PMとして、個々を生かしチームで成功へ──鍵はコミュニケーションにあり

システム事業本部 プラットフォーム事業部 第4技術部 第1技術グループ 会沢 健太

会沢は、官公庁向けの電子申請システムを開発するプロジェクトでプロジェクトマネージャーを務めている。富士ソフトが10年以上継続して携わっている大きなシステムだ。

会沢 「長期間にわたって規模を拡大しながら一括でご依頼いただけているのは、当社に任せて大丈夫という安心感を持っていただいているからだと感じています」

これまで前任者が築いてきた信頼関係を守り、さらに育てていこうと意気込む。8〜9つの改修プロジェクトが同時並行で進むなか、会沢が担当するのは3つのプロジェクト。大きなプロジェクトでは約20名、少ないプロジェクトでは約8名のチーム構成だ。プロジェクトを同時並行で進めていく上では、コミュニケーションが円滑に遂行するための重要な鍵となる。 

会沢 「話しかけにくい人だと思われてしまうと会話の機会が減ってしまうため、ざっくばらんに雑談も交えながら、日常的にコミュニケーションを取ってお客様と社内の連携を深めています案件の状況についてお客様とお話をする際には、相互理解を大切にしています。共通認識があるという前提を持たず、より伝わりやすい言い回しや表現を心掛けています」

プロジェクトのメンバーもそれぞれに個性があり、異なる考え、価値観を持っている。全員が100%同じ方向性を見て、走っていくのは難しい。メンバーの考え・価値観にも理解を深めていくことで、少しでもチームの総合力を上げていくのが自分の役目だと話す。 

会沢 「PMとしてのやりがいは、個人の力を結集しチームとして目標達成ができたときに感じます。メンバー時代とは違った、自分の中で込み上げてくる喜びがあるんです。

プロジェクトの中で一部分だけを自分のミッションとして追うのではなく、全体像を考えて、さらにお客様の要望に応えるにはどうすればいいのかという思考に切り替わったことで、自分の視野が広がっているのを感じます」

大きなプロジェクトにチームで携わりたい──成長して芽生えた想い

そもそも会沢がIT業界やシステムエンジニアに興味を持つようになったきっかけは、高校の文化祭だった。

会沢 「文化祭でお化け屋敷をやったときのこと。演出のための音をつくったんです。そこで、PCを使ってものづくりをする楽しさに目覚めました」

大学で情報系の学部に入学した会沢は、大学在学中から企業と一緒に動きのデータをリアルタイムに遠隔地で受信し映像化するシステムを開発する研究プロジェクトにも携わりつつ、日々プログラミングを学んだ。こうして、就職氷河期の就職活動を苦労しながらも乗り越え、50名ほどのソフトウェア開発会社でエンジニアとしてキャリアをスタートした。

会沢 「入社後は官公庁系のシステム開発に携わっていました。人事給与のシステム構築の案件や気象系のシステム開発に携わりました。1年目から設計業務や開発業務に携われるとは予想していなかったですが、今思えば貴重な経験だったと思います」

2年目にはひとりでプロジェクトにアサインされることになり、お客様と直接会話をする機会も増えた。もともと疑問に思うことや、自分が考えていることは直接相手に伝えるタイプだった会沢は、お客様からもいろいろと指摘され、教えてもらいながら成長していった。

しかし、仕事をする中でより大きなプロジェクトに携わりたい、チームとして働きたいと考えるようになり、転職活動を始めた。 

会沢 「縁があって富士ソフトに入社し、実際に大きなプロジェクトにチームで関われるようになったので、今はやりがいを持って働いています」

PMとして才能が花開く──ほころびを見つけ、全体最適の改善案を導く力

富士ソフトに入社して最初に感じたのは、一緒に働くメンバーのスキルの高さだった。

会沢 「エンジニアとしての技術力が高いのはもちろん、コミュニケーション力も高い方が多く、非常に学びが多い環境だと思いました。私は自分からよく発言をするタイプだったので、周りの方々の傾聴力の高さや姿勢には、ありがたみを感じていました」 

当時の上司はどんな時でも会沢の話を一度しっかりと聞いた上で、「それであれば、AではなくBの選択が適切なのでは?」とアドバイスをしてくれたと言う。 

会沢 「私自身がPMになってから各メンバーとのコミュニケーションを大切にしているのも、当時の学びや感謝が影響しています。話好きだった自分が、最近はPMとして聞き役にまわっているケースが多いのは、当時の上司のおかげだと思います」 

初めてリーダーを経験したのは、クレジット系のシステム開発のプロジェクト。最初は4人ほどのメンバーで入ったプロジェクトだったが、4年間続けるうちに拡大していき、途中からリーダーを任され、最終的には20人ほどのチームをマネジメントするようになっていた。

会沢 「案件スタート時から開発メンバーとして携わっていたので、お客様の業務に対する知見も深くなりました。その結果、お客様に対して自ら提案できるようになり、良い経験でした」

比較的昔から「このままではまずいぞ」といったほころび・問題点を見つけ、「もっとこうしたらいいのに」という改善案を見つけるのは得意だった。それがリーダーとして全体最適を考えながらお客様に提案していく役割にピタリとはまったのだ。

そのスキルと実績が認められ、2020年10月には社内のプロジェクトマネージャー認定制度で、プロフェッショナルPMに認定された。今後は超高難度プロジェクトを遂行できるPMの最高峰を目指していくと言う。 

自立したPMを目指して──意見を伝えられるよう、自分の引き出しを増やす

富士ソフトには、何か困った時に相談する相手や上司がすぐ側にいてくれる環境がある。

会沢 「2020年現在のプロジェクトの中でも、課長にフォローをしてもらう機会がありました。私はまだアサインされて2年ほどなのですが、課長は10年間携わっている案件のため、お客様の業務に対する理解も深いんです。昨年末に大きなシステム移行があった際にも、そうした経験や知識をもとにサポートをしていただき、とても助かりました」

役職に関係なく上司に話しかけやすい雰囲気で風通しがいいので、困った時にスムーズに相談できる。そのおかげで、開発スピードが上がり、後からやり直すことも減って、結果的に生産性の向上につながる。

会沢 「フォローしてもらえる体制に感謝しつつも、もっと自立できるように成長していきたいと考えています。まだまだ教えていただく機会は多いので、安心してひとりで任せられる存在になっていきたいです」

個人的に感じている課題はお客様との折衝。とくに経験豊富な部長クラスの方々と話をする場面では、まだまだ自分の知識・経験不足を感じるという。

会沢 「私は基本的に楽観的な性格なので、まずは意見を伝えてみないと先方の考えや反応が分からないと考えています。しかし、その場の状況や課題に応じて適切な行動が取れるよう、自分自身の引き出しや選択肢をもっと増やしていきたいと考えています」

今後は新たな領域についても注力していきたいと熱く語る会沢。デジタル化の流れの中で、官公庁系のシステムでもクラウドへの移行が多くなっていく。さらにその先にはAIやIoTといった技術の活用も視野に入ってくるだろう。

社会的にも注目される官公庁業務のデジタル化という課題に向き合えることにやりがいを感じながら、新しい技術を勉強し、自己研鑽を積んで、会沢はデジタル化の推進を目指す。