社外では大規模プロジェクト。社内ではメンター・トレーナーで活躍
クラウドインテグレーション事業部にて、大手電機メーカー様の新規開発案件に携わっている滝澤。Salesforce開発のメイン担当として、大規模プロジェクトに参画しています。
滝澤 「私は、お客様の顧客情報を管理するシステムの開発をしています。現在は製品に応じてさまざまなwebサービスが稼働しており、顧客情報についてもサービスごとに管理をしています。
このシステムが完成すれば、セキュリティを担保した上で、顧客情報を一元管理することが可能です。また将来的には、集まったデータを分析し、マーケティングにも活用できます。非常に期待がかかっているプロジェクトだと思います」
Salesforce・Heroku・MuleSoft ・AWS Auth0──さまざまな技術を連携していくプロジェクトだからこそのやりがいと難しさがあると滝澤は話します。
滝澤 「各サービスの担当者と関わりながら進行するプロジェクトなので、どのようにデータを連携するのか難しいところです。Salesforce部分は私がメイン担当となるため、自分の考えがダイレクトに反映されます。やりがいがある一方、間違いがないよう常に気を引き締めていますね」
プロジェクトを進める中で、HerokuとSalesforceと連携については手応えを感じ始めていると言う滝澤。Herokuと連携することで、Salesforceだけでは実現が難しかったユーザーの細かな行動情報を把握できるだけではなく、アドオンを利用して不正アクセスの監視やブロックを実現しています。
滝澤 「アドオン機能をうまく使いながら、セキュリティを担保する方法については、自ら積極的に提案をしながら進めてきました。顧客の個人情報を扱うという、お客様の信用問題にも関わる非常にセンシティブなプロジェクトであるため、責任感を持ちながら進めています」
大規模プロジェクトで裁量を持って活躍をする一方、滝澤は社内での後輩育成にも力を注いでいます。
滝澤 「入社した方がスムーズに仕事に入れるよう、メンターとして2カ月間、毎日15~30分程度面談をしています。入社後1カ月は、研修の状況や入社してからのギャップについて、実際に案件を担当する2カ月目には仕事内容にまで踏み込んで面談し、サポートをしています。
私が入社したときも、メンター制度があることで心理的負担が減りましたし、メンターとしても新入社員の方と対等に話せ、人となりを知ることができるなど、貴重な経験ができています」
他にも、フレクトにはトレーナー制度があります。新入社員は入社後1カ月間、Salesforce研修を受講し、「Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー」の資格取得を目指します。トレーナーの役割は、研修の進捗状況を把握し、新入社員の質問に回答しながら資格取得に向けてサポートすることです。
滝澤 「コミュニケーションや雰囲気づくりを重視しながら質問に回答しています。新入社員の中には、自分より知識や経験がある方もいて、ときには新入社員同士でアドバイスする場合もあります。トレーナーとして伴走するイメージで関わっています。2023年1月現在、Salesforceの案件に携わっていますが、新入社員からの質問を通じて新たな発見もあり、自分の知識向上にもつながっています」
自らの手で開発がしたい。転職の決め手となった面談でのある言葉
学生時代、工学部航空宇宙工学を専攻し気象工学系の研究室に所属していた滝澤。気象レーダーのデータ解析を通してプログラミングを本格的に学び、そのおもしろさに魅了されます。
滝澤 「所属していた学科では、メーカーでの研究職となる就職が主流でした。しかし私は、プログラミングの知識を活かした仕事がしたいと思っていたので、メーカーのソフトウェア部門に就職しました」
大手メーカーのグループ会社に就職が決まり、SI(システムインテグレーション)部門に配属となった滝澤。EU諸国の医師の診断をサポートするアプリケーションの開発という、グローバルかつ社会貢献度の高い仕事に取り組むことになりました。しかし、実際に働いていくとやりたいこととのギャップが生じてきたのです。
滝澤 「肝心の開発部分は海外に委託しており、実際の仕事内容は海外メンバーの進捗管理。1日の半分以上、会議している状態が続きました。10年・20年先を考えたときに、知識がついても、エンジニアとして『手を動かしたことがない』というのは、選択肢を狭めるのではと感じたのです」
「エンジニアとしての開発スキルを高める」という点に限界を感じた滝澤は、転職へと舵を切ります。それは入社して約1年後のこと。数ある企業の中でフレクトを選んだ決め手は、面談で出会った、代表の黒川からのある言葉でした。
滝澤 「フレクトの面接を受けていくうちに社員の人柄の良さや、技術を得ることに対する理解を感じました。最終面談が終わって内定をいただき、オファー面談の際に代表の黒川と30分程、お話をする機会があったのですが、そのときに『もしフレクトを辞めたとしても、フレクトで学んだスキルを活かして、より良い会社に転職できるようにしてください』という話があったのです。
社員の開発スキルを向上するということに対してすごく肯定的だと感じ、『管理の仕事ではなく、自分の手でプログラムを組み、スキルを身につけたい』と考えていた自分に非常に合っていると感じました」
“ひとりで頑張る”のではなく“チームで頑張る”働き方
フレクトへ入社した滝澤。 前職との大きな違いはコミュニケーションだと語ります。
滝澤 「とにかくフレクトはコミュニケーションが活発です。上司は自分の提案を受け入れ、意見が言いやすい雰囲気づくりをしてくれています。また、チーム間の敷居がなく、他チームの新しい技術や知見を得られる機会もあり、情報もオープン。透明性があり、見通しも良い職場です。
リモートワークを取り入れている点では前職と同じですが、コミュニケーションが多いため、社員同士のつながりを実感しています」
フレクトに転職したからこそ得られたものについて、さらにこう続けます。
滝澤 「前職では要件定義と設計のみをし、できあがったソースコードを見て修正依頼をするのが主でしたが、フレクトでは全行程のプロセスを担当させてもらえるので、少しずつノウハウが身につき、開発全体に対する理解が大きく深まりました。Salesforce以外を使う場合でも、知識が前提となるため今の環境はありがたいです」
転職して初めて存在を知ったSalesforceに魅力やおもしろさを感じており、さらに深掘りして学んでいきたいと思っています。
滝澤 「Salesforceというサービスの将来性・おもしろみが分かったのは転職して得た大きな収穫です。Salesforceは多くの機能をノーコード、ローコードで実現することができ、素早く品質の良いアプリケーションを作成できます。またそれだけでは実現しにくい部分はコーディングによって作りこみもでき、お客様にとって最大の価値を提供できるようにバランスのとれた開発ができることが大きな魅力です。
また、ひとつのクラウドサービスではなく、複数のクラウドサービスとの連携を考えられるのがフレクトの強み。Salesforceを軸に他のクラウドサービスの基礎を学べています。技術の垣根にとらわれず、クラウドサービスを主軸にアプリケーション・インフラなど全体を見渡せるようになっていきたいですね」
技術のプロフェッショナルとして頼られる存在になりたい
入社以来、着実にスキルを身につけている滝澤は、1年数カ月の間にさまざまな資格も取得しました。リモートワークにより空いた通勤時間を、有効活用しているのだと話します。
滝澤 「フレクトには書籍購入支援制度や資格取得キャンペーンといったイベントがあるので、隙間時間を活用しながら、勉強するようにしています。1冊数千円する技術書にも気軽に手を出すことができますし、資格を取れば報奨金にもつながります。学びを後押ししてくれる環境も、魅力ですね」
転職の際に思い描いていたようなキャリアを歩んでいる滝澤は、今後の目標について次のように語ります。
滝澤 「今後は技術をより深めていき『滝澤ならSalesforceを任せられる』と思ってもらえるよう、技術的な部分で頼られる存在になるのが目標です。開発プロセスやノウハウなどのスキルを確実に身につけた上で、いつかはリーダーやプロジェクトマネージャーにステップアップできればと思っています」
最後に、第2新卒での転職を模索している人へのメッセージを語ります。
滝澤 「世間的にはまだ『新卒入社して3年以内に転職するのはダメ』という風潮があるかもしれません。しかし私は、自分がなにをしたいのかを明確にし、もし自分に合わないと思ったら転職を考えるのは良いことだと思います。実際にフレクトに入社している社員の中でも、私と同じような理由で転職して働いている社員も結構います。
フレクトはクラウドサービスを使いながら自ら開発していく会社なので、スキルを身につけたい人、SalesforceやAWS、Heroku、Mulesoft等のクラウドサービスに興味のある方にはおすすめです。社内制度も充実しているので、自らスキルアップしたいエンジニアの方は満足できる環境だと思います」
成長を追い求め、フレクトという舞台で積極的に挑戦を続ける滝澤。技術のプロフェッショナルを目指し、これからも走り続けていくでしょう。