どこにいても通用する自信と技術を身につけたい

大学時代は会計系のゼミで組織評価を学び、「企業の業績をお金や数値で計る」を研究のテーマとしていたという石濱。就職活動のターゲットを金融業界に絞ろうとしていたところ、ゼミの先生からは別の業界を勧められました。

石濱 「あらためて広い目で調べてみると、税理士や会計士向けのソフトウエア開発を行っている会社があり、この業界なら確かにゼミでの学びが生かせると感じ、方向転換しました。新卒入社した会社では、年末調整のためのシステム開発を行い、そのなかで税理士からヒアリングした要望や法令改正のポイントをシステム要件に落とし込む業務にも携わりました。

税金まわりのことを勉強しながらシステム開発を行っていましたが、入社して5年ほど経ったころから、技術的により新しいことにチャレンジしたいと考えるようになりました。そこで、ちょうど自社で人事システムを開発しているERPパッケージベンダーに転職しました」

どこにいても通用する自信と技術を身につけたいという思いがベースにあり、自ら考え、自らの責任でシステムの設計ができる存在になりたかった、と石濱は振り返ります。

そこでの業務は、技術領域としては1社目と似ていましたが、より基盤に近い部分のセキュリティコントロール構築などに関して、技術的なチャレンジができました。

石濱 「しばらく働き、入社時に思い描いていたことができるようになってきたころ、たまたまリクルート社に勤務していた大学の先輩に再会しました。その後、彼からリクルートのIT部門の人事担当者を紹介してもらいました」

「単に機能の良いシステムを作るだけではなく、リクルートのサービスには100万人のユーザがいるため、社会へのインパクトは非常に大きい」という人事担当者の言葉に心を動かされ、リクルートへの転職を決意します。

会計にも人事にも詳しいエンジニアという稀なキャリアの評価を得て、基幹システムの部門へアサインされました。その後、HR領域のビジネス部門全体で使っている販売管理システムの開発リーダーを担当します。

石濱 「兼任で運用リーダーも務めたあと、専任となり、ビジネスの成長とシステムのキャパシティやサポート期限を踏まえてシステム計画を立案し、社内に稟議を通すという業務に1年半ほど携わっていました。高額な予算だったとしても1週間で決裁が通るという、リクルート独特のスピード感を経験することができました」

顧客の目線から見て、確かな価値を感じたフレクトへ

▲前職時代、有志で集まって暑気払いでビアガーデンに行った時です。

高額の予算を扱いながら、安定的なシステム運用に頭をめぐらせる日々。石濱はある時、自分の思い描く理想とのギャップを感じるようになりました。

石濱 「これは自分がやりたかったエンジニア像ではないと思いました。もちろん、スピード感や規模感など、ビジネス面での魅力はありました。でもそれはリクルートだからこそ成立している独特な環境。ここに一生勤めて、リクルートで仕事をするノウハウをさらに身につけるという選択肢ももちろんありましたが、果たして自分にとってそれがベストなのかと考えるようになったのです」

そして、やはり技術でデリバリーする仕事を目指したい心を決め、再び転職活動を始めた矢先、石濱の手元に1件のメールが舞い込みました。それはフレクトからのスカウトメール。実は石濱にとって、フレクトは馴染みのある存在でした。

石濱 「リクルートでは、総務や人事、コールセンターなど、さまざまな部署からシステムに関する相談を受けていました。以前人事部からパート・アルバイト領域で、直行直帰で勤務される方々の労務管理システムを構築したいという話をもらったことがありました」

システムの特性上、Salesforceであればそれが実現できると考えた石濱は、Salesforce社に問い合わせをしたところ、Salesforce社から開発パートナーとして紹介されたのが、フレクトでした。

石濱 「その時は別の企業を含めて開発パートナーの検討をしていましたが、フレクトの担当者は、実際のデモまで準備して持ってきてくれました。このような形で詳細まで詰めていただけるのなら、安心して任せられると感じ、依頼を決めました。

基本的には人事部とフレクトとで直接やり取りをして開発を進めてもらい、何か問題があればシステム担当として間に入ろうと考えていたのですが、私の出番はほとんどなかったですね」

システムの専門家でない人事部のメンバーがフロントに立つことになれば、戸惑うこともあるだろうと思っていたにもかかわらず、人事部からは専門用語についての質問が一度来ただけ。それ以降は何ごともなく無事にリリースにたどり着くことができたのです。

フレクトの存在に頼もしさを感じた石濱は、好印象を抱くようになっていました。

石濱 「スカウトメールが届いた当時、フレクトはちょうどCariot事業を立ち上げる時期。面接ではこれから自社サービスにも力を入れていきたいという話を聞きました。私がこれまで在籍したすべての会社でも、自社サービスの開発を行っています。SIerとしてだけでなく、自社で何かを生み出すという両面を持っている部分に惹かれて、入社を決めました」

失敗も成功も。経験が活きるモノづくり

フレクトに入社後は、クラウドインテグレーション事業部に配属され、1か月ほどSalesforceの研修を受けたのちに、リクルートグループのある企業を顧客とした案件にアサインされました。

石濱 「リクルート内での文化などを知っていることも期待してのアサインだったのだと思います。ただ、最初はSalesforceやその周辺の新しい技術を学ぶために、いちエンジニアとしてのアサインでした。最初の1年はエンジニアとして開発を行い、そのあとはPL、PMとポジションが代わり、PMは2年ほど担当しました」

順調にステップアップを重ねた石濱は、2021年7月にはプロジェクト統括部長に就任。多くの業務に携わりながらも、ビジネスの仕組みを作るという部分で常に楽しさを感じると石濱は語ります。

石濱 「お客様のビジネスの仕組みを理解し、その仕組みをITシステムで作っていくのが自分の得意な領域だと思っています。たとえば、業務系の仕組みを作る場合、ITシステムで対応すべき部分と人の手で対応すべき部分が分かれます。

通常はシステムが担当している部分であっても、なにかイレギュラーなことがあったら、人の手で対応しなければいけないかもしれません。だからこそ、業務の流れやパターンを洗い出し理解し、システムと人とがうまく協調して業務が進められるように設計することが重要です。そうした、使用するイメージをきっちりと固められて、お客様にとって良いものが提供できると一番嬉しいですね」

まだ見ぬビジネスやシステムをきちんと設計し、形にしていく。難しさはありながらも、それを楽しみながら結果につなげることができるのは、石濱自身のこれまでの経験があるからこそとも言えます。

石濱 「前職のときにもシステムの構築やリリースを甘く見て、痛い思いをした経験があり、十分な設計や計画が大事だなと痛感しました。前職では決算にも関わるシステムを担当しており、その責任は大きなものでした。そうした経験があるからこそ、どの案件でも、押さえるべきポイントを的確に把握できるようになったと思います」

お客様の立場に立ち、攻めのシステム投資をよりアグレッシブに進める

入社後、お客様に良いものをデリバリーしようというフレクトの環境を体感したという石濱。業務中のトラブルに対しても、会社が一体となって支援を迅速に行っていく体制に魅力を感じています。

石濱 「提案のフェーズでは必ず、自分がお客様の立場ならこのシステムを買うかどうかという議論になります。システム開発というものは時には億単位での金額がかかるものです。自分が買いたくなるような提案でなければダメだという考え方は、非常に素晴らしいと感じました。

開発からお客様へ提供するまでのフェーズにおいては、やはり産みの苦しみやトラブルがいろいろと出てくるものです。トラブルが起こったとしても状況をキャッチアップし、一緒になって打ち手を考えてくれる上長がいることも良かったですね。こうした会社が一体になって迅速に支援してくれるところもフレクトの魅力の一つです」

また、石濱はフレクトがカバーするシステム開発領域にも特徴があると語ります。

石濱 「システム投資には「守り」と「攻め」の2面があると考えます。たとえば、決算は守りの領域、新しいビジネスを作るのは攻めの領域です。フレクトに依頼される案件は、単に既存の仕組みに乗せればお客様に満足していただけるような守りの領域ではなく、よりアグレッシブに攻めるための領域です。

バックオフィス系の案件でも、維持・補修・低コストに関してではなく、ビジネスとして攻めるときに必要な仕組み作りに注力しています」

フレクトの強みである『攻めのシステム投資』は、技術的な部分は型化し、それをベースにして作っていくものの、優位性を築く必要ある領域が必ずあり、時にはフレキシブルに対応しなければならない部分も当然出てきます。そうした部分に対して技術的な面だけでなく、ビジネスとしてのチャレンジについても、よりアグレッシブに攻められる体制を作っていきたいと石濱は語ります。

石濱 「フレクトという会社はまだ成長途中のフェーズです。これから入社する人が持っている能力を、できるだけ早くお客様の価値に換えられるような仕組みを作りたいとも考えています。そして仕組みだけでなくみんなで学び合う場も大切です。新型コロナ禍以降リモートワークになって、なかなか難しい部分もありますが、新しい時代にも共に学び合うことを試行錯誤していきたいと思っています」

顧客の目線からもフレクトを俯瞰して見られる石濱の視点は、社内に新しいものの見方を生み出しています。攻めと守りを戦略的に繰り出していく石濱の、そしてフレクトの新たなチャレンジは、まだ始まったばかりです。