Salesforce認定資格から始まった、偶然の出会い

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▲前職時代 Salesforceイベントにて

クラウドインテグレーション(CI)事業部のイネーブルメントチームにて、エンジニア育成支援を行う五十嵐 雅江。2017年にフレクトに中途入社した五十嵐は、開発の現場で15年以上キャリアを積んできたベテランエンジニアでもあります。

五十嵐 「新卒でシステム開発の会社に入社し、その後、転職を経験しながらWeb系のシステム開発を担当してきたのですが、2010年に、当時所属していた会社でSalesforceを活用した新規事業の立ち上げを担うことになりました。

当時在籍していたのは札幌に本社、東京に支店を置く企業でした。家庭の事情で札幌から東京に戻ることになり、『Salesforce認定資格を取得し、東京支店に異動して新規事業に携わってほしい』と打診されたのが大きなきっかけです」

東京支店のSalesforce事業担当者として新たなスタートを切った五十嵐。転機となったのは翌2011年、フレクトの代表を務める黒川との出会いでした。

五十嵐 「新規事業を軌道に乗せる過程で、Salesforceのエンジニアとしてパートナー企業とともにお客様先へ訪問することになったのですが、そのパートナー企業がフレクトでした。

すでにフレクトはSalesforce界隈で有名だったものの、当時はまだ企業規模も小さく、代表自ら営業活動や面談を行っていました。顧客訪問の当日、待ち合わせ場所にいた黒川に対し、『え?社長さんが一緒に行くの!?』と驚いたことをよく覚えています。

お互い30代だったので、『こんなに若い方が社長さんってすごいな』というのが第一印象でした。気さくというよりはまじめそうな雰囲気でしたが、道中でもいろいろとお話をしてくださり、好印象でしたね。こうして偶然、縁を持つことになって以降、フレクトとは東京での営業活動時に接する機会が増えました。たとえば、Salesforce主催の展示会にそれぞれパートナー企業として出展し、あいさつを交わしていました」

その後、再び転職した五十嵐。その理由について「チームで仕事がしたかったから」だと語ります。

五十嵐 「札幌に拠点を置く企業なので、東京では1人で活動することが多く、『寂しいな』という想いがどこかにありました。そんななか、チームを大事にする会社で働きたいと、転職を決断しました」

転職先ではクラウドとは関係のないシステムの開発案件を担当。しかし徐々に、「スキルを活かしてSalesforce案件に携わりたい」という思いが芽生えます。

五十嵐 「Javaなどを使って開発を行うエンジニアは多い一方で、Salesforceの技術者は非常に少なかったです。自分の市場価値もあるだろうし、Salesforceのエンジニアとして活躍するほうが、もっと会社の利益にも貢献できるのではないかと考えました」

パートナーとして参画。フレクトの印象は「人を大事にする会社」

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▲パートナー時代 産休前にフレクトの社員からいただいた品々

再びSalesforce案件を手がけるため、五十嵐は黒川に連絡を取ります。その結果、パートナーとしてフレクトの案件に参加することになりました。

五十嵐 「これまでSalesforceを扱う企業同士という立場でフレクトと関わってきたので、黒川とは『最近どうですか?』といった感じで声をかけあってきました。こうしたつながりがあったからこそ、『パートナーとしてお仕事させていただけませんか?』と相談することができました」

フレクトの社員と一緒に働くようになり、「人を大事にする会社だな」という印象を持った、と五十嵐。

五十嵐 「新入社員の入社時、歓迎会の場を設ける企業は多いですが、フレクトでは当時、パートナーが参画する際にも歓迎会を行っていました。私が参画したときは新入社員1名と、合同での歓迎会がありました。

仕事を進める中では、パートナーだから単純作業だけ依頼されるといったことはなく、しっかりとコミュニケーションしたうえで信頼して重要な仕事も任せてくれました。良い意味でびっくりしました」

プロジェクトへの関わり方に制限がある経験をしてきた五十嵐にとって、それは新鮮な驚きと嬉しさでした。

五十嵐 「これまでの経験上、プロジェクトの管理やリーダーは社員が務め、パートナーはプログラミング業務に従事するというケースが多かったのです。フレクトもそうなのかと思っていたのですが、まったく違いました」

技術を貪欲に学んでいく企業風土も印象に残ったことのひとつです。

五十嵐 「フレクトでは昔からお昼休憩の時間を活用した『ランチ勉強会』というものを開催しており、技術を学びシェアする文化が根付いています。こうした場を活用し、積極的に勉強する方が多かったです」

その後、産休・育休を取得し、フレクトの仕事から去ることになった五十嵐。一緒に仕事をしていたフレクトのメンバーからは「待っています」と声をかけられたと振り返ります。

五十嵐 「産休に入る際、『産休・育休明けを待っていますからね』と、とても温かく送り出してくれて。私自身、戻る気満々でいました。しかし復帰後、フレクトに戻ることはできませんでした。

当時在籍していた企業としては他に優先したい案件があったため、育休後は新卒研修の講師を担当することになりました。新卒研修が終了し、ようやくフレクトの仕事に戻れると思ったら、別の案件に配属。それから数ヶ月後、やはりSalesforce案件で自分の知識とスキルを活かしたいと考えるようになり、転職活動を始めました」

縁が重なりフレクトに入社。一人ひとりが活躍する体制作りに尽力

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転職活動の末、フレクトへ入社を決めた五十嵐。その後押しとなったのは、パートナー時代にともに仕事をしたフレクトの社員との縁でした。

五十嵐 「フレクトは気になってはいたものの、個人的に非常に技術力の高い会社だと思っていたので、『私なんかが入れるわけない』と候補から外していました。

ところが、Salesforce主催のイベントに参加したときに、一緒に仕事をしたフレクトの社員と再会しました。転職活動中だという話になって『フレクトの中途採用に応募したいが、難しいですよね』と気軽な気持ちで打ち明けたら、『五十嵐さんなら受からないはずがない。聞いてみます』と動いてくださり、面接を受けられることになりました。

代表の黒川との出会いもそうでしたが、本当に偶然のご縁でした。イベントに参加していなければ、恐らく違う企業に転職していたと思います」

縁があってフレクトへ入社後、Salesforce案件に携わり、その後、イネーブルメントチームへ。その経緯について、「育児をしながら時短で働く上での葛藤を考慮してくれた」と語ります。

五十嵐 「入社後に関わった開発・保守の業務は、時短の勤務時間後にもお客様から連絡が来ることもあり、他のメンバーで対応できなくもないのですが、どうしても気になってしまいます。『このままだと仕事と生活のバランスが取りづらい』と相談したところ、『来期からこういうチームを作る予定だけれど、その一員としてどうだろう?』と打診されました」

この異動を通して、パートナー時代から抱いていた通り、フレクトは人を大事にしている会社だと改めて実感したといいます。

こうしてイネーブルメントチームのメンバーになった五十嵐は、今後の目標として「新入社員の教育体制の強化」を挙げています。

五十嵐 「新卒や中途入社の社員が早い段階で業務に馴染むことができるように、教育のフォロー体制を整えたいと考えています。

私自身は経歴が特殊で、入社前からフレクトと関わりがあり、社内にも知っている方が多くいて、Salesforceの開発経験もあったので、私がフレクトに入社したときの立ち上がりは比較的スムーズでした。他方で、他の新入社員は、ほとんどの方がSalesforce未経験での入社です。こうした未経験者へのフォロー体制が、まだまだ発展途上だと痛感しています」

今後に向けた構想のひとつが、メンターやトレーナー制度の改善。入社後の社員に対し、困っていることを相談できるメンターと、Salesforce開発の基礎知識を教えるトレーナーの制度を改善していきます。

五十嵐 「これまでもメンターやトレーナーの制度がありました。しかし、全員がボランティア。エンジニアとして案件に携わる傍ら、厚意で相談役や教育役を担ってくれており、その方々に対する評価の加点があまりありませんでした。

そこで、『協力してくれる社員に評価を』と議題をあげました。今後、メンターやトレーナーを務める社員へ加点する方針で話がまとまりそうです。やはり、サポートする方々にも光が当たるようにしたいですよね」

フレクトの個性を伸ばしたい。目指すのは、強みを活かしたさらなる成長

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これまで複数の企業を経験し、さまざまな案件に携わりながらキャリアを積んできた五十嵐ですが、イネーブルメントチームへの配属後、新たなやりがいを実感しながら働けていると語ります。

五十嵐 「現在のポジションで最もやりがいやモチベーションを感じるのは、会社の仕組みや制度を一から作っていけること。

正解がないなかで、『これはどうしたらいいだろう?』と試行錯誤する過程は生易しいものではありませんが、新たに仕組みや制度を作り、それがフレクトのチーム力向上につながっていくことを願っています」

フレクトは温かく、人を大事にする企業だと語る五十嵐ですが、その根底にあるのは代表の黒川の人柄や想いだと語ります。

五十嵐 「社員やパートナーを大事にする黒川の姿勢は、良い意味でフレクトの風土に反映されています。技術力だけでなく、お客様やメンバーに対して温かい心を持っている方が多いのです。採用でも、こうした人柄がフィットするかを大切にしていると思います」

今後の展望として、この企業風土でもある「人を大事にする温かさ」という特徴をさらに伸ばしていきたいと、五十嵐は決意しています。

五十嵐 「フレクトの最大の強みは、まじめで優しく、技術向上のための自己研鑽が大好きな人材が多いこと。もちろん成長中の会社なので多少の課題はあるとは思いますが、こうした人材が多く在籍する会社は少ないと思います。

今後も『まじめで優しく、技術が大好き』な人たちが集まる会社にしていきたいです」

パートナーとしての関わりをきっかけに、その一員として活躍するようになった五十嵐。今後もフレクトを成長させるとともに、魅力を広めていく活動は続きます。