freeeでは従業員向けに、さまざまな福利厚生を用意しています。この記事では、その中から利用者が多いものベスト3を紹介します。
記事内ではCCO(Chief Culture Officer)の辻本 祐佳が各制度についての紹介を行い、2019年新卒で入社したエンジニア・杉田 賢人が利用者を代表して感想を述べています。
まずは2人の簡単なプロフィールと、freeeでの仕事内容についてお伝えします。
辻本 「2017年に入社し、2018年からfreeeのカルチャー醸成をテーマに、人事や労務、コミュニケーション設計、オフィスマネジメント等を担当するチームのマネジメントに携わってきました。2020年からCCOの役割を担っています。
同年に出産し、産前産後休業・育児休業を取っていましたが、2021年に復帰した後は、本社のオフィス移転プロジェクトや社内のジェンダーギャップ解消プロジェクトに従事しています」
杉田 「最初の2年間は『freee会計』のエンジニア、その後の2年間はiOSの担当のモバイルエンジニアとして勤務してきました。
freeeの新卒エンジニアは入社して2年でチームを異動し、別の技術を学び、成果を出すことにトライする制度があり、この制度は新卒メンバーから好評です。私もモバイルの知識をイチからキャッチアップし、2023年4月現在はモバイルアプリならではの価値を研ぎ澄ませていくフェーズに挑戦しています。
じつは、就職活動中の面接で『3年くらいでやめて、別のスタートアップに行きたいです』などと言った記憶がありますが、いざ仕事を始めてみるとfreeeのプロダクトの奥深さと楽しさにどっぷりハマりましたね」
ベスト3発表の前に、辻本がfreeeの福利厚生について、全体的な導入背景を語ります。
辻本 「freeeはミッションとして掲げている『スモールビジネスを、世界の主役に。』を達成するためには、メンバーサクセスが必要不可欠だと考えています。言い換えると、freeeのメンバーが『マジ価値(本質的に価値があること)』のムーブメントを起こしやすく、社会を進化させながら自身も成長できる土壌をつくることとも言えます。
そこでfreeeは、メンバーサクセスガイドラインを定め、その中でメンバーがサクセスするためには、『ワクワク感』『生産性』『成長実感』の三要素が必要条件だと定義づけました。
福利厚生を導入するには、何から手を付けるべきか悩みどころですが、ミッション達成・そのためのメンバーサクセスという観点から逆算し、導入するものを選定しました」
それでは、以下、ベスト3の発表です。
3位:ジブンで自分をHackする「ジブングロースハッカー制度」
3位に選ばれたのは「ジブングロースハッカー制度」です。辻本が詳細について語ります。
辻本 「ジブングロースハッカー制度は、頑張る人を応援する取り組みです。具体的には、担当業務に関連する学び、グロースビジョンに近づく学び、長期的に業務に還元できそうな学びであれば、1人あたり年間5万円までfreeeがその学びをお手伝いするというものです」
ジブングロースハッカー制度が導入された背景には、次のようなものがありました。
辻本 「freeeでは5年先のキャリアビジョンを作る機会がありますが、その後具体的な行動を変えた人は多くはありませんでした。せっかく時間をかけて作った良いビジョンも、行動がともなわなくては意味がありません。また会社組織である以上、すべての仕事が自分のキャリアにつながるわけではなく、仕事を通じて得られる経験や学びにも限界があります。
そこでfreeeが認めた資格や、評価制度で定義された事柄から想像できる経験・成長に縛られず、自分自身や会社に還元できそうな学びを積極的に取りに行ってほしいという願いを込めてジブングロースハッカー制度が誕生しました」
詳しくはこちらに綴られています。
杉田はジブングロースハッカー制度をどう活かしたのでしょうか?
杉田 「私の場合は、iPhoneを買いました。私はiOSのエンジニアですが、プライベートではAndroidを使っています。しかし日常的にiPhoneを使っていないと、基本的な機能やデザインについてiOSの知見が高まっていかないことに課題感を持っていました。
そこで担当者に確認したら、学びのための端末であることが認められ、購入に至りました。会社から貸与される検証機とは別のものです。土日にアプリ開発の勉強をすることがありますが、実際に動かすのに端末が必要なので、非常にありがたいです。差額は自分で払いましたが、補助してもらえたのは大きかったです。他の人を見てみると英会話教室やエンジニアの教材の購入に利用している人が多いようです」
2位:借り上げ社宅制度
2位に選ばれたのは「借上げ社宅制度」です。辻本が詳細について語ります。
辻本 「借上げ社宅制度は、生活の拠点となる賃貸物件を法人名義で契約し、会社が物件を貸し出し、住宅賃料の50%を給与から減額し、残りの50%を給与から天引きする制度です。毎月の家賃を全額支払っているという実態は同じですが、社会保険料が下がり、実質的な手取りが増えます。新規入居のほか、すでに個人で賃貸契約を結んでいる物件の名義変更も可能です」
借上げ社宅制度が導入された背景には、次のようなものがありました。
辻本 「メンバーの手取りを増やし会社にも税効果があるため、導入する価値は理解していました。それよりドッグフーディング的な意味合いが強いです。つまり、自社のプロダクトである『freee福利厚生』を自社で使うことによって、ユーザーのペインを深く知って、『マジ価値』につなげていくことを目的としています。
何より驚いたのは、スモールビジネスには実現できないイメージのある社宅が、福利厚生の選択肢になったことでした。freeeが社宅を導入できるイメージがなく、マンションを1棟借りなくてもできることも知らなかったんです。実現したら従業員と会社、双方にメリットがあるので、なんとか導入できて良かったと思っています」
杉田は実際に借上げ社宅制度を利用しています。
杉田 「『freee福利厚生』内で、どれくらい節税されるかシミュレーションできる画面があるんです。算出してみたところ、メリットの方が大きいと考え、利用することにしました。家さえ決まれば、手続きはfreeeがやってくれるので、事務的な面でも楽でした。おかげで手取り額は増え、所得税と住民税は減額されましたね。
また内定者のメンターをしているのですが、やはりみんな借上げ社宅制度へ関心は高く、よく質問を受けます。そのときはメリットだけでなく、将来もらえる年金の額が少なくなるなど、広い意味での社会保障が減る可能性についてもちゃんと伝えています」
1位:住宅手当
1位に選ばれたのは「住宅手当」です。辻本が詳細について語ります。
辻本 「名前の通り、オフィスから2km圏内に住むと、単身では2万円、ライフパートナーと住む場合には月3万円が支給される制度です。その代わり、交通費は支給されません」
(*2人ともfreee社員の場合は、別の規定があります)
杉田は実際に借上げ社宅制度と併用しています。
杉田 「上記の借上げ社宅制度も利用しているので、まとめると会社から2km以内の物件を会社名義で借りていることになります。
住宅手当に関しては『freee人事労務』から申請できるので、手続きは簡単でした。freeeの本社は品川区大崎ですが、そこから2kmとなると五反田・目黒・品川といった山手線の駅のほか、戸越銀座・武蔵小山・大井町の一部などの住みやすい地域も含まれてくるので、選択肢は意外と多かったです。
freeeの新卒メンバーには地方出身者が多く、就職のタイミングで、住宅手当を利用してひとり暮らしを始める方もたくさんいます。通勤時間がかなり短く、満員電車に乗らなくても良くなったので最高です」
いかがでしたでしょうか?
freeeでは紹介したもの以外にも、さまざまな福利厚生があります。また機会を作って紹介いたします。