プログラミングとの出会いが人生を変えた

▲ものづくりの原点となったキャンプは最高の思い出

大阪で育った福井は大学卒業後、大阪に本社を構えるシステム開発会社へ入社し技術者としての腕を磨いてきた。そんな彼がエンジニアを目指したきっかけは、子どものころにあった 

福井 「うちの親父がキャンプやDIYなど、ものづくりが好きだったので小さいころからよく手伝いをしていました。気が付いたら、自分もものづくりが好きになっていて、小中学生のころは、プラモデルづくりに夢中になっていました(笑)」 

ものづくりの楽しさを追求したいと思った福井は、工業高校の情報技術科に進み、プログラミングに出会った。 

福井「初めてプログラミングに触れたとき、自分の中で世界が広がった感覚があり興奮しました。プログラミングの世界にとてつもない可能性を感じて、もっとプログラミングを極めたいという気持ちになりました」 

大学では通信工学科で光通信の技術やプログラミングなどを勉強し、卒業後はシステム開発会社で自分の持っている力を最大限に発揮した。 

福井 「地元大阪で働きたいと思って入社しましたが、仕事の多くは東京に集中していたため、入社2年目からは東京支社で働いていました。主に地銀向けの勘定系パッケージのカスタマイズといった、銀行系のシステム開発全般を担当していました。

大学時代に学んだC言語が役立ち、新人当時から設計工程などをスムーズに対応することができました。昇格条件に資格取得が必須だったので、情報処理や情報セキュリティ、UMTPなど多くの資格を取りました」

入社3年目には現場のサブリーダーを任され、5年目にリーダーへ昇格して、順調にキャリアを積んでいた福井。しかし30歳の節目を目前に、仕事やプライベートで大きな壁にぶち当たり技術者としての将来を考えた。

福井「入社8年目を迎え、前職の会社では新しい技術に触れることもできず、昇給や昇格が難しくなっていく中で、先々どうしたいのかをいろいろと考えました。

ですが、24時間365日止まらずに稼動し続けることが、求められている銀行系システムの難しさを知っているからこそ、これまでの経験を生かしてお客様へよりいっそう貢献していきたいと思うようになりました」

同業他社である富士ソフトに感じた新たな可能性

▲金融事業本部 福井 真一

そんな折、転職エージェントから富士ソフトを紹介された。 

福井 「富士ソフトは、組織力・技術力・人財力を兼ね備え、最先端のテクノロジーを駆使して、新しいことにチャレンジし続けていることを知りました。それに採用面接の部長面接で、自分のやりたいことをやらせてもらえる会社だという期待が膨らみました」 

福井は富士ソフトに新たなる可能性を感じた。自分が描いていた未来への一歩を踏み出せると感じ、2015年にリーダー職として富士ソフトへ入社。前職の経験を生かしたいという希望がかない、金融システム部に配属された。 

福井 「入社してまず驚いたことは、ひとり1台iPhoneやiPadが支給されたことです。それにその端末から『smartBYOD』というアプリを使って、会社のメールやカレンダー、イントラネットなどの社内システムを利用できたので、お客様先に常駐している社員に優しい会社だと思いました」 

前職では、会社との接点は月1回オフィスに行くだけだったと語る福井だが、富士ソフトに入社して帰属意識が芽生えた。 

福井 「入社早々に、『富士ソフト社員』である自覚と責任感を持てました。社内での勉強会や技術知見を共有できる環境があったので、モチベーションを高く保つことができていましたし、それぞれの専門性を持った技術レベルの高いエンジニアと、IT技術についていろいろと語り合えたことでエンジニア魂にも火が付きました」 

しかし、最初に入ったプロジェクトは不完全燃焼に終わった。 

福井 「最初に任された仕事は、外為勘定系システムを刷新するプロジェクトでした。私は要件設計を担当し、4カ月間念入りにヒアリングを行いました。しかし他ベンダーが担当しているフェーズが完了しないと、私たちのプロジェクトはスタートできませんでした。

私たちはスタンバイOKの状態で準備していたのですが、前項を担当しているベンダーにトラブルが生じてしまい、プロジェクトは中断となってしまいました」

出鼻をくじかれた福井だが、転んでもただでは起きない性格だ。次に任された仕事で、不完全燃焼の思いを晴らすかのように快進撃を見せた。 

相手のためにとった行動は、最終的に自分に返ってくる

福井 「次に入った現場では、自分の担当工程を早々に終わらせて、進捗が遅れている工程に率先して携わりました」

金融系システムの豊富な知識と経験値を武器にみるみる開発を進め、最終的には全工程に携わってプロジェクトを成功に導いた。その結果、福井はお客様から厚い信頼を寄せられるようになったのだ。 

福井 「“お客様に喜んでもらうために何をすべきか”を考えてとった自発的な行動が、お客様との関係を強固にして、信頼感や安心感へとつなげることができました。そのおかげでプロジェクト要員の追加発注を次々といただくことができ、要員を増やせました」 

福井のポリシーは、“考えること”にある。考える熱意と自分の能力を掛け合わせて仕事をすることで、最高のパフォーマンスを発揮している。 

福井 「少し前までの金融業界は、これまでつくり上げてきたシステムやセキュリティを重視するあまり最新技術の活用に保守的な面がありました。ですが、これまで蓄積してきた技術ノウハウを掛け合わせることで、新たな技術を創出することができます。

私はエンジニアとしてお客様にとって最良のシステムを提案するために、考えることに注力して仕事をしています」

福井の行動は、富士ソフトの基本方針“挑戦と創造”そのものだ。彼は社内にも影響を与えた。 

福井 「業務効率や工数削減、プロジェクトの要員管理や情報整理などの生産性を上げるためにはどうすべきかを考え、それぞれの問題を解決するためのツールを独自で開発しました。このツールが社内で評判を呼び、今ではプロジェクトの標準ツールとして活用されています」 

技術力と創造力を糧に仕事に向き合う姿勢が評価された福井は、入社3年目で主任へ昇格した。 

福井 「富士ソフトは自由度が高いので、得意分野の知識を存分に発揮することができました。おかげで、エンジニアとしての成長を強く感じて自信につながりました」 

2016年、PMに認定され数々のプロジェクトで手腕を発揮した。

新天地でのミッション

福井は、プロジェクトの要員管理や情報整理を得意とする。その能力を評価され、2020年4月からクレジットカード会社のプロジェクトにPMとして着任した。 

福井 「PMとしての器量が試される、とてもやりがいのある現場です。しかし着任当初は、コロナ禍で緊急事態宣言の真っただ中ということもあり、プロジェクトメンバーや進捗管理を把握するのがすべてオンラインだったので大変でしたね」 

クレジットカード業界のシステム開発を手掛けて20年の実績がある富士ソフト。お客様のデジタルトランスフォーメーションを、これまでのノウハウと幅広いソリューションを生かして提案している。 

福井 「銀行系システムは14年程担当してきましたが、クレジットカード業界を担当するのは今回が初めてでした。クレジットカード業界は、情報セキュリティの観点から難しいとされてきたクラウド化の導入が銀行よりも進んでいたので、業界特有の業務知識を覚えるために基幹系業務システムやクラウドについて勉強しました」 

与えられた仕事に前向きに取り組むことで、新しい可能性が開けた福井。 

福井 「私はどんな状況でも、自分のありたい姿や果たすべき役割を全うするために創造力を膨らませてきました。ですので、今のプロジェクトメンバーにも考える力を養ってもらうことをミッションとして掲げています。そのために、細かい指示はあえてしないようにしています。

言われたことを言われた通りにやっていては、成長できませんからね。相手の話に耳を傾け、承認し、任せてあげる余裕を持つように心掛けています」

新天地に身を置く福井だが、富士ソフトの未来を担う人財育成とプロジェクト完遂へ向け、日々まい進している。