転職にためらいはあった?

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▲左が井山、右が青山

──ということで、お二人今回はお忙しい中ありがとうございます。

井山さん、青山さん(以下、井山、青山) 「こちらこそよろしくお願いします」

──早速ですが、比較的安定している環境である大企業から、スタートアップへの転職にためらいなどはなかったのでしょうか?

井山 「特に躊躇することはなかったですね。もしスタートアップに転職して、ダメだったらダメでもいいかなと思っていました。もしFOLIOに入ってダメだったとしても、他の会社にいけばいいかな、ぐらいの気持ちでした。あと前職にもスタートアップに行く人はいたので、周りのノイズは特にありませんでした。もしそこで躊躇しているなら、大手に行ったほうがいいかもしれないですね」

青山 「私の場合は最初は悩んでいました。新卒で大手の金融機関に入社して、ある程度安定した待遇や福利厚生や、将来のライフワークバランスが見えていたので。でも、これから私が30年以上もの間に何らかの仕事をして働き続けなくてはいけないと考えた時に、目の前にある安定よりも『自分がやりたいこと』や、『どのように成長していきたいか』という部分を大切にしたいと強く思うようになり、ためらいは消えました。
あと転職を失敗しても死ぬわけではないので、なんとかなるかな、と(笑)。他にも、学生時代の友人がスタートアップで働いていた姿にも影響は受けました。

──ご家族の反応はどうでしたか?大企業の方が安定してるから転職なんて止めておけ、とか言われたりしなかったですか?

井山 「私は特に周りからは何も言われませんでした」

青山 「私も同じく何も言われませんでした。友人からは『私も本当は転職したいけど、思い切って行動できて羨ましい……』と言われたりしました(笑)」

働き方は変わった?

──FOLIOに転職して、労働時間は減りましたか?増えましたか?

青山 「減りました。前職と比べると、まだまだ経験値が足りないので、できる仕事の範囲が現状少ないというのもありますが」

井山 「私も同じく実労働時間は減りました。前の職場では忙しい時などは月に80〜100時間ほど残業していて、毎日10時ぐらいまで働いていたんですが、残業が多かったり労働時間がムダに長かったりするのは意味がないと感じていて、もっと効率的に働ける環境で仕事をしたいなと感じていました。今はそれが叶っているのですが、労働時間が減ったからクオリティが下がったかというと、全然そういうことはなく、自分の手を動かす時間が増えて良かったです」

──お二人とも労働時間は減ったんですね。ちなみに、仕事の裁量は減りましたか?増えましたか?

井山 「前職と現職では仕事の内容や範囲が変わったので、一概には言えないのですが、窮屈には感じてないですね。裁量に関しては、前職も比較的好きに働けていたのですが、今も前職と同じように任せてもらえているので、その点においては良いと思っています」

青山 「増えたと思います。FOLIOの場合、一人ひとりのメンバーが専門性を持っていて、お互いが信頼しあって仕事を任せ合っている、という状態に感じています。だから入社してすぐに色々な仕事を任せてもらっています」


社内コミュニケーションについて

──FOLIOのバリューの一つに「背中を合わせる」というのがありますが、裁量の部分ではここを大切にしているんですね。上司との関係とか、横とのコミュニケーションの部分はどうですか?

青山 「上下関係においては、風通しの良さを感じています。FOLIOの社風も関係していると思うのですが、それと同時に普段仕事で使っているコミュニケーションツールのSlackを活用する文化の影響もあると思います。気軽にコミュニケーションができて仕事もスムーズに進むので、前職のメール文化にはもう戻れないですね(笑)」

井山 「私の場合、入社してまだ間もないので知らない人が多く前職ほどフラットにまだ話せてないのですが、雰囲気はいいですね。あと前職も縦社会ではなくて、上の人とコミュニケーションが取りやすかったのですが、FOLIOでも同じような感じでコミュニケーションは取りやすいです。FOLIO社内の雰囲気がいいのは、slackで他の人が今何をしているのかが良く分かるからだと思うんです。あと悩みごとを部のチャンネルに投げるとだいたいすぐ返事をくれたりしますし」

転職して良かったこと

──今までのお話を聞いていると、転職して正解だったなという印象を受けるのですがどうでしょうか?

井山 「そうですね、よかったと思います。前職はお客様向けの説明資料を作りながら、その裏で開発もしていて何かと大変だったのですが、FOLIOに入ってからは開発に集中できるポジションにいるので、かなり生産的に仕事ができていて、その点を踏まえると転職してよかったなと思います。
FOLIOは前職と比べて人数が少ないので、組織がカオスになってるのかと思ったんですが、かなり整理されていてそれが驚きました(笑)。
あと若いスタートアップだと、『なんでもやれ!』みたいな、組織跨いで仕事をするというある種のブラック感が漂うイメージがあるのですが、それが全然ないんです。まあITベンチャーでも金融系の会社なので、一般の会社並にガバナンスを整えないといけないと思うので当たり前と言えば当たり前ですが。
それと、小学生のサッカーみたいな、一つのボールに全員が固まって集まるような働き方ではなくて、一人ひとりがポジションが決まってて、それがワークしていてパスを回しながらゴールを目指している感じがしますね。

青山 「私の場合は経験やスキルを広げる機会が増えたので良かったです。大企業だと所属する支店や部署や役職によって業務内容が定型化してしまうことが多いですが、FOLIOでは自分が主体的に動けば色々な成長機会をもらえるなと思っています。
なので、前職の経験を活かしながら新しいことにチャレンジしています。あとフルリモートワークで通勤時間がなくなり、心身ともに健康で生産性も上がりました」

──逆にしんどかったことはありますか?

青山 「今の所は特にないです。あえて挙げるならば、入社日の翌日からリモートワークなので、最初の1週間は一人家にいてソワソワと不安になっていたことぐらいです(笑)」

井山 「私も特にないのですが、まあこれはFOLIOに限定したことではありませんが、人間関係がリセットされてしまったことですね。
しかもリモートワークなので直接お会いした方は数人ですし。でも今ではSlackやオンライン会議で色々な人とコミュニケーションを取っているので、いい関係が築けていると思います」

──今回は貴重なお話ありがとうございました!