最適解を探り続ける姿勢が、お客様からの評価を得ている

フレクトはクラウド先端テクノロジーを用いたシステム開発を行う企業です。主に、お客様にとって顧客との接点になるシステムを多く開発しています。

振り返るとIT業界において、2000年から2010年まではJava EEをはじめとした、オンプレミスの社内業務システムを開発するための技術にイノベーションが起きた時代でした。

今は、違います。技術的なイノベーションが起きているのはクラウド領域の、かつ「顧客接点」となるシステムにおいてです。

フレクトはIoTやAI技術を用いたシステムを開発していますが、こうした技術もクラウドテクノロジーがあったからこそ急速に進歩を遂げました。

フレクトはまだまだ小さな会社ですが、お客様から高い評価をいただけているのは、クラウドテクノロジーを用いてお客様が実現したい/すべき未来をカタチにするということを継続的に行ってきたからだと自負しています。

これまでさまざまなシステムを開発してきましたが、身近な事例として、GrooveX様が提供するLOVOT(らぼっと)のシステムがあります。

LOVOTはペットのようなロボットですが、ロボットというハードウェアだけで成り立っているわけではありません。LOVOTを購入するためのECサイト、LOVOTが通信するクラウドシステム、LOVOTの今の状態や一日の様子を見ることができるポータルサイト、LOVOTについての問い合わせを受け付けるコンタクトセンターシステムなど、あらゆるシステム全体でLOVOTのサービスと顧客体験を提供しています。

サービスを開発するためにはひとつのクラウドプラットフォームだけにこだわってはいけません。フレクトでは、最適なクラウドを組み合わせてサービス全体を開発するというアプローチを取っています。

私の今の仕事は、プロジェクトのQCD※が高いレベルで保たれるように現場のマネージャー/メンバーを支援すること、そしてさらに高度な技術で多くのお客様を支援していけるように組織を成長させていくことです。

もちろんひとりでできることではないので、他の執行役員や部長・マネージャー陣と協力して進めていく必要があります。その上で私自身もさらなる成長をしていかなければならないと考えています。

※QCDとは、Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)という製造業における重要な三本柱の要素のこと

ITコンサルを行う中で見えた課題。だから、転職を選んだ

▲部長を務めている、社内サークル ボルダリング部での活動の様子です。

私のキャリアの原点は、大学時代にあります。

大学院で素粒子物理学を専攻していましたが、独学で経済学も学んでいました。学びの中で、徐々に経済を回している企業そのものに興味を持つようになりました。

当時はIT革命という言葉が盛んに新聞などに登場しており、ITの力で社会が変わり始めた時代でした。SI企業に就職すれば、ITで社会が変わるその最前線にいられる、そしてさまざまな企業・業界を見られるという理由で就職先を決めました。

その後、システム開発のための技術や方法論そのものにも興味を持ち、さらに高い専門性を身に付けるためにITコンサルティングの会社に転職します。PMやITアーキテクトとして、多くの企業の支援をさせていただきました。このときのいくつかの経験が、フレクトへの入社につながります。

当時、システム開発領域におけるITコンサルティングを担当していたのですが、この領域におけるITコンサルティングの仕事というものは、本来はお客様とSI企業がそれぞれの専門性を発揮していれば不要な仕事です。

ところがどちらか、あるいは両方が必要な専門性を提供できないときにITコンサルタントの支援が必要になり、足りていない専門性を埋めることになります。

私がとくに残念に思ったのは、SI企業側がシステム開発の専門家として技術でお客様をリードできていない場合です。新しい技術や開発方法論をそもそも知らなかったり、知っていたとしても最新の技術に合わせて開発プロセスを変えられず、10年以上前のプロセスをそのまま非効率な状態で残していたりと、現場の負を感じました。

転職を考え始めたとき、このような課題の解決も私のキャリアを選ぶ選択軸の1つとなりました。次の会社の選択肢としては、顧客側企業あるいはSI企業側に絞り、私はSI企業側を選びました。

余談ですが、よく日本のITエンジニアの数は米国に比べてSI企業側に偏っているという批判が聞かれます。

私はこのことが悪いことだとは思っていません。システム開発はとても専門性が高い仕事であり、専門性が高い仕事は組織としてその専門性を磨いている企業が担うというのは理に適っています。

もちろん顧客側企業は少なくともIT戦略を判断する能力を持っていなければいけません。ですが、IT戦略の立案とシステム開発の組織的能力とは必ずしも一致するものではないのです。

このような考えから、最新の技術でお客様をリードできる組織をつくれないかと、SI企業側に入るという選択をし、当時はまだ30名程度でしたが、既にマルチクラウドでのシステム開発に取り組んでいたフレクトに入社しました。

多角的な取り組みと、さまざまな体験が成長を生んだ

フレクト入社後はあらゆる仕事に取り組みました。

エンジニア/アーキテクトとして設計・開発をしたり、PMとしてプロジェクトを管理したりしました。また、お客様に開発の提案やPMOとして多数のプロジェクトのPMに対してマネジメントの支援をすることもありました。

それ以外にも、組織の管理職として、組織の成長目標実現のための計画の立案や、採用面接、社員の育成など幅広く仕事をしてきました。

新しい仕事を獲得することも重要なので、今でも難しい案件の提案には積極的に関与しています。

このような業務は、決して楽なこと・楽しいことばかりではありませんでした。プロジェクトがうまく進まずお客様に迷惑をかけてしまったり、組織としての方向性と社員の向いている向きが思うように合わず、退職が増えてしまったりしたこともありました。

ただ、会社を成長させようとするときに、こういった課題が発生することは当然です。難しい課題が目の前に現れたときに、一つひとつに向き合ってしっかりと対応できる企業だけが成長できると考えます。

今では大きくて華やかな仕事をしている他の企業もこういった課題に向き合ってきたのだと考え、経営陣と一緒に課題を克服し、組織を前に進めていきました。

一方で、すばらしい体験もしてきました。

自分たちのプロジェクトのメンバーが専門性を発揮してシステムを提供し、お客様に感謝されたときはとても誇らしいです。ポテンシャルを見込んで採用した社員が、最初は苦労しつつもしっかり学び経験を積み、周りからも評価されて昇格が決まったときには、心の底から嬉しい気持ちになります。

まだまだ足りていないことは多いですが、こうした嬉しいこと・大変なことを経験しながら会社組織としても私個人としても成長してきました。

カスタマー360、その実現のために

今後、フレクトの大きなテーマのひとつに、セールスフォース・ドットコム社が掲げている「カスタマー360」の思想を実現していくというものがあります。セールスフォース・ドットコムが提供するプラットフォームは今やCRMコア部分だけではありません。

Webアプリケーションを素早くつくるためのプラットフォームであるHerokuはもちろんですし、マーケティングオートメーションのためのMarketing Cloud/Pardot、ECサイト構築のためのB2C Commerce/B2B Commerce、BIのためのTableau、チャットツールであるSlackなど、これらのシステムを連結させて企業の基幹業務システムともつなげるMuleSoftなど、その種類は多岐に渡ります。

こうした製品群を駆使することで、企業の顧客接点となるサービスを統合的に実現することができます。

カスタマー360の思想を実現したいという理由は、フレクトがセールスフォース・ドットコム社のパートナー企業だからというだけではありません。

これまでフレクトが実現してきたことは小規模ながら、顧客接点周りのシステムをワンストップで実現しようとしてきた取り組みでした。

これらのためにフレクトはSalesforceだけでなくAWSなど、いくつかのクラウドプラットフォームも使って最適なシステムを実現してきました。カスタマー360の思想の実現はこの延長線上にもあります。

フレクトはお客様に対するフロント部分やIoTなど技術的な先進部分に強い会社です。

会社としての成長と、お客様からの期待値の上昇を踏まえて、今後はフレクトの強みをさらに強化しつつ、私たちがつくるシステムを企業内の基幹システムとも連携させてさらなる付加価値を提供したい。

あるいは顧客接点周りのシステムを社内システムとつなげて、素早く構築するための基盤づくりにも力を入れていかねばならないとも思っています。

そのために、私たちはより高いエンジニアリング能力を身に付ける必要があります。

それはお客様や社会のための価値提供へとつながるだけでなく、フレクトの社員自身のエンジニアとしての付加価値が高まることにも通じます。

さらに組織の能力に磨きをかけ、お客様のビジネスに貢献していけるように組織の責任者として今後も取り組んでいきます。