セミナー開催のきっかけは、“実直な営業力”

社内初の“寺院セミナー”を開催できた裏には、営業部 福地 拓巳と寺院開発部 篠﨑 浩一2人の立役者の姿がありました。

福地 「ご住職に普段から『終活』の問い合わせが多いと聞いていました。そこで、特に費用のお問い合わせの多い『葬儀』の説明会のようなものができないかと考えていたところ、真言宗豊山派・円光院(千葉県八千代市)ご住職から“檀信徒様にお話する機会を設けたい”とのご相談をいただきました。エータイには、ご葬儀プラン『ぶりす』の中に『ご生前葬儀信託』の商品があります。

メガバンクグループのみずほ信託銀行と提携しているので、たとえエータイが潰れても“みずほ信託銀行にお金は守られている”んです。これなら、檀信徒の方にも安心いただけると思いました。そこで、“「葬儀セミナー」(円光院様✕エータイ「ぶりす」)”を開催することで、『終活』に対する不安を抱く檀信徒の方と、それらを解決したいと願うご住職のお手伝いができればと考えました」

提携寺院数60カ寺を誇るエータイも、寺院セミナーは今回が初めての試み。今までおこなってこなかったことが実施できた裏には、営業担当のモットーがありました。

福地 「私は28歳ですが、弊社では若手にあたります。若手がご住職に対して説得力ある重たい言葉で会話することは難しい。だからこそ、笑顔と愛嬌を大切に対応しています。また“実直で、謙虚で、何事も継続させること”を意識しています。営業として寺院様の窓口を務めるにあたり、“困ったことがあったら何でも言えるような関係”、“こちらから何かをご提案してもお話を聞いていただける関係性”を築くため、日々のコミュニケーションを大切にしています。

中でも“情報を聞き出し、各部署と情報を共有すること”は、弊社営業担当の重要な業務の1つなのです。また、一人では抱えきれない業務も多いので、“社内外との情報共有”を念頭に置いて、日々仕事をするようにしています」

ご住職と一緒にセミナーの中身を作り上げたのは、営業担当から引き継いだ寺院開発担当です。

篠﨑 「営業の福地さんを通して『葬儀に関するお話をする場を作りたい』と聞きました。福地さんのおかげで、ご住職にお会いした時からセミナーの話はかなり固まっていました。とてもありがたかったです。

また、ご住職はお客様だけでなくスタッフのことも名前で呼んでくださいます。そのお人柄に惹かれ、本気で“このご住職のためなら何でもやりたい”と思いました」そこで、『どうせやるなら、檀信徒様に向けて広く通達してやってみませんか』とご提案させていただいたのです。タイトなスケジュールではありましたが、9月のお彼岸にポスターやチラシが間に合ったことで、ご住職から檀信徒様にご案内していただけました。そうしたご住職のご尽力もあり、檀信徒様の間で口コミが広がり午前・午後の部合わせて“総勢31名”のお客様にご来院いただけました」

さらに篠﨑は、コロナが流行する前から直葬や家族葬が増加し、“葬儀の少人数化” の流れがあったことに着目。コロナの影響で、この風潮がより増していくと予想し、ご住職にある提案を行いました。

篠﨑 「15年前、本堂を建て直す際もご住職が『本堂葬儀』を考えておられたとお伺いしておりました。そこで、ご住職のお気持ちを再確認した上で、セミナー時に実際のしつらえをして『本堂葬儀』をお客様にお見せすることをご提案させていただきました。従来からのご住職の想いと葬儀を取り巻く環境変化が上手くマッチしたと思っています」

たった3カ月の関わりでご住職からの信頼と絆を深めた篠﨑。そしてその背景には、福地の日々の営業成果がありました。

準備が8割を決める──『万全』な準備を入念に

“万全なコロナ対策” をしなければいけない状況の中、初めてのセミナーが成功した裏には、準備を入念に行う寺院開発部 北原 阿里と日向 千世の姿がありました。

篠﨑 「こういったイベントは、“準備が8割” とよく言われます。北原さんと日向さんのおかげで、今回はしっかり準備できていたと思います。このようなご時世でありましたので、コロナ対策も含め、設営、備品の用意と“準備” の過程から『万全』を意識して行えていたと思います。

個人的には、セミナーを企画実行するのが久しぶりの経験でした。そこで、リーダーとして準備の段階から“俯瞰してみること” を意識しました。他の部署と連携を図る際も、部内のメンバーに呼びかける際も、ご住職とのやりとりの際も見落としはないか、当日は本当に上手く回るのかと考えながらやっていきました」

その準備に尽力した北原は、万全の用意はもちろんのこと、もうひとつ大切にしたことがあったといいます。

北原 「事前準備を入念に行いました。お客様とスタッフの両方が楽しみにできるセミナーがいいなと思っていました。そのためにも、準備が大事であると認識し取り組みました。経営企画部、営業部の営業事務・フリーコールの方にも電話対応をしてもらうため、簡易的なマニュアルを作成してお渡ししました。当日も、全スタッフが不安なくお客様対応できるように、“セミナースケジュール冊子” を作成し、お渡ししました。日向さんがそれらの用意をサポートしてくれたのは、とても助かりました。私だけではできなかったと思います。

あとは、“楽しむこと” を大切にしました。お客様からお電話で『ご住職の法話はなんですか?』と聞かれた際には『当日の楽しみにしていてください。私たちも楽しみにしているんです!』とご返答することで、堅いセミナーではなく、気楽に来ていただけるものになるよう応対しました」

日向 「北原さんの準備がとても入念で、私自身、とても勉強になりました。『ここまで準備するんだ』という所までされていて、感銘を受けました。マストで必要なものは、何となく分かるものの、イベント準備の仕方はわかりませんでした。そこも教えていただけて、私にとって勉強の期間となりましたね」

こうした念入りな準備があって、無事セミナー開催にこぎつけたのです。

“ご住職から絶賛された”チームワークとそれぞれの気遣い

一番は「お客様」のため、そして「寺院」「ご住職」のため。チームワークが発揮され、ご住職からお褒めのお言葉をいただけたそのチームワークは、どのように生まれたのでしょうか。

篠﨑 「おそらく、お寺のご住職ほど、葬儀会社や仏事に関わるものすごい数の会社スタッフに会う方はいらっしゃらないと思います。そんなご住職に「最後のお客様まで“ありがとうございました” と見送ってくれる会社は他にはない」と言っていただけました。とてもありがたいお言葉ですし、弊社の財産ではないかと感じましたね。

そして、今回のチームの皆には “やる気” がありました。だからこそ、ご住職からお褒めいただけるほど、まとまることができたのだと思います。寺院開発部は新規提携寺院への営業、寺院に合わせた工事施工等“初めてのことをやる部署” なので、いつも皆で話し合い、意思疎通を図っています。今回のセミナーを成功させたチームワークの下地は、元々あったのでしょうね」

当日の応対では、チームワークに加えて、個々の働きも光っていました。

北原 「受付対応では、ご来院されたお客様に“ウェルカムの気持ち” をお伝えすることが大切だと考えました。コロナ対策のため、体温計で温度を図る際、お客様と距離間が縮まります。マスクで顔が覆われ隠れているからこそ、より『笑顔』を大切にしました。

また、普段の2倍くらい“明るく大きな声で挨拶すること” も意識しましたね。ご高齢の方のご参加が多かったことから、立ったままお待たせしてはいけないと思い、“丁寧に、明るく、でも早く” を気をつけて行いました。前職までは接客や営業をしていたので、意識せずにできたのかなと思います」

日向 「受付から会場への誘導を担当していました。今回の参加者は檀信徒様が多かったので、円光院様に恥をかかせないよう、失礼がないように気をつけました。ご高齢の方に対しても、あまり手をだしすぎない気配りを心掛けました。できることまで手を出してしまわないよう意識して行いましたね」

篠﨑 「会場の入り口から受付まで距離があったものの、サポートスタッフのおかげでスムーズな案内ができました。一人ひとりの対応力の高さとチームワークが発揮できたことから、ノンストレスで当日は運営できました」

またお客様だけでなく、スタッフメンバーも互いを気遣いながら行動したことで、よりチームワークはいっそう強まったのです。

日向 「これが必要かもと考えて行動することと同時に、一人よがりにならないように気をつけました。皆さんについていくこと、チームワークを大切にすることを意識しました。私はもともと葬儀会社にいて、セミナーをよくやる会社だったんです。それでも、北原さんの“共有” の精神には感銘を受けましたね。こうやろうと提案いただき、自分もこうしたら良いのではと思うことを提案し、役割分担してやっていきました」

北原 「本堂へ移動し、実際の葬儀会場の見学をする際も、日向さんが素早く椅子を用意してくれました。急な対応もフォローできるメンバーが居てくれて、本当によかったです」

初めての寺院セミナーの感想と100点のセミナーを目指して

セミナーを終えた感想を聞くと、メンバーそれぞれが「お寺」、「ご住職」、「檀信徒様のために」という強い想いを持っていました。全ては、“セミナーに関わる全ての人のために” 。

福地 「お客様には、そもそものきっかけである『終活』に対する“分からない” を少しでも解決して帰っていただきたいと思っていました。当日は想像していた以上に質疑応答をいただき、質問待ちする方も複数出るほど、多くのお客様がお悩みをご相談してくださいましたね」

篠﨑 「私は、葬儀担当なので、今回のセミナーテーマは普段の業務で従事するものです。お客様に『葬儀』の知識をお持ちいただくことが会社の一番の狙いですが、ご住職の檀信徒様へ寄せる想いを強く感じ、ご住職はとても真面目な方だと感じました。だからこそ、“ご住職のお人柄を檀信徒様にわかっていただけたら、今回のセミナーは成功だ” と思っていました。また、ご住職のお人柄や葬儀・檀信徒様への想いを感じられることは、「自分の葬儀をお寺に任せる」お客様にとってもとても有意義なことだと思います。

実際、今回のセミナーはご住職との『交流の場』となったようです。結果として、お客様からのアンケートで『参加して良かった』、『分かりやすかったので、旦那の分のエンディングノートもいただけますか』と前向きな感想を多く頂戴しました。開催して良かったとより実感できましたね」

北原 「セミナー参加者は、ご家族でご来院される方が多かったのですが、ご家族、ご友人に話せる会話の種になっていただけていたら一番良いですね。一般的に知られていないけれど誰もが経験する『葬儀』というテーマで、かつ、一般の方にとって不透明であろう葬儀業界に関しても少しでもクリアになれば、お客様の不安が取り除けるのではないかと思いました。また、周りには話せない心に秘めた不安を少しでも解消できていたら良いなと思います。

今回のセミナーで私は、“お寺とご住職をもっと身近に感じてもらえたら” と思っていました。私の実家の裏がお寺で、ご住職に小さい頃よく遊んでもらっていた経験が大きいからかもしれません。色々な方にご住職を身近に感じていただきたいという想いがありました。法話を楽しまれるお客様のお顔を拝見し、それが叶えられたのではと感じています」

チームワーク、個々の気遣いをもって、無事社内初セミナーを成功させられたメンバー達。今回のセミナーについて点数をつけてもらいました。

福地 「100点と言いたいところですが、次回への期待と末広がりということで、88点です(笑)!今後の予定としては、円光院様で『終活よろず個人相談会』を予定しています。一人1時間でお墓の見学とFPの方への相談をしていただこうと企画しました。競合が多いエリアですが、ご住職のお人柄がとてもよく、きさくな方なので、一度ご来院いただき、ご住職のお話を聞いていただけたらお客様もご安心されることと確信しています」

北原 「私も、次回への期待と末広がりの意味も込めて、88点です(笑)。でも、自分の点数は60点ですかね。もっと周囲を見られたはずだし、書類ももっとこうやって作成したら良かったなど反省点があります。備品ももっと準備できるものはあったし、お客様への資料の渡し方も工夫できたかなと思います。寺院セミナーをブラッシュアップすることで、『エータイ=セミナー』という認識になるまで頑張りたいです。また、葬儀作法などを“明るい気持ち” で体験できる場も作れたら良いなと思います」

日向 「私も、次回への期待と末広がりの意味も込めて、88点です(笑)。『葬儀』と言うと、あまりイメージがよくないですが、今回はご住職の法話のおかげで、悪いイメージなく『葬儀』とエータイを受け入れてもらえたのかなと思いました。私もご住職の法話を聞いて、楽しく勉強させていただきました。今後、どんなセミナーがきても、“最後までやりきる!” と今から意気込んでいます。どんな内容のものでも、きちんと対応できるよう準備しようと思います」

なんと全員が88点という結果に。しかし、それは全員が同じ“前向きな姿勢である” 何よりの証拠でした。

篠﨑 「やっぱり100点と言ってしまうと、そこで終わってしまいますからね。今回は何よりも、数字に現れないものが皆の心に残ったと思うので、次回はもっと良いものにしたいです。内容としては、今回のように実際に『本堂葬儀』をご見学していただく形で、他寺院でもセミナーを開催させていただけたら嬉しいですね。前職では、葬祭ホールでご住職に来場していただいていました。でも、“寺院” で開催するほど説得力あるセミナーはないと思いますし、自社プランの良さに胸を張れます。

今の私の目標は『ぶりす』をもっと広めていくことです。セミナーの直近で言うと、3月のお彼岸に臨済宗建長寺派・廣済寺(東京都あきる野市)で同じような葬儀セミナーを開催する予定です。コロナで実施できるか分かりませんが、次回も万全な対策を行う予定です。こんな時だからこそ、ご住職の“法話” を聞きに来ていただけたら嬉しいですね」

楽しそうに振り返る姿からも、今回のチームワークの良さを感じられました。チームワークを大切にしたそれぞれの想いが、「お客様」と「お寺」をこれからも繋げていきます。