キャリアの選択肢を広げたいとITの道へ。入社の決め手は社員の人柄と会社の経営方針

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▲大学2年時のバドミントン部の合宿です。中学から大学までバドミントンに熱中していました。高校生の時は県大会ベスト8になりました。

幼いころから体を動かすことが好きで、小学校では水泳に打ち込み、中学生以降はバトミントンに情熱を注いだという森光。大学では一転して理系の道へと進みますが、選択の幅の広さが進学先を選ぶ決め手となりました。

森光 「その学部では、1年次にさまざまなことを勉強した上で2年次以降の進路が選べる仕組みになっていて、自由度の高さに惹かれました。結果的に進んだのは、材料工学科。各専攻の先生方の講義を聞く中で、いちばんおもしろいと感じたのが理由でした」

原子レベルの基礎学習から材料の強度や耐性を高める方法といった実利的な内容まで、大学で幅広く学んだ森光。その後、大学・大学院での研究の過程で、ITに触れる場面が少しずつ増えていったといいます。

森光 「所属していた研究室には、機械学習やコンピュータサイエンスの知見を積極的に取り入れようという方針がありました。たとえば、原子の世界をシミュレーションするのにプログラミングしたりコードを書いたり。金属材料の合成について学ぶ過程でIT系の基礎を身につけました」

就職活動ではIT系の会社に的を絞った森光。キャリアの選択肢を広げたいというのが理由でした。

森光 「鉄鋼や電機、自動車といったメーカーへの就職を希望する学生がほとんどでしたが、メーカーに就職すると、キャリアの道筋がある程度決まってしまうように感じたのです。就職した会社で研究や開発の仕事をずっと続けていく働き方が自分に向いているとは思えず、選択肢に幅のあるIT系で働きたいと考えました」

技術者を志して就職活動する中でフレクトと出会った森光。社員の人柄と会社の経営方針に強く惹かれたといいます。

森光 「最終面接後に社員の方とお話をさせていただく機会があり、そのときに良い意味で堅苦しさのない雰囲気に魅力を感じました。また、IT系の会社の多くが“技術第一”をモットーとし、技術で社会を変えていくことに価値を置いているのに対して、フレクトでは行動指針のひとつに、“家族に誇れる仕事をする”を掲げています。そんな姿勢に共感を覚えこの会社を選びました」

入社1年目でPMに抜擢。大きな裁量を与えられたことが成長のきっかけに

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入社後、ほかの新入社員と共に3カ月にわたる研修で技術の基礎を学んだ森光。最初に配属された部署では、システム間でデータを連携する仕組みの開発に関わりました。

森光 「マネージャーひとり、エンジニアひとりのチーム体制で対応する比較的小さな案件でした。研修時とは使用する技術もフレームワークも違うため、苦労したのを覚えています。一方、自分が作ったものが実際に動くシステムとなりお客様の役に立てるところに、それまでにないおもしろさを感じました」

その後、とあるお客様の営業支援サービスの担当に。その約2カ月後には、入社1年目でPMに抜擢されます。

森光 「Salesforce、AWS、Herokuを使って営業員の方の訪問ルートやスケジュールを最適化することがミッションでした。チームメンバーは、自分を含め多いときで4名。はじめは保守作業だけを行う予定でしたが、お客様からの改修の要望を受け、私がプロジェクトのマネージャーを担当することになりました。実は入社してまだ間もないころ、『いずれPMになりたい』と上司に話したことがあって。その意向を汲んで挑戦させてもらえたと思っています」

PMとしてマネジメントするのは社員だけではありません。パートナー会社のメンバーの技術レベルが見えず、苦労したといいます。

森光 「当時、コロナ禍ということもあり、メンバーとのコミュニケーションはすべてがリモート。最初は、どのメンバーがどのクラウドサービスプラットフォームにどれだけの知識、経験があるか、またどのプログラム言語をどの程度使えるのかもわかりませんでした。

案件説明する時点でヒアリングしたり、システムの環境構築をしていく段階で逐一報告してもらったり。密な連携を心がけることで少しずつ全体の状況を把握し、実際に作業に入るころには『この人にはこれを任せるのがいいだろう』と判断できるまでになっていました」

入社1年目から貴重な経験をすることになった森光。プロジェクトを通じて学ぶところが多かったと振り返ります。

森光 「それまで、エンジニアとしてやりとりする相手は、社員だけ。いわば身内が相手なので、仕事に対してある程度の共通認識がありました。ところが、お客様とお話し、物事を決めていくとなると、双方の立場や視点がまるで違うため、社内とは異なるコミュニケーションの取り方が必要になってきます。お客様と初めて話すときはとても苦労しましたが、社内でやりとりするだけでは身につかない考え方を学ぶことができました」

無事にPMとしての職務を果たした森光。プロジェクト内外のメンバーからの助けがあったからこそ任務を全うできたと振り返ります。

森光 「システム開発時にPLをしていた方から業務を引き継いだのですが、その方には私がPMになった後も、リードエンジニアのようなポジションでプロジェクトに加わってもらい、引き継ぎから案件の進行まで、手厚くサポートしてもらいました。助けてくれたのはプロジェクトメンバーだけではありません。

実際に作業が始まるまで会議に参加するなど、当時の部長がずっとかたわらで見ていてくれました。契約関連はその方が担当し、私がプロジェクト進行に注力できる状況を作ってくれるなど、逐一フォローしてもらったからこそ、やり遂げられたと思っています」

新入社員研修でPMとトレーナーを兼務。コミュニケーションスキルの向上を実感

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システム改修プロジェクトを終えた後、約20名の新入社員研修のPMを担当することになった森光。新たな成長の機会を与えられ、期待に胸を膨らませたと話します。

森光 「新入社員研修となると、前の案件よりも多くの社員を関わらなくてはいけません。PMを任されると聞いたときは、ステップアップするためのまたとないチャンスだと感じました」

新入社員研修では、PMとしてトレーナーを束ねるだけでなく、自身もトレーナーを兼務していました。

森光 「トレーナーの主な仕事は、新入社員のメンバーが書くソースコードをレビューすること。文法的なことに加えて、社内特有のプログラミングの慣例など、自分が研修を受けたときに聞けていたらよかったと感じたことを積極的に伝えるよう心がけてきました」

トレーナーとして新卒研修に関われたことが自身の学びにつながったという森光。次のように続けます。

森光 「レビューを担当する人数が多く、技術水準も社員によってまちまちだったので、相手にとって最適なコメントをしようとする過程で、多くを学ぶことができました。また、知的探究心が高いメンバーが多く、『意図がありこういった書き方にしたのですが、レビューされた書き方に直すと、自分が意識したこの点はどうなるのですか?』などの質問を受けました。自分にはなかった視点や意見に触れることができて、大いに刺激になりました」

また、PMとしてとくに注力したのは、コミュニケーションを丁寧に取ること。前案件での経験も活かしながら、成長を実感しているといいます。

森光 「新入社員研修でのやりとりはすべて社内で完結します。お客様が相手ではないため、やりとりがどうしても曖昧になりがちです。定期的にリマインドを促したり、依頼時には誰に何をしてほしいかを正確に言葉にしたりして、徹底して意志の疎通を図るよう努めました。

案件や新入社員研修でPMを担当するようになって、お話する相手の立場も年齢も広がっています。まだまだ発展途上とはいえ、状況に応じてコミュニケーションが取れるようになってきた点が、もっとも成長できた部分かもしれません」 

幅広い技術に精通したジェネラリストを目指して

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まだ入社2年目にもかかわらず、これまでさまざまな業務に挑戦してきた森光。フレクトの魅力についてこう話します。

森光 「『PMをやりたい』と発言したことが、実際にPMというポジションを務めることにつながりました。こんなに早く実現するとは想像していませんでしたが、手を挙げさえすれば挑戦できる環境がフレクトにはあると思います。

また、使っている技術領域が幅広いところもフレクトの魅力のひとつ。SalesforceやAWSに限らず、さまざまなクラウド技術やSaaSを組み合わせ、ここまで高いレベルでプロダクトづくりができている会社はなかなかないと思っています。エンジニアにとって、大きなやりがいにつながる部分ではないでしょうか」

直近の目標は、実務を通じて技術的な経験値を向上させることだという森光。目指しているのは、幅広い技術に精通したPMになること。

森光 「PMなど上流の仕事に関わることが多かったぶん、技術的な開発の知識や経験が周囲と比べて少ないと思っています。現在関わっているのは、マルチクラウド・インテグレーターであるフレクトにとってひとつの柱をなすSalesforceの開発案件。これを機に技術的な開発の知識や経験をしっかり身につけていきたいと考えています。

そうやって、さまざまな知識やスキルを手に入れ、特定の技術領域について誰よりも知っているというよりは、PMとして専門性の高いプロジェクトマネジメントできるような存在になれればいいですね」

自らの可能性に蓋をすることなく、進むべき道を自分らしいやり方で切り開いてきた森光。幅広い技術に精通したジェネラリストを目指して、これからもトップスピードで走り続けます。