フレクトを選んだ理由は「自分の貢献をダイレクトに実感できる環境」だから

▲大学院生時代 学会発表での様子

「自分の力がダイレクトに反映される企業で腕を磨きたい」と転職を決意し、2007年にフレクトに中途入社した大橋 正興。現在はCOOとして、クラウドインテグレーション事業部(以下、CI事業部)事業部長を兼務しながら、フレクトが展開するCariot事業の事業全体の統括を行っています。 

大学および大学院時代は、主にヒューマンコンピュータインタラクションやネットワークセキュリティを学び、アルバイトでプログラマーとして働いていた大橋ですが、現代表取締役CEOの黒川とはこの学生時代に出会いました。 

大橋 「アルバイト先の企業のオフィスで、当時黒川が立ち上げたフレクトの前身となる会社の社員と偶然出会い、そこで意気投合し、黒川とも知り合いました。大学院卒業前の半年ほど黒川の会社で働くことになり、以来、長く付き合いが続いています」 

2004年、大学院を修了後、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(当時)に新卒入社。R&Dの部門にて、音楽プレイヤーの設計や、ホームネットワークなどネットワークサービスのミドルウェアの開発に従事。3年勤務した後、フレクトに移ります。 

フレクトへの転職について、大橋は「自然とフレクトを選んでいた」と振り返ります。 

大橋 「決してソニー・エリクソンの事業や仕事内容に対して不満だったわけではありません。学生時代からWeb系が好きだったことと、大手ではなく小回りが効いて、ビジネスの最前線に立ち、事業拡大や開発など、あらゆる面で自分ごととして自分の成果・実力を実感できる環境で働きたいというのが転職を決断した理由です。そう考えたとき、自然な選択としてフレクトがありました」 

学生時代に黒川のもとで働いた経験があったため、入社前から仕事のイメージがわいていたという大橋。「フレクトでは自分が希望するWeb開発に思う存分取り組めそう」という期待感があり、自己成長の場としても最適だと考えていたといいます。 

大橋 「入社当初はエンジニアとして開発に携わり、プロジェクトを技術的にリードし、その後はプロジェクトマネジメントなども行っていました。 2009年に役員になり、主に技術面を担当。2011年ごろのクラウド事業への進出以降、全体の事業統括を担うようになり、現在に至ります」 

真面目で真摯な人材が多い──さらなる強みの獲得へ向けて新規事業に参入

▲休みの日は子供たちと公園に出かけたりしています。

実際にフレクトへの入社後、実感したのは「真面目で真摯な人材が多いこと」だと語ります。 

大橋 「当時から『誰かのために貢献したい』という素直な情熱を持ち、決して妥協せず、愚直に研鑽に励む社員が多かった。企業風土でもある“常に顧客視点”の人材が集まる傾向は、もちろん今でも変わりません。私自身、長年フレクトが好きな理由でもあり、私たちの最大の強みだと考えています」 

入社後、最初に印象に残ったこととして大橋が挙げるのは、仕様書通りにテストが通った案件に対して、あるエンジニアが「もっと使い勝手が良くなるのではないか?」とストップをかけ、再度調整を行ったというエピソードです。 

大橋 「そこで終わらせても支障はないのですが、『ここはもっとこだわったほうがいいんじゃない?きちんと確認しようよ』と進言した社員がいたんです。しかも、ひとりやふたりではない。多くのエンジニアが同じ思いで、お客様に対して真摯かつ誠実に向き合っていることがわかりました。私自身、ハッとした瞬間です」 

真面目で真摯な人柄の持ち主が集まるフレクトですが、一方で、さらにお客様に選ばれるための強みを作る必要性を感じていた大橋。折しもリーマンショックが重なり、市場全体のシステム開発の発注数が大幅に減少していた時期でした。 

大橋 「『市場で選ばれるためには、さらに何かがないといけない』という強烈な危機感があったんです。その視点で市場を見渡してみると、既存の分野に若い私たちが参入しても勝てない現実も痛感しました。 ただし、新たな分野であればスタート地点に立てる。そして当時、若いメンバーだったからこそ、これからの成長分野のほうが強みを発揮できると考えたんです。白いキャンバスを持つ人材であれば、その分新しい知識や技術をどんどん蓄えていくことができますから」 

そのさらなる強みの獲得と成長への転機となったのが、クラウド事業の立ち上げです。その根底には、「新たな技術の登場により生まれる境界を埋めることを強みにする」という考え方がありました。 

大橋 「新たな分野や領域に参入したことで、『隣り合う領域やカテゴリーと組み合わせて価値を提供していく』という事業方針に大きくシフト。具体的に、たとえばクラウドサービスのSalesforceとAmazon Web Services(AWS)を組み合わせたり、クラウドとデザインを組み合わせたりすることなどです。

背景にあるのは、インターネットの普及により格段に早くなった、新たな領域やカテゴリーの成熟スピード。成熟すると隣接する領域やカテゴリーとの境界で問題が発生します。ひとつの問題を解決するために、複数領域をなめらかにつなげなければいけない、とでも言えばいいでしょうか。

IoTを例えにすると、IoTはハードウェアがクラウドやソフトウェアの世界に接続されるものですが、技術の進歩によってハードウェアからのインターネット接続が容易になりました。しかしその分、どうなめらかにつなげ、顧客体験、顧客向けのサービスとして活きるものにしていくか、という点に問題のフォーカスがうつります。

こうした境界が生まれてくるスピードやサイクルが早くなるのがインターネットの時代だと捉え、フレクトではこの新たな境界が生まれるところで、複数領域をなめらかにつなぎお客様の問題解決を支援していくという競争戦略を打ち出しています」 

先端テクノロジーを活用したデジタルサービスで、社会に貢献していく

競争戦略である「新たな境界を埋めることを強みにする」を打ち出し、より強みのある事業を作る目的で立ち上げたクラウド事業。そのクラウドから始まり、学生時代からユビキタスコンピューティングに親しんできた大橋が、「ハードウェアも簡単にコネクテッドになる」と時流を読み、IoT分野のCariot事業にも挑戦したわけです。 

こうして新たな分野に参入しながら成長曲線を描くフレクトですが、その事業を支えるCI事業部の社会意義について、大橋は「先端テクノロジーを扱う技術力を持ち、デジタルサービスのアイデアを実際にカタチできること」と語ります。 

大橋 「先端テクノロジーはSalesforceやAmazonといったプラットフォーマーが用意していますが、実際に社会で役に立つように形にするのは決して簡単なことではありません。そしてお客様に届けるために形にする役割を担う人間たちがいることで、先端テクノロジーが成り立っていると思っています。

お客様のブランドや利用シーンに合わせてテクノロジーを活かす必要もあり、非常に難しい仕事。でも、先端テクノロジーにより社会は便利になっていきますし、新たな顧客体験やサービスにより一人ひとりが恩恵を享受できます。先端テクノロジーを駆使し、社会で利用できるカタチにすることこそが、テクノロジーを生業にする私たちができる社会貢献です」 

そんなフレクトの事例のひとつが、コロナ禍における結婚仲介サービスのビデオ対話サービスの提供。これまでお客様の結婚仲介サービスではオフラインで開催していたパーティーが、新型コロナウイルスの感染拡大によりすべて中止となりました。そこで「いかにブランドイメージや、ユーザーの参加意欲を損なわずに、オフラインと遜色のないサービスを提供できるか?」という視点で開発が進められました。 

初めての試みであったため、何か確証があったわけではありませんが、そういった案件でも形にする力がフレクトにはあるという再発見にもなり、「あるべき未来をクラウドで形にするために、お客様に価値を提供することができた」と大橋は振り返ります。 

大橋 「私たちには、新たな顧客体験やサービスを形にするために、クラウドの先端テクノロジーを実践で扱う技術力があります。場合によってはサービスデザインとしてアイデアをデザインプロトタイプなどに起こし、可視化を行って、テクノロジーを駆使して実装していくステップを踏む必要もあります。IoTにしても、AIにしても、それは変わりません。お客様にとっても先進的な事例を形にできることこそ、私たちができる社会に対しての価値提供だと考えています」 

真摯で誠実なエンジニア集団による先進的な取り組みで、未来を切り拓く

学生時代から技術を磨き上げ、社会への価値提供を続けてきた大橋。そんな大橋の視点から 

見たフレクトの大きな特徴は、「先進的な取り組みを成功させる、真摯で誠実なエンジニアが集まっていること」だといいます。 

大橋 「おかげさまでフレクトは2021年12月10日に上場したのですが、その際にお客様をはじめとした社外の方々から、『先進的な取り組みを実現できる会社だ』『技術的にその取り組みを成功させている』との評価をいただきました。

こうした事業を支えている根っこには、技術や学ぶことが好きで、難しい課題に対して真面目に真摯に取り組むエンジニアが存在します。一人ひとりの社員が日々研鑽している──これはやはりフレクトの最大の強みです。

先端テクノロジーを活用した先進的な事例は、決して尖った人が成功させるものではありません。実際に使えなければ意味がないわけですし、チャレンジが多いからこそ、できる・できないのを判断したり作り上げたりする技術力とともに、リスクが高い場合にはお客様に対してステップを刻むことを提案する誠実さも求められるからです」 

できない夢物語を伝えるのではなく、現実的なお客様の成功を心から願い、きちんと形にしていく姿勢。それは先進的な取り組みを行うフレクトだからこそ、なくてはならない要素であり、誠実さや真摯さが欠けていては技術的に難しいプロジェクトを崩壊させてしまうリスクすらあります。 

大橋 「一見、先端テクノロジーは性格的にエッジの効いた人間が作り上げるものだと捉えられがちですが、真摯で誠実なエンジニアが先端テクノロジーを扱うからこそ形にできるんです。これはフレクトの強みであると同時に、魅力でもあります」 

そんなエンジニアが価値を最大限発揮できる環境を用意するフレクトの事業を統括する大橋は、今後の展望について「さらにエンジニアが価値を発揮するための環境を整え、より多くのエンジニアに仲間になってもらうことに加え、ビジネス面でエンジニアの力の発揮をサポートできる人材の強化」だと続けます。 

大橋 「地道に先端テクノロジーに挑戦すると同時に、それを維持し、発展させ、磨き続けることが大切です。フレクトにはお互いに支え合いながら挑戦していく環境があるので、このカルチャーをきちんと磨き込んでいくことは永遠の課題だと思っています。

そのためにも、お客様のビジネスプランを理解しエンジニアとつなぐことや、プロジェクトのプロデュース力を持ち、ビジネスサイドを踏まえて動くことができる人材を増やすなど、エンジニアをバックアップするビジネス面での力がある人材もあわせて強化していきたいです」 

カテゴリーを掛け合わせることによって、強みを見出す──それは大橋の大学院時代の実体験から生まれた理論でもあります。そしてそれは、「新たな境界を埋めることを強みにする」というフレクトの競争戦略を生み出すことにもつながっていきました。

柔軟かつ現実的な発想とともに、フレクトの新たなステージへのチャレンジは続きます。