案件の獲得からデリバリーまで、高難度PJを手掛けていく

▲2017年dreamforceにて

案件の獲得、プリセールスから立ち上げ、難しいプロジェクトであればPMとしてデリバリーまで担当するという山本。フレクトの中でも大きい案件やフレクトで初めての技術を扱う案件、難しい案件を直接手掛けることが多いと言います。

山本 「フレクトの場合、Salesforceの営業ご担当者と一緒に提案活動を進めることが多いです。SaaS/PaaSプラットフォームの専門家としてのSalesforceと、クラウドアプリケーション開発の専門家であるフレクトがお互いの強みを生かして提案を行います。

クラウドインテグレーション事業部は現在社員数100名ほど、事業部内には4つの部署があり、私は各部それぞれの部長の支援も行います。それぞれの部の強み・弱みに応じて、提案活動や開発プロジェクト完遂のために部長陣を後方支援したり、ときには強くリードをしたりすることも私の役割です」

山本が小学生だったころに世の中にパソコンが出回り始め、4〜5年生でパソコンを買ってもらいました。そのときはパソコンにプログラムを打ち込むなどしていましたが、その後大学に入ってからは文学専攻で、将来コンピューターに関わる仕事をするつもりはありませんでした。

山本 「大学卒業後、8カ月間はフリーターをやっていました。そのころはちょうど就職氷河期が始まったころだったのもあり、コールセンターでアルバイトをしていました。

学生時代から3年近く続けていたのですが、時給が良かったという理由と、何よりも電話の仕事がおもしろかったです。通販会社の相談センターと受注センターを兼ねていたのですが、先輩や社員の方に可愛がってもらって、さまざまなことを教えてもらい、楽しかったです」

その後、山本は就職活動をすることになります。

仕事をする中で生まれた、技術を深めたいという想い

▲夏の恒例行事 社員総出のBBQ

1社目に入社した会社はシステム開発の会社でしたが、一次請けのSIerから仕事をもらうことが多く、新卒が300人ほどいる会社でした。

山本 「そこでは電話の交換機のOSをつくるプロジェクトで基本設計からテストまでの一連の過程を経験しました。右も左もわからないところから始まり、基本設計で何を設計しなければいけないのかなど、工程の意味合いを学ぶことができました。

仕事をいただいているSIerの方にも設計書に赤入れしてもらうことがあり、そのときの経験が今に生きているなと感じます」

2社目には、学生時代の友達が勤めていた会社に呼んでもらい入社をしました。

山本 「二次請けの案件がほとんどでしたが、ここでもプロジェクトには恵まれました。1997年に入社し、3年ほど勤めましたが、まだ世の中ではJavaといえばAppletという時代の中で、業務系システムをJavaで開発するプロジェクトを経験しました。

主に金融情報の流通をしている会社に常駐していましたが、お客様とも『オブジェクト指向の本を買ってきたよ』といった、コミュニケーションを取りながら楽しく仕事をしていました」

仕事をするうちに技術を深めたいという想いが生まれた山本は、Javaワールドという雑誌の求人コーナーに載っていた企業の求人に応募し、そこからITコンサルティングの世界に足を踏み入れます。

山本 「そこではオブジェクト思考を軸にした技術コンサルタントやアーキテクト職に取り組みました。最初の5、6年くらいは技術軸でやることが多かったのですが、後半は管理職にもなり、会社が提供するサービスの軸が発注側支援に変わっていき、そうした仕事が多くなりました。

管理業務はいろいろなミッションや役回りがあり、売り上げを立てるだけでなく採用・育成のような役割もあります。フレクトに入ってからいっそう自覚するようになりましたが、それがシステム開発の仕事より好きかというと私の場合はそうではなかったようです」

最新を追い続ける──管理一辺倒ではないフレクトのPM

▲家庭用ロボットLOVOT。当社社内では「ボンちゃん」の愛称で可愛がっています

山本は前職で採用活動も担当していたこともあり、その調査のために転職サイトに登録していたところフレクトから連絡がきます。この時期は、さらに開発に携わりたいと考え始めていたタイミングだったこともあり、Salesforceをはじめとしたクラウド一本でやっているフレクトがおもしろそうだと感じ、話を聞きに行ったと言います。

山本 「面接で役員の方々と会話をし、技術をわかっている方だなと感じました。また当時、フレクトが成長路線へと舵を切った後のアクセルを踏み切ったタイミングで、若手層がストレスを感じている状況でした。しかし、それを改善し、ハッピーにしたいという想いを聞いて、私がお役に立てるならと入社を決めました。

入社してからは、フレクトには技術が好きなまじめなエンジニアがたくさんいる印象を受けました。会社としてクラウド領域に注力する方向で旗を振って進めている一方で、若手社員がおもしろい技術を見つけてきたら取り入れるなどボトムアップ型な部分もありました。

これは、技術が重要な柱だと考えているからだと思います。当時からフレクトには、マネージャーが偉くて若手が下という考えはありませんでした」

また、山本はフレクトのPMはプレイングマネージャーであることが多いと言います。フレクトのプロジェクトは、クラウドを軸にしているので、旧来のオンプレミスのプロジェクトに比べると比較的規模が小さく短期間なものが多いです。またPMが技術的な意思決定に関与することが多いという特徴があります。

山本 「フレクトのPMは、要件定義や技術選定、実際のプロジェクトワークも参加するなど、管理一辺倒にはなりません。技術がわかっていないと、お客様との調整ができないため、常にクラウドの最新を追い続ける必要があります。そういう点がフレクトでPMをやるおもしろさだと思います」

数ある案件の中で山本が最も印象的なのはGROOVE X 株式会社様の案件だといいます。

山本 「GROOVE X 様は“LOVOT(らぼっと)”という最先端技術を詰め込んだ家庭用のロボットをつくっている会社です。正式な販売のフェーズになったということで、業務立ち上げのプロジェクトを、コンペを経て受注しました。

競合は名だたる大手SIerやコンサルティング会社でしたが、当社はお客様のやりたいことに食らいつき、とことん一緒に進めていきますという姿勢が採用された理由にあると考えています。GROOVE X 様は、それまではひたすらR&Dに注力されていたので、システムを使ってどのように業務を回していくという点についてはまだ検討が浅い状況でした」

通常の企業と異なり、GROOVE X 様は、部署分けがないフラットな組織でした。また、プロジェクト開始時にはまだ製品の販売を開始していない状態であり、既存の業務フローがそもそもありませんでした。そのため、業務設計を進めるにあたって、どのような業務が必要かという部分の洗い出しから始めました。

山本 「Salesforceを使ったプロトタイピングも交えつつ半年くらい業務要求の開発をしました。その後半年ほどで開発を進め、ECサイトや購入者向けのマイページ構築などもフレクトが担当しました。0から1をつくり上げる、土台づくりの業務であったこともそうですし、Salesforceをベースに構築できたので、フレクトらしい案件とも言えます。

難易度も高く変化のある案件でしたが、最先端技術を詰め込んだ、愛らしいロボットを世に出すお手伝いができたのは大変おもしろかったです」

ECサイト構築で新たなビジネスの柱をつくる

▲年1回実施される社内の全社会にて

昨年の2019年より山本は、SalesforceのCommerce Cloudを活用したECサイト構築を手掛け始めました。このサービスをフレクトの、ビジネスの柱のひとつにしたいと言います。

山本 「ECはわれわれが扱うプロジェクトの中でも、お客様の実ビジネス、お金に直結するものです。在庫や決済、技術的に難しいところを解決しないと成り立たちません。そこをフレクトが支援していきたいと考えています。

そのために、開発の現場に製品に対する知識やノウハウを身につけてもらい、技術だけではなく、『ECをやるならこうですよ』と提案して支援をしていきたいです」

ECのコンサルタントは売り場や導線設計、キャンペーンや広告など、専門領域が広く深いです。山本は、どこに絞るかを見極めたいと言います。

山本 「私のキャリアをあらためて考えたとき、そろそろ子どもが大学を卒業し、家族を養うために頑張って稼ぐフェーズも終わるので、老後の蓄えをしながらも稼ぐばかりではない社会貢献や地域貢献を考えていきたいです。

また、Withコロナやニューノーマルという話がある中、働き場所を含め、地方でフレクトの仕事をしながら、地域活性化に貢献するなどという新しい働き方をつくっていけるといいなと思います」

管理一辺倒ではないフレクトのPM、その中でも規模の大きい案件や高難度の案件を直接手掛ける山本。今後もフレクトの新たなビジネスの柱をつくるという目標を持ちながら、プロフェッショナルPMとして走り続けます。