議の中でお客様からの質問に応えられず、『一度持ち帰ってから回答します!』としか言えない時はもどかしかったですね。ただ、品質保証という仕事を通じて、お客様や現地の方に感謝されることが多く、それがやりがいになりました」

先輩から受け継いだマインド~相手へ伝えること、理解してもらうことの重要性〜

3カ月間シンガポールに常駐した大橋だが、ビザの関係で帰国が決まった。現地で後任となるメンバーの育成支援を行い、日本へ帰国してからは国内でのサポート体制を整えた。

大橋 「現地と日本を何度も行き来しながら、海外での立ち上げ業務を軌道にのせることができました。その結果、日本語対応が可能な現地の方とパートナー契約を結び、私たちは日本からリモートで指示をしながら業務を遂行することができました」

直接現地に足を運ぶ必要がなくコストを削減したことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けることなく業務を遂行することにつながった。大橋の功績は、社内でも認められ2019年度の優秀社員 新人賞を受賞した。

2020年より、現地メンバーと日々Web会議をしながら、日本とシンガポールをつなぐ橋渡し役として品質保証管理をしている。

その中で大橋は、曖昧な表現では相手に正しく伝わらないことを先輩から学んだと言う。

大橋 「品質保証の仕事は、不具合を修正していく作業が重要になります。日本人同士でも伝達のミスが発生することがあると思いますが、国を隔てたリモートでの報告に加え、報告した方が上司へ報告するというフローの中では、曖昧な表現が大きなミスを生むことにつながりかねないのです」

このように先輩から学んだことを、自分の中でかみ砕くことで、しっかりと行動に移している。

大橋 「最近、後輩が二人入ってきたので、テスト業務や不具合報告といった作業を教えています。私も後輩を育てていく上で“曖昧な表現をしないこと”を一番意識して指導しています」

この一年で大きく成長した大橋。これからは、さらにお客様に満足してもらいたいと語る。

一日一日の努力の積み重ねが成果につながる

通常、技術職なら配属後は開発プロジェクトでプログラミングから仕事を始めるケースがほとんどだ。しかし、大橋はイレギュラーな経歴となったため、プログラミングに対する理解が浅い。そのため、今後はプログラミングに対する理解を深めることを強化していきたいと考えている。

大橋 「仕様の理解を深めることで、お客様の質問に答えられる幅が広がっていきますし、設計上のやり取りもさらにスムーズになっていくんじゃないかと思っています」

今回、管理という立場を経験したことで、これまでの作業を俯瞰的に見ることができるようになった大橋には、将来やりたいことがある。

大橋 「個々の得意・不得意や、どんな風に仕事を割り振れば効率的かなどを考えられるようになったので、将来的には開発案件のプロジェクトマネージャーになりたいと思っています」

将来的にやりたいことを実現させるために、今何をすべきか。大橋の頭の中にはその答えが浮かんでいる。

大橋 「品質保証を担当しながらプログラミングの勉強を続け、マネジメント力と開発スキルを身に付けていきたいです。富士ソフトは、やりたいことに挑戦させてくれる会社なので、必ずチャンスが来ると思います。そしてその時もチャンスを物にします!」

入社1年目で自分の目指す道が明確になった大橋は、自信と希望に満ちていた。

成功体験は人を成長させる。若い時に多くの挑戦をさせてくれるのが富士ソフトの魅力だ。

大橋は、技術的な知識と経験をさらに積み重さね、将来有能なプロジェクトマネージャーとして活躍するだろう。そのための階段を、駆け足でのぼっている。