「人」を重視してできた、FICC京都

2004年、創業メンバーとしてFICCにジョインした村松。そこから16年間、たくさんの人との出会いと別れを繰り返し、2013年から京都に移り住み、FICC京都の成長のために奔走してきました。彼の根底にある視点は、FICC京都発足当時から一貫して「人」にあります。

村松 「2013年にFICC京都ができたきっかけは、当時、重要な役割を担っていた社員が家庭の事情によりUターンで京都に移住が決まったことです。その社員の暮らしやすさなども考慮して、迷わず京都に関西拠点をつくると進言しました。FICC京都は創立当初から「人」を重視しているんです」

関西でのビジネスはゼロベースでスタートしました。Webサイトを中心にクリエイティブ制作を行うプロダクションとして業務が始まり、2017年にはABテストなどデータを起点にデザインを評価する、「データドリブンデザイン事業」へシフト。その後、東京本社の事業部が長く携わっていた広告やマーケティング関連の仕事にも合流し、2019年にはFICC京都も「メディア・プロモーション事業」に完全シフトしました。

全員が「営業視点」を持つことの重要性

村松 「FICCには営業という職種がありません。なのでプロデューサーやディレクターに限らず、デザイナー、デベロッパーといったクリエイターのメンバーにも「営業視点」を持つことを促しています。課題解決のために必要なアイデアが、デザイナー視点から生まれることだってある。待ちの姿勢ではなく、メンバー全員が考えるべきなんです。

僕が考える「営業視点」とは、相手にとって何が価値となるのかという視点を持つこと。僕らは決まった商材の販売を仕事としているわけでありません。なのでこの「営業視点」を全員が持ち、全員が考えることで、クライアントの言葉にしきれない課題を解決に導くことができると思っています」

「クリエイティブ」「デジタルデータ」「マーケティング」というFICCが掲げるビジネスモデルの3軸は、これまでわが社が辿ってきた変遷の集合体です。どの分野にも深くコミットしてきたからこそ、クライアントの課題に合わせて柔軟にチーム編成や、多角的な提案をすることが可能になったのです。

村松 「2018年〜2020年にかけては、メディア・プロモーション事業にシフトするためのチームづくりに時間をかけていました。

東京では何年も前からデジタルを多角的に活用したメディアプロモーションの波がすでにきていたのですが、関西では少し遅れて波がやってきます。地域によってトレンドも違うことから、関西でメディア・プロモーション事業に本腰を入れるにはまだ時間があると考えていました。マーケットのトレンドに合わせてチーム体制を整えたいと感じています」

これまでにFICC京都では、主に関西に拠点を置く企業のマーケティング戦略の立案や、プロモーション施策の立案、施策の設計・実行、オウンドメディア運用など、多くのソリューション支援を実施してきました。案件を通じたチームビルドを行ってきたので、知見や経験が蓄積しています。

企業のビジネス成長を通じて地方創生に貢献する。FICC京都の新ビジョン

そんなFICC京都は2020年、変革期を迎えています。

村松 「コロナ禍でリモートワークとなり、実は仕事がとても効率よく進むようになりました。今まで以上に東京メンバーとのコミュニケーションも手軽に、そして濃密に取れるようになったんです。

しかし、これまで感じていた物理的な距離がリモートワークによって埋められたことで、『FICC京都』の存在意義を自問するようになりました。『京都という冠をつける必要性すらないのでは?』、『FICC京都は解散してもいいのでは?!』とまで考えたほどです。だからこそチームが結束するための想いを掲げる必要があると感じました」

そこで、『首都圏以外の企業を中心に、企業の経営課題を社会課題と掛け合わせる。そして、マーケティングとブランディングの力で課題を解決し、企業のビジネス成長を通じて地方創生に貢献する』という事業戦略を打ち出しました。

村松 「基本的にやることは変わりません。これまでと同様にお仕事をご一緒させていただく企業の最高のパートナーとして、ビジネス成長に貢献していきます。変わったのはその先にある地域経済が活性化した「世界」を自分たちのビジョンとして捉えること。

ここでいう「世界」とは、地方でも若い人が夢を持って活躍できる仕事の場が創出される未来を指します。この発想は自分たちが京都にいるからこそ生まれたものだし、自分たちが京都にいることを深く意味付けてくれると感じています。僕たちは、そんな想いを中心に集まっている組織なんだと意識していきたいんです」

現在は社会に貢献し、地域活性化に向けた活動にも積極的に取り組んでいるFICC京都。実現したい未来のために、メンバーそれぞれが研究・挑戦したいプロジェクトを推進し、活発な意見交換が日々行われています。

その中には奈良にある旅館のプロモーション支援や、同志社大学(京都)で未来のマーケターである商学部の学生に向けた講義の実施、地域の祭りを支援するプロジェクトなど、これまでにはなかったユニークな取り組みが多く、メンバーそれぞれが生き生きと活動に取り組んでいます。

村松 「今回のコロナ禍で考えたことをきっかけに、自分達がとても正直な気持ちでより良い未来を望むことができ始めたと感じています。自分自身にとっても、どんな役割や立場でも関係なく、すべての人がより良い未来を心から望んでもいいのだと実感できた出来事でした。

何よりも、そんな想いに至れたのは頼もしいFICC京都のメンバーの存在が大きいです。『このチームで、このメンバーでやっていけるぞ!』という自信をみんなに与えてもらいました。そのおかげで、僕自身も京都に根をおろす覚悟ができて、今年マイホームも購入したんです。関西で思いっきりやっていく覚悟ができました」

個性というピースが揃った豊かなチームで、新しいスタートラインに

村松 「今のFICC京都は、ひと言で言うと「サッカーのチーム」みたいなイメージです。攻守に必要なメンバーが揃って、連帯を取れるチーム。そこに「個人の持つ興味関心」のユニークネスを掛け合わせて、ソリューションに+のWOW(驚き)を提供できると確信しています」

FICC京都は、発足当時から「人」を大切にし、その能力を最大限発揮することで、企業のビジネスに貢献していく──その姿勢は今でも変わりません。

そんなFICC京都の「人」について村松は語ります。

村松 「僕はこれまで全員に『ひとりになっても世の中で通用する人になれ』と言ってきました。なので、決められた肩書きを超えろと常に思っています。会社的に評価は難しくなりますが、誰よりも自分が自分を評価できる状態が精神的にも安定できると思うので」

今、FICC京都には肩書きを超えたユニークな能力を持つメンバーが多数在籍しています。徹底したデータ解析をするクリエイティブディレクター、完璧な議事録が取れるデザイナー、漫画の絵コンテが描けるプロデューサー、SNSでバズるデザイナー、徹底したプロマネを実行する広報、メディア副編集長兼ライター兼カメラマンであるディレクターなどです。

村松 「あらためて話をしていて、経歴やそれぞれの興味関心を掛け合わせ価値創造できるチームに育ったと実感しています。また、この状況下でも社内だけではなく、社外の方々ともたくさんの交流をさせていただいていますよ」

最近、関西企業で働くマーケターが集まる勉強会に参加した村松。その会で再度「この京都チームの個性から価値創造し、関西市場を盛り上げていきたい」と強く想ったこと話します。

──誰もが偉そぶるのでも賢ぶるのでもない、自分のやるべきだと思うことがあって、それが烏合の衆のように集っていても、不思議と成り立っちゃう関西人気質。人の個性を抹殺せずに生かしあってるので、それは結構パワーがあることなんじゃないかと。

村松 「とある企業のマーケターの方の発言でしたが、まさに自分自身が大切にしてきた感覚と近く、非常に共感しました」

一人ひとりの視点、個性を生かすことが大きなパワーを生み出す。

村松 「個人としても、FICCとしても大事にしている考え方です。こうした価値観を共感できる人と人とのつながりを大切にしながら、クライアントとなる企業の最高のパートナーとして、ワンチームで新しい取り組みに挑戦していきたいと思います」

「人」を基軸にしながら、地域に貢献できる未来を創造していくために、これからもFICC京都は歩みを進めていきます。