コンピュータ・サイエンスの魅力にどっぷりハマり、やりたいことを仕事に

コンピュータがおもしろいと思った原点は、高校生の時、NECが販売していた国産コンピュータであるPC98を買ってもらったことです。最初はPCゲームをやりたくて親に買ってもらいました。

ゲームをするだけではなくて、当時のプログラミング雑誌『マイコンBASICマガジン』に載っていたソースコードを打ち込んだり、友人と一緒にプログラミングを学んで実践したりしてコンピュータに熱中していました。 そういったコンピュータ、特にソフトウェアへの興味から、大学では工学部情報工学科を専攻しました。

大学ではC言語をはじめ、Pascal、Lisp、Prologといったプログラミング言語を通じて、ソフトウェアの基礎を学びました。また数学が得意で好きだったので、特に感動したのが、CDや画像圧縮などさまざまな技術に応用されているフーリエ変換です。ソフトウェア、アルゴリズム、数学的モデルとその応用が非常におもしろく、大学院の研究室では、ニューラルネットワークや画像処理について研究をしました。

大学院の博士課程で研究を続けるという選択肢もありました。ただ、コンピュータの理論だけではなく、理論を応用し無限の可能性があるソフトウェアを使って何かを「カタチにしたい」という想いが強くなり、就職を選択したのです。

前職の大手メーカー企業に入社したのは、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアや画像処理などさまざまなことを幅広くできる会社だったからです。大学の研究室の先輩方からも働きやすい職場だと伺い、入社を決めました。

新しいキャリアへ。やりたいことがすべて実現できると感じた瞬間

前職では、ソフトウェアの開発・技術者として、ある自社商品の技術課題の解決・要件定義・設計実装・保守・アップデートなどを担当。その後、PMとして、ソフトウェア商品のバージョンアップや、新商品の企画から全体管理・プロモーションも経験しました。他にも、アジア圏への商圏拡大や、海外ベンダーとの連携を社内の部門を横断して推進する役割を担うなど、エンジニアとして多くの経験を積むことができました。

一方で、いい経験だけではなく、大企業ならではの葛藤や大変なこともたくさん経験しました。

たとえば稟議書を提出しても、承認までに数週間以上かかることも。複数の部署が集まり、新しいサービス企画にも関わりましたが、調整や交渉業務に時間がかかり、本当にやるべき物事がなかなか進まないことも経験しました。

また主力事業のビジネスモデルは、私が入社してからの約20年ほとんど変わらず、新しい取り組みに対する閉塞感を感じていました。

そのような折に、社内で大規模な早期退職プログラムが実施されており、所属していた事業所のメンバーが数百名単位で退職することになりました。40代中盤となった自分のキャリアを見つめ直し、新しいキャリアにチャレンジするにはギリギリのタイミングでした。

転職活動では、ソフトウェア開発に関わりながらも、クラウド(特にIoT領域)に強みを持っているところ、また小回りが利いてスピート感がある会社に絞って探していました。

その過程で、フレクトの面接を受けた際、酪農IoTシステム案件の事例を聞き、非常に興味を持ちました。

また当時の面接官が、『日本のIoTを変える99人』に選出されたCOOの大橋 正興でした。面接では、私のコンピュータ・サイエンスの知識や経験を高く評価していただきました。また、クラウド経験がなかった私に対して、いいことだけではなく大変なこともオープンに話をしてくれて、非常に好感を持つことができたのです。

「自分のやりたいことがすべて実現できる会社だ!」と感じ、フレクトに入社を決めました。

やりたいことにひたすらまい進していた結果、部長とPMを兼務

フレクトに入社したのは、2018年7月1日のことです。入社して間もなく、マルチクラウドとIoT案件のPMを担当することになりました。多くの社員にフォローをいただきながら、3カ月でPoC向けのシステム開発を完了。クラウド案件の開発スピードの速さを体感しました。

その後何カ月か経ったある日、COOの大橋から「部長職にチャレンジしてみないか?」と声がかかりました。いきなりで本当に驚きましたが、転職したら新しいことに何でもチャレンジすると決めていたので、このお話を即引き受けて、2019年4月1日から部長に昇進しました。今ではPMと並行し、部長として10名ほどのチームマネジメントも担っています。

最近の印象に残っている案件は、GROOVE X様の先端技術を詰め込んだ家族型ロボット LOVOT(らぼっと)案件です。私は、Herokuでの開発PMを担当しました。この案件は、セールスフォース・ドットコム社が主催するパートナー向けイベントSalesforce Partner Summit 2020 Partner Awardにおいて、革新性とマルチクラウドが評価され、株式会社タンバリン様とともに「Innovation Partner of the Year」を受賞することができました。

PMとしては、IoT領域でお客様にも会社にも貢献できる、新しいモノづくりができていると実感しています。また、部長としては、クラウドの先端技術を活用して、お客様のかなえたい未来をカタチにして、いかに高い価値をご提供するかを念頭に、さまざまな企業様に対して提案活動を行っています。その中で、複数の案件を受注し、案件は部のメンバーに任せ、私自身はフォローやサポートに専念しています。

PMとしてまた部長として、仕事をしていく上で感じるフレクトのエンジニアの特徴は、技術が好きな社員が多いことです。また、決められたことをやるというよりも、自分自身がなんのために、どうすべきかなど、意思を持って仕事に取り組んでいるエンジニアが多いのです。

また、激しく自己主張する人はあまりいません。自分の主張を持ちつつも、チームのメンバーと協調して仕事を進めている人が多い印象です。それぞれが専門領域の技術を持っていて、まさにフレクトは“技術の会社”なのだと感じます。そしてやはり、自分に合っていると思っています。

会社のあるべき未来と、自分がかなえたい未来。それぞれの未来をカタチに

仕事のやりがいやおもしろさは、大きく3つあります。まず1つ目は、多様なお客様がいて、ニーズを直接聞くことができるところ。2つ目は、最先端のクラウド技術を活用して新しいことにチャレンジでき、お客様のあるべき未来をカタチにするシステムを開発して、お客様のビジネスに貢献できるところ。3つ目は、やればやっただけの手ごたえを感じられるところです。スピード感は物凄いですが(笑)。

前職の大手メーカー企業では社内ルールや、役割分担、プロセスなどが厳密に決まっていました。だから決まったことをいかに効率良くするか、ある程度敷かれたレールをいかに速く走るかが重要でした。

一方フレクトでは、事業部での決まったルールはあまりなく、自分発信でお客様がかなえたいこと、やりたいことに対して、自分自身でレールを敷けます。やり方が分からないから止まってしまうのではなくて、悩みながらでも前に進んでいくことができます。

そして、フレクトには社内で一緒に考え、事業を前進させるための支援をする文化があります。COOの大橋や執行役員とも距離感がなく、一緒になって考えてくれます。役員それぞれの個性や専門領域を持っていて、組織としてうまく相乗効果が生まれているところも魅力です。

もちろん、部長としての苦労や大変なこともあります。たとえば、同時に進行している案件数が多く、プロジェクトを進めながら、その都度、意思決定や判断をしなければならないことでしょうか。また部の運営は、試行錯誤の連続で毎日悩み、学びながら仕事をしています。

今後のビジョンについては、自身の部を「IoT領域と言えば、うちの部です」と胸を張って言える実績を出したいです。

そのために自分たちの武器を磨いていき、部として強い体制をつくっていきたい。 そして、フレクトが、IoT領域で今以上に豊富な実績を出して、圧倒的なポジションを築きたい。そう思っています。

実はもうひとつ、個人としてかなえたい未来があります。

私の群馬県の実家が農家で米と麦と花、畑でトマトや野菜を栽培しています。農業の分野もクラウドや、ICTの技術を活用したサービスは既にありますが、大規模な農家向けで装置や金額も非常に高いのが現状です。

ハードウェアの機械化は進んでいますが、それを有機的に組み合わせるシステムがそろっていない。そこをカバーするのがIoTだと考えています。将来的には実家に戻って農業のIoT化に取り組み、高齢化や人手不足に課題を持っている農家を助けていきたいです。

会社のあるべき未来と、私個人の未来がぴったりと重なっており、フレクトとの出会いは、まさに運命的でした。

技術が大好きで、最先端の技術を活用してチャレンジができる。自分がやりたいことだけにチャレンジするのではなく、お客様へ価値貢献をしたいと思っている方とぜひ一緒に働きたい。新しいことをやりたいと思っていて行動している人には、多くのチャンスが待っています。「やりたい」気持ちの熱量の大きさの分だけ可能性が無限に広がるのがフレクトです。