社会人になると同時に、Salesforceの開発を経験。着々と技術を磨いていく
2021年に中途でフレクトへと入社をした中村邦彦はもともと文系出身。大学卒業後に、職業訓練学校で技術を学び、エンジニアとなりました。
中村 「英文科を専攻していたのですが、卒業後にやりたいことが見つからない状態で『さあ、何をして働こうか』と考えたときに、興味を惹かれたのがIT業界でした。そこで半年間、職業訓練学校のシステムエンジニアコースに通い、Javaの基礎を学んでから、SES(System Engineering Service)の企業へ就職をしました」
入社後、大手SIerへと常駐することになった中村は、Salesforce開発に携わることになります。
中村 「エンジニアとしてSalesforceに携わる場合、運用がメインとなるケースもあるのですが、常駐先はがっつりと開発をしているチームでした。Salesforceを標準のまま使うというより、ガリガリとコードを書いて活用していました。幸い、Javaの知識があれば書くことができたので、現場で学びながら実践の中で技術を磨いていきました」
3年半ほど開発を続けた中村は、そこで得た経験をもとに大手メーカーへと常駐します。
中村 「Salesforceを使った社内システムの開発をするために、チームリーダーとして常駐しました。ただ、実際は開発よりも保守が中心の業務でした。前の現場が忙しかった分、最初は平和だと感じていたのですが、だんだんと刺激を感じられなくなってしまって。5年目になるころに転職を決意しました」
転職先を決める上で軸としたのは、Salesforce開発経験を活かせることと、社員の技術力の高さでした。
中村 「チームリーダーという立場を任されメンバーを見ていましたが、私自身まだまだSalesforceについて学びたい立場でした。自分がわからなければ、他の誰もわからないという状況では、個人の努力以上の成長は望めません。
スキルも経験もある人に囲まれながら、お互いに刺激を受けたり、学びあったりしながら仕事がしたい、という想いに当てはまったのがフレクトだったんです」
過去の経験と新たな知見を活かし、顧客に向き合い理想の実現を叶える
こうしてフレクトに入社した中村は、2023年2月現在、大手プラントエンジニアリング企業様の案件を手掛けています。部署間やグループ企業間の組織情報をもとに、Salesforce上にコミュニケーションプラットフォームを構築するというプロジェクトです。
PM(プロジェクトマネージャー)を担う中村が特に大切にしているのは、週に2回のお客様との定例会。リリース前に機能の改善要望などを聞きながら、仕様を調整し、5名程度のチームメンバーとともに開発を進めています。
中村 「定例会では、お客様のご要望に対して、Salesforceを使ってどう実現するのがベストなのかを考えるようにしています。この場面でこの機能を使いたいと具体的なお話をいただくこともあるのですが、そのまま作るのではなく、“何を理想としているのか”を一緒に検討しています。
お客様のご要望通りに開発をして『使ってみたら理想と違った』と言われるケースは、前職時代に痛いほど経験してきました(苦笑)。だからこそ丁寧にヒアリングをした上で、理想を実現するための本質をつかむようにしています」
こうした提案の中で、これまでの経験が活きている実感があると中村は話します。
中村 「お客様の理想を実現するためには、このやり方のほうが良いかもしれません、この機能のほうが便利ですよといったお話ができるのは、これまでSalesforceでの開発に携わってきたからこそ。知識や経験をもとに複数の選択肢をあげながら、お客様にとってのベストを選んでいただくようにしています」
また、入社してから得られた新たな知識も積極的に活用しています。
中村 「社内にはさまざまな知見が蓄積されているので、過去の事例を参考に提案ができることがいいですね。フレクトメンバーはもちろん、パートナーさんにもSalesforceに詳しい人がたくさんいるので、困ったときはすぐに相談できます。転職時に望んでいたことが叶っている環境です」
複数の社内活動を通して部署を超えて交流を深めていく
入社以来、社内活動にも力を注いでいる中村。資格取得のキャンペーンを盛り上げる「盛り上げ隊」や、メンター制度・トレーナー制度のサポーター、クレドの検討・普及プロジェクトなどに参加しています。
中村 「メンター制度・トレーナー制度は、入社1カ月目の社員を対象に支援を行う制度で、これまで何度か担当しています。社員のエンジニアとしての行動指針を決めるクレドプロジェクトについては検討段階から携わり、現在は週に1回、どんな施策で普及、浸透させていくのかを打ち合わせ、実行している段階です。
どの活動についても参加したきっかけは、声をかけてもらったこと。基本的にはなんでも挑戦してみたいという性格なので、誘われたときには積極的に参加するようにしています。
さまざまな活動に参加していると人間関係が広がっていくので、それも魅力ですね。普段は同じプロジェクトにいるメンバーとのコミュニケーションが中心になるのですが、社内活動をすることで他部署のメンバーとも交流の機会が増えました」
直近では“Go to Lunch制度”を活用していると言う中村。
中村 「3人以上でランチに行くと補助金が支給されるという制度なのですが、コロナ禍でリアルなコミュニケーション機会が減ってしまった社員同士の交流を目的として、昨年11月に開始されました。普段はリモートワークで仕事をしている社員が多いからこそ社内交流のチャンスだと思い、いろいろな社員とランチをしています。
そのランチの写真をSlackのチャンネルに上げて『中村派でランチ行ってきました』みたいに書いていたら、『中村派』というワードが社内で流行ったりもして(笑)社内でもちょっとしたブームが起きています」
仕事とプライベートに線を引くというよりは、公私ともに親しく楽しく仕事がしたいと願う中村。
中村 「交流が増えれば、新しいプロジェクトに参加したときにも、お互いを知った状態で仕事をすることができます。その方が何かあったときにも相談がしやすいと思うのです。
フレクトには一見大人しそうな雰囲気の人が多いですが、話をしてみると意外と交流が好きな社員もいて。同じタイプの社員がまだまだいるのではないかと思っています。私から声をかけることで、コミュニケーションのきっかけづくりができたらいいですね」
新たな挑戦を続け、エンジニアとして活躍の幅を広げていきたい
社外では顧客に、社内では社員に向き合い、仕事を続ける中村。フレクトにはどのような魅力を感じているのでしょうか。
中村 「学びの多い環境や社風はもちろんのこと、評価制度に魅力を感じています。やったことをやった分だけ認めてくれるというか、評価と給与がきちんと連動しているのです。かつ、昇格のチャンスも3カ月に1回とスピーディーに評価してくれるため、私も入社半年ほどで昇格することができました。もともと成長したいという想いはあるのですが、その姿勢を評価してくれるからこそ、より前向きに取り組むことができますね」
そんな中村が描いている今後のキャリアの展望とは──。
中村 「新しいことをはじめてみたいですね。最近では『基本的によろしく』というかたちでメンバーに設計や開発を任せて、困ったら相談してもらうというスタンスを取るようにしています。PMとして声をかけやすい環境を整えたり、定期的に進捗を聞いたりなどコミュニケーションは欠かしませんが、細かい部分は委ね、いずれメンバーに引き継げる状態にしているんです」
次に見据えているのは、エンジニアとしての幅を広げていく領域です。
中村 「Salesforce開発に携わっている期間も、前職から数えると長いため、別の技術も身につけていきたいです。MuleSoft、AWSなどを組み合わせたマルチクラウド開発のプロジェクトにも挑戦してみたいですね。これまでの知見と新しい知見を掛け合わせながら開発ができるようになりたいです」
現状に留まることなく挑戦を続けながら、コミュニケーションの輪を広げていく中村。軽やかで自然体だけど、エネルギッシュに。フレクトに新しい風を吹き込んでいます。