課題を解決する研究開発。ORの技術が製造業の効率化につながる

フレクトのクラウドインテグレーション事業部(CI事業部)では、様々な企業の課題に応じたシステム開発を行っています。CI事業部は「クラウドの先端テクノロジーで新しい顧客体験をカタチにする」をミッションに掲げ、各部署ではシステム開発を進めています。 

私が所属する研究開発室では、自社の事業領域に関する研究や新技術の開発、自社の競争力を高めるために必要な技術調査や技術開発といった活動を行っています。 

具体的には、社内において未開拓かつ将来的に需要が発生しそうな技術に関して調査と研究を行い、それらに関する情報や成果物をCI事業部全体に展開します。 未開拓だった技術に関する成果物を出すことで、会社として新しい価値提供を促進することができます。 間接的に、お客様のカスタマーサクセスに貢献することもできます。 

また研究開発室は、今後の事業やサービスの需要を予測しながら、調査や開発をする分野を決め、各自で研究のテーマを設定し、研究を行っています。
2021年現在、研究開発室が特に力を入れているものは、「リモートコミュニケーションと自動化」というテーマです。

私はOR(オペレーションズリサーチ)という学術的な分野の研究を担当しています。ORは幅広い分野を指しますが、その中でも私が取り組んでいるのは、計画作業を数理的に自動化する数理計画問題です。 

たとえば製造業の場合、現在もしくは将来的に発生する発注に対して、「どのように機械を運用すれば効率的になるか」という計画が必要になります。 この時、人間が手動で運用計画を作成する必要がありますが、ORの技術を用いることで、計画作業を自動化することができます。 

フレクトでは製造業のお客様も多いため、今後自動化機能を開発し提供することで、将来的にはフレクトの製品の付加価値になると考えています。 

また、月に1回、研究開発室では各々が技術的なライトニングトークを行って共有をする技術交流会を開催しています。 

その会では、テーマに沿った論文を紹介することが多く、自分が研究しているテーマ以外の技術交流ができます。私はなるべく研究をしているテーマとは異なるジャンルの論文を紹介するように心がけています。たとえば「車の移動時間の予測」や「画像の中の異常検知について」などをピックアップして発表しています。 

機械学習の研究にまい進。データサイエンスの知識を活かしてフレクトへ

▲学生時代 国内学会において研究発表をしている様子です

当時、高等専門学校の電子制御工学科に所属していた私は、運動よりも勉強に熱心に取り組んでいました。部活はアマチュア無線部。変わった名前の部活に興味を持ち、入部を決めました。 

今は携帯電話があるのでほとんど見ることがないのですが、昔は無線機というものがあり、アマチュア無線の資格を取ると電波を飛ばして他の人と会話と交信ができました。毎年コンテストがあり、それに部として参加していました。 

高専時代は、電気、情報、機械の3つについて広く学びました。私は医用画像処理、CT画像の処理に関する研究室に所属していました。最近では機械学習という言葉をニュースでもよく見ますが、当時、画像処理の分野で機械学習が流行り出した時期でした。 

機械学習の可能性に興味を持ち、もっと勉強したいと思い、大学では数理系の学科へ入学することに。入学後、機械学習の研究の過程でコンピューターに触れる必要があり、情報系の内容には元々興味があったので、研究室内のサーバー管理まわりについても勉強をしていました。 

就職活動の時には、統計や機械学習等の研究室で学んだことを生かしたいということ、そして情報分野であるITやWeb系に関わりたいという軸で、会社を探していました。 

フレクトとの出会いは、就職活動中に登録していた逆求人スカウトサービスでメッセージをもらったことがきっかけでした。フレクトは、就職活動の軸としていたIT系の会社で、 AIを使った案件の実績も複数あり且つデータサイエンスの知識を活かすことができるので興味を持ちました。  

選考が進む中、フレクトのマルチクラウドで開発を行っている点や、デジタルサービスをサービスデザインから開発まで一気通貫で支援しているという点から、入社後のイメージが湧いたことで入社を決めました。 

また、選考時にはCOOの大橋から「フレクトは穏やかな人が多いよ」と聞いていました。実際に入社し、事前に聞いていた通りの印象で穏やかな方が多く、とても働きやすい環境だと感じています。 

常に新しいものを探求できる──研究開発室の魅力

入社後の3ヶ月間は、マナー講座などのビジネス研修と技術研修を受けました。技術研修の内容は、フレクトが独自設計したWebシステムの基本を学ぶ研修でした。 最初にJavaという言語を用いたプログラミングを学んだ後、データベースを学び、最後は実際にJavaでWebアプリをどうつくるのか、というところまでを経験しました。プログラム作成などほとんど毎回課題がありました。 

そして研修を終え、現在の研究開発室に配属となりました。「研究をする」という点では学生時代の延長ではありますが、視点を切り替える必要がありました。 

大学時代の研究室では、最終的に論文化することに重きが置かれており、実際に人が使って便利かどうかという点が二の次になることも度々あります。 

しかし、社会人としての研究はビジネスにつなげること、つまり最終的にお客様の課題を解決することで、実際にそのサービスを使う人が便利になるということが最も重要です。 配属直後は論文とビジネスの視点の切り替えに苦労をしました。現在でも勉強中ですが、上司と1対1で面談をしながら、少しずつそういった感覚を身につけています。 

今後は、さらに研究開発室の自身の在り方を考える必要があると思っています。2020年4月に研究開発室が発足され、現在もまだ手探りの部分もあります。そういうこともチームのメンバー皆で見つけていきたいと考えています。 

研究開発室では、題材を自身で調べて勉強し、実際につくり上げていくことが出来ます。このように常に新しいものを探求できることが、研究開発室の面白さだと思います。 

人の役に立つものがつくりたい。様々な人との交流が課題解決の糸口となる

今後はシステム開発についてより一層勉強したいと考えています。特にフレクトは、マルチクラウドを強みにしている会社です。 しかし学生時代にクラウドに触れる機会はほとんどなかったので、クラウドに関してはまだまだ知識不足。なので、いち早くクラウドの知識や技術を身につけて周りの先輩社員たちに追いつきたいと考えます。 

また社会人になり、より一層学ぶ姿勢を大切にしています。 

クラウドに関しては知識不足のため、まずはインターネットで調べて勉強することが多いです。 ORの研究に関しては論文や書籍から学ぶことが多く、他にはORやデータ分析関係の外部のオンライン勉強会に参加しています。学生時代はあまり参加していなかったのですが、社会人になってからは積極的に参加するようになりました。 

また社内のプロジェクト事例共有会などの勉強会にも参加をしています。 研究開発室にいると、他部署のプロジェクトと触れる機会が少なく情報が限られてしまうため、なるべく事例共有会などの勉強会には参加をして他部署の方とも交流をするようにしています。 

人の役に立つものをつくるためには、「開発しているシステムがお客様の課題を本当に解決できるのか」という視点が非常に重要だと考えています。 

だから、交流会で実際にフレクトにどういうお客様がいて、どのような課題解決ができたのかという話を積極的に聞くようにしています。 プロジェクトやお客様について知らないと、今後研究分野がどのようなところを攻めていけばいいのか、といったことも分からなくなります。長期的なテーマ選びにも関わってくる重要なことです。 

そして、フレクトの先輩社員はそれぞれの分野に長けている人が集まっていると感じています。 なので私も、ORやデータサイエンス、既存のクラウドに強いスキルなど、何かしらの独自の強みを社内において持てるようになりたいです。 

現在、研究室でORを担当しているので、それに関して社内事例を早くつくりたいと考えています。 


入社一年目から、研究開発室で熱心に研究に取り組む福井一輝。興味を持ったことに没頭し、研究するという姿勢は学生時代から変わらず持ち続けています。

いち早く先輩社員に追いつき、福井が独自の強みを持ったプロフェッショナルとなる日も、そう遠くありません。