チームマネージャーとしてプロジェクトを統括し組織マネジメントにも取り組む

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クラウドインテグレーション事業部でマネージャーを務める田中。大手タイヤメーカ―様のECサイトのシステム開発プロジェクトも統括しています。

田中 「サイトおよびそれと連動したバックエンドシステムのエンハンス開発を行っています。見込みユーザーとの接点を創出して、来店したユーザーに効率的なアプローチをかけ再来店を促し、お客様の売上向上につなげることが最終的な目的です。お客様の要望にこたえるべく、適切なタイミングを図り、スピード感をもって価値提供することを目指しています。

具体的には、商品購入後に実施する取り付けサービスのための予約設定など、一連の動作をスムーズに行えるよう画面遷移を見直したり、バックエンドシステムのユーザーが効率的に業務できるよう機能改善したり。また、新商品が発売されれば、新たなページの制作も行います」

マネージャーとして組織マネジメントにも取り組む田中。メンバーをマネジメントし育成する役割も担っています。

田中 「進行中のプロジェクト全体に目を配りながら、設計方針の変更やトラブル発生時など、重要な判断が必要な場面ではPMと共に問題解決にあたります。2022年9月現在、7名の社員がいて、パートナーさんも含めると総メンバー数は約20名。このチームのマネジメントや拡大が私に課されたミッションです。メンバーの成長を促すための文化醸成も大切な仕事だと思っています」

システム開発にあたって苦しい局面に出くわすことも多いと話す田中。チームを束ねる存在として、大切にしていることがあります。

田中 「トラブルに直面したとき、メンバーのうちの誰かが困難を背負って乗り切るのではなく、全員で協力し合って前に進んでいくことが重要だと考えています。そんな想いを込めてチーム内に掲げているのが、“みんながHappy!みんなでHappy!”というテーマです。

お客様がDX投資に見合う成果を得られて、担当者様の社内評価が上がる。それを受けて、チームの信頼が高まり、参加したメンバーは大きく成長する。そうやって関わる誰もが幸せになるような関係性の構築を目指しています」

自分の市場価値を高めるために。二度の転職を経てフレクトへ

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▲趣味で乗っている愛車のスーパーカブです。 景色を楽しみながら近場でツーリングを楽しんでいます

大学院を卒業後、当時社員数が200人規模のSIerに入社した田中。早くから上流工程の仕事に関わりました。

田中 「プログラミングやシステム開発の基礎を学び、入社2年目くらいからお客様との打ち合わせの場に同席し、お客様への要件ヒアリングや仕様検討などの上流工程の仕事に関わるようになりました。お客様にはずいぶんとかわいがってもらい、海外出張に同行させてもらったこともあります」

貴重な経験ができたと思う反面、同期に比べてプログラミングに充てる時間が少なく、周囲よりも技術経験が浅いことにコンプレックスを感じた時期もあったという田中。技術に深みを持たせ、実力で勝負できる環境を求め、転職を考えるようになります。

田中 「日本オラクル社の認定資格試験に合格していたため、同社から定期的にセミナーの案内が届いていました。案内文の中にたまたま掲載されていたSIerに目が止まり、ここでなら専門的な技術が修得できると考え応募。縁あってその会社に転職しました」

入社後、田中はWebアプリケーションの開発に関わりました。幅広い技術に触れ、さまざまな人と関わる機会を得て、組織内における自身の立ち位置を徐々に確立していきます。

田中 「最新技術を駆使して活躍する敏腕の技術者たちが数多くいる中で、周囲からは技術者よりむしろ、調整役、マネージャーとしての資質を認められ、求められるようになっていきました。実際、2社目では最初の案件でプロジェクトリーダーを任されて以来、一貫してプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーというポジションで案件に関わりました。

振り返ってみれば、学生の頃から、さまざまな意見の良いとこ取りをするのに長けていたと思います。プロジェクトを進行する中で、そのバランス感覚はより磨かれていったのかもしれません」  

2社目には約15年在籍した田中。社内で高い評価を得ていましたが、自身の市場価値を確かめてみたいという想いに駆られ、ふたたび転職を決意します。

田中 「社内では客観的な評価が見えにくい状況にあり、違う環境でも自分は通用するのだろうかという不安がありました。当時の私は45歳。定年まで勤め上げるような時代ではないと感じていたので、さらに15年働き続けることを考えたとき、その会社の評価だけに頼って生きていくのはリスクがあると考えていました」

転職先を探すにあたって田中が重視していたのは、技術的な強みがあるかどうか。

田中 「フレクトには、マルチクラウド・インテグレーターとして、システム構築における豊富な実績があります。会社としてこれだけ専門的な技術を打ち出せているということは、社内にはその専門家がいるということ。仮に自分がそのひとりになれないとしても、高度な専門人材の知識やスキルを吸収できる環境があるだろうという期待がありました」

変えるべきものは変える。誰ひとり犠牲にしない、みんながHappyな組織づくりを

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2021年5月にフレクトへの入社をした田中。最初に手がけた音声コミュニケーションシステムの開発案件には、プロジェクトリーダーとして関わりました。

田中 「前職では自分が理解できる技術で開発することが多かったのですが、当案件で使っていたのは、触れたことのない最先端の技術。デリバリーまでもっていけるか不安でしたが、アサインされたほかのメンバーの方が有識者ばかりで、しかも私に知識がないことを理解した上で対応してくれました。上長も定期的にミーティングに入ってフォローしてくれるなど、周囲からの手厚いサポートのおかげで、プロジェクトを順調に遂行できました」

フレクトの持つ先端テクノロジーに惹かれて転職を決意した田中でしたが、実際に入社して別の魅力を感じたといいます。

田中 「フレクトには、メンバー同士が積極的にコミュニケーションする文化があります。当時からリモートワークが主体になっていたこともありますが、ツールや仕組みが整っていて、コミュニケーションが非常に活発な会社だというのが第一印象でした。

もうひとつ、技術やシステム開発に対する知識、そして意識が高い方が多いのもフレクトの魅力です。たとえば、Slackのチャンネルを全社で運営しているのですが、新しいサービスや困りごとなど、技術に関するトピックが立ち上がると、すぐにリアクションが返ってきます。開発にまつわる知識や知見の豊富さ、意識の高さには日々驚かされています」

2021年10月にプロジェクトマネージャーとして現在のチームに配属された田中。翌年4月にはチームマネージャー職を担うことになりました。

田中 「チーム内の文化や仕組みは、お客様から得ている信頼を含め、前任、前々任の方が作ってきたものが土台になっています。チームマネージャーになった当初は、『これまで培われてきたものを崩さないようにしなければ』と思いましたが、少しずつ考えが変わってきました。

『思いついたことはなんでも試してみよう』という文化が根付いているので、試験的な取り組みや活動が多いと感じています。存在意義が明らかでないものについては、メンバーにヒアリングし意見を集めた上で、なくしたり、作り直したりするべきだと思うようになりました」

チーム内の組織改革を進める上で、田中が大切にしているのは、“誰も犠牲にしない”こと。

田中 「たとえば、主要メンバーが会議に参加するのは当然ですが、必ずしも出席の必要がないメンバーが会議に呼ばれて時間を取られるのは不幸なことです。また、直接担当している業務ではないですが、チーム運営に関することでもメンバーの意見を積極的に取り入れ、みんながHappyになれるより良いチームづくりに役立てていきたいと思っています」

お客様のビジネスの核心に近づけていることを実感。「調整役」としてのやりがい

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フレクト入社後、社内外で調整役として立ち回る場面がますます増えていると話す田中。次のように続けます。

田中 「より高いポジションから俯瞰して見るようになったことで、“プロジェクト×お客様”だけでなく、“プロジェクト×プロジェクト”のバランスも図るようになりました。誰をどのプロジェクトにアサインするかだったり、プロジェクトごとのお客様の要望に配慮しながら全体的な対応を考えたり。調整力の向上にともなって、お客様のビジネスの核心に近づいていると実感できることがやりがいのひとつになっています」

そう話す田中が描く将来の自分像は、リーダーとして、また技術者としての素養を兼ね備えた“二刀流”の人材です。

田中 「マネージャーや調整役として成長するのはもちろんですが、それと並行して、システム開発のスキルにも磨きをかけていきたいと思っています。フレクトは、技術を提供する専門家集団です。チームをマネジメントする私が技術を理解できていないとなれば、私自身がチーム全体の価値向上に貢献できていないことにもなりかねません。マネージャーとしての働きにも価値があるとはいえ、私が『技術についていけない』『技術がわからない』ことでプロジェクトの品質を低下させてしまうような状況は回避したいと思っています」

これまで20年以上にわたってシステム開発と真摯に向き合ってきた田中。技術者はもちろん、マネジメントの分野で活躍したいと思う人にとっても、フレクトには絶好の成長環境があるといいます。

田中 「フレクトでは、お客様との関係を構築しながら一緒にプロジェクトをマネジメントするキャリアだけでなく、経営の領域に近づくキャリアも開かれています。視野を広くもって、自発的に取り組める人はどんどん認められていく組織です。技術者として、また経営やお客様から近いところで活躍したいと考えている方は、ぜひフレクトで自分の力を試してみてほしいと思います」

お客様に価値を提供できるのは、誰も犠牲にしない組織があってこそ。メンバー全員が幸せを実感できるチームづくりを目指す田中の挑戦は、まだ始まったばかりです。