某大手メディアの常駐案件を10年以上経験。サブリーダーとして40人を率いる

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▲夫婦ともに猫好きで、保護猫を二匹飼っています。かけがえのない大切な家族となりました。写真はキジトラでちゅーるが好きな猫・トラ美です。

インターネットへの関心から専門学校へ進む道を選んだ石川。2年間でプログラミングの基礎を学びました。

石川 「当時はちょうどインターネットが普及し始めた時期。ホームページを作れるようになるための学校を探していて、たまたま見つけた学校に進学しました。情報処理系のTCP/IPやSQL、今はあまり使われなくなったCGI、言語ではJavaなど、基本的なところを座学と実務で学びました」

そんな石川がフレクトと出会ったのは学校が主催する就職イベントでのこと。将来性に関心を持ち、入社を決めました。

石川 「当時のフレクトは創業1年目。他の会社と比べて説明会に参加していた社員の年齢が若く雰囲気がとても良かったのです。ここであれば、会社と一緒に成長することができそうだと感じました」

新卒第1期生として入社した石川。研修後すぐに某大手メディアへの常駐が決まり、開発支援を担当しました。

石川 「参画してすぐのころ、いくつか新サービスのためのサイト立ち上げに関わりましたが、主に担当してきたのは大規模予約サイトのフロントエンドの仕事です。参画したのはちょうどサイトがリニューアルするタイミング。当初は10人以下の開発規模でしたが、任される仕事が徐々に増えて10年以上が経つころには40人ほどになっていました」

その開発案件では、最終的にはサブリーダーを務め、案件の調整役とチーム内の進捗管理を担当しました。

石川 「最初は渡された要件どおりに開発するだけでしたが、そのうち要件を定義してメンバーに依頼する立場に。お客様からいただいた要望をもとに、企画担当の方と話し合いながら、できること/できないことをまとめ、プロジェクトを進行させる役割を任されるようになっていきました」

成長過程では苦い経験も。当時のことをこう振り返ります。

石川 「プロジェクトリーダーを任された当初は、計画どおりに進行することに執着しすぎて、メンバーに対して連日のように長時間の作業を強いてしまったことがありました。本来、プロジェクトの計画は立てて終わりではなく、常に変化していくもの。守り続けるのではなく、常に最新化・更新し続けなければいけないことを学びました。起こりうることを可能な限り予見し、どう対応するかを事前に決めておくことを、今でも大切にしています」


案件からの撤退を英断。開発・運営ノウハウを糧にSalesforce開発へ

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事業の変遷と共に案件を取り巻く状況もまた変化するのが世の常。某社と約14年にわたって関係を築いてきた石川でしたが、とある課題を感じていました。

石川 「某社との契約はSES( System Engineering Service )。お客様との関係は良好でしたが、フレクトがマルチクラウド開発へと大きく舵を切る前の事業の名残りを引きずるかたちで案件が続いていたんです。そのため、他案件と比べて利益率が低く 、また常駐という形を取っていることから、メンバーの帰属意識の低下が目立っていました。

当時の私は部長というポジション。責任ある立場として一大決心し、上司の取締役に撤退したい旨を伝えました。2019年秋のことです。幸い、社内からの理解を得ることができたため、計画を立てて翌年の3月に案件から撤退しました。

円満撤退という形だったため、そのお客様とはその後も自社内開発の案件で関わっていますが、こうした形で大きな決断をできたことが、メンバーのキャリアにとってプラスになったと感じています」

長期にわたる常駐を終えて本社に戻った石川。2022年10月現在は、Salesforceでの開発案件のプロジェクトマネージャーを務めています。

石川 「リリースしたばかりの案件の保守を引き継いだ後、システムを移行する大規模なプロジェクトにプロジェクトマネージャー補佐として関わり、2021年の春からは某事業会社様の営業支援システムの開発支援をしています。Salesforceは自分にとってまったく未知の領域。最初は『こんな便利なものがあるのか』と驚きました。現在は、新しい技術に触れることを楽しみながら、取り組んでいます」

また、Salesforceに関わるようになった今も、長く某社の案件に関わったことが活きていると感じる場面が多いといいます。

石川 「国内では最大規模といえるBtoCサイトでした。得られた知見やノウハウが、今もエンジニアとしての大きな武器になっています」

創業以来変わらないお客様に対する真摯な姿勢。フレクトがフレクトである理由

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入社以来、会社の移り変わりを見届けてきた石川。多くのことが様変わりする中で、一貫して変わらないものがあると話します。

石川 「会社の規模から事業内容まで、何もかもが様変わりした印象がありますが、“FLECT WAY”というかたちで明確に言語化される以前から、社内には行動指針を体現する紳士的な社員が多かったように思います。

お客様に対して真摯な態度で接する先輩の姿を何度も見てきました。決してごまかそうとしたり、うやむやにしたりせず、お客様の信頼を積み上げていく社員のスタンスは、今も昔も変わらないと感じます。

また、社員に対する会社の姿勢も同様です。会社の業績が悪化しても持ち直すことができたのは、会社が社員に対して誠実に対応し、社員がそれに応えた結果だと思っています」

自身もまた、仕事と向き合う上でそうした価値観を大切にしてきたという石川。次のように続けます。

石川 「お客様に対してだけでなく、メンバーに対しても常に誠実でありたいと思っています。たとえば、仕事上では約束事をする場面が少なくありませんが、小さなことも含めて必ず守るようにもしています。

困っているとき互いに助け合える良好な関係が築けていれば、仕事がうまく進みますから。そのためにも、普段から相手が伝えようとすることを理解しよう努めたり、逆に相手に伝わる言葉で話すよう心がけたりしています」

2022年、石川は入社して17年目を迎えました。長く在籍してきた理由についてこう話します。

石川 「尊敬できる上司をはじめ、良いメンバーと一緒に働けていることが一番の理由です。社内で顔を合わせると声かけしてくれるなど、経営陣との距離が近く感じられることも、居心地の良さにつながっていると思います。

また、社会的に意義があると思える案件の数も増えてきました。まだ本格的に関わったことはありませんが、いずれそんな仕事にも携わってみたいし、この会社ならそれができるだろうと信じています」 

チームとして一体感の醸成を目指す。新しいサービスの創出にも意欲

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ベテラン社員となった石川が考えるフレクトにふさわしい人材とは。“FLECT WAYに共感してくれる人”と前置きした上で、次のように続けます。

石川 「取締役の大橋がよく言っている社員の特徴を表す言葉があります。それは“技術が好きな真面目で心優しい頑張り屋さん”です。このような方がフレクトには向いていると思っています。エンジニアの世界では、よく『うまく話せない人は評価されない』と言われますが、フレクトには当てはまりません。しゃべることが好きじゃないなら、上手な人に任せればいい。技術のことは好きだけれど、話すのが苦手という方も、ぜひ入社していただきたいと思っています」

2022年にチームマネージャーとなった石川。より良いチームづくりのために意識しているのは、メンバーとの距離を縮めること。

石川 「チームマネージャーとはいえ、メンバーがそれぞれ異なる案件に携わり、私自身は別のプロジェクトを担当しているという体制になっています。チームマネージャーに就任してまだ間もないこともあり、メンバーとの会話の内容が仕事の話に終始してしまっているなど、チームの存在意義をまだまだ発揮できていないのが現状です。メンバーの帰属意識が低下したり、『現場にいない人に評価されたくない』とメンバーに思われたりすることがないよう、チームとしての連帯感を強めていきたいと思っています。

長く同じ場所で働いていれば不満が出てきますし、チームに数十人もメンバーがいれば、当然ひずみが生まれるもの。それらを丁寧に吸い上げて解消していけるよう、コミュニケーションを密に取っていきたいと考えています」

また、石川はエンジニアとしての成長にも意欲的です。将来の目標についてこう話します。

石川 「今取り組んでいることを含めて、これまでは主に既存のサービスの支援に関わってきました。今後は新しいサービスを創出していくような仕事をしてみたいという気持ちがあります。フレクトは、手を挙げれば機会をくれる会社。いずれ実現させるつもりです」

会社が創業した年に出会い、文字どおり会社と共に成長を遂げてきた石川。共有する価値観は同じ。エンジニアとしてチームマネージャーとして、これからもこの場所で走り続けます。