チェッカーの接客指導をはじめマルチタスクが求められる仕事

チェッカートレーナーは、お客様と直接関わるチェッカー従業員の接客指導が主な仕事です。

お客様を待たせないために、レジの回転率や従業員のシフト管理等も必要です。金庫の精算もあり、マルチタスクが求められる仕事でもあります。そのため教える内容も幅広くなります。

私は現在、チェッカートレーナーとして、7つあるエリアのうち茨城を中心とした店舗運営部の第7エリアを担当しています。受け持っている店舗数は11店舗あり、1週間の中ですべての店舗を均等に回る必要があるため、平均で1日2店舗ほど車で巡回しています。多いときには3店舗回ることもあり、そうなると長距離移動になることも多くあります。

また接客指導だけでなく、店舗の運営に問題がないかチェックすることも私の仕事です。そのため巡回時には、最初に店内の清掃状態や従業員の身だしなみなどの確認も行っています。レジ周りの細かな部分までしっかりチェックしたあと、チェッカーの接客態度を見ながら指導に入ります。トラブルや接客クレームなどが発生した場合は、その店舗を優先的に回って確認することもありますし、チェッカースクールにきてもらうように指導することもあります。

チェッカースクールは、月に2回ほど定期的に行われ、私も講師として指導しています。研修ではレジ操作の説明だけでなく、働く上で基本となる身だしなみ、立ち姿勢、声かけから始まり、チェッカーの役割など細かい事項までお話します。研修には新人さんはもちろんですが、ときにはベテランの方が参加されることもあります。自己流になることがミスにつながることもあるので、長年の癖を直すためにもスクールで指導を行っています。

レジ業務はスピーディーかつ正確な対応が求められます。さらに丁寧な接客と効率の両方を考慮しなければいけないため、そこは難しくもありますが、だからこそ面白いところでもあります。接客の水準を高めるためには、部門関係なくレジ操作ができるようにすることも必要だと思いますので、そういったことも意識しながら指導にあたっています。

仕事と育児を両立しながら、憧れだったチェッカートレーナーに昇進

私はもともと、人と関わることが好きだったので、さまざまな年齢層の、幅広い立場の人々が利用するスーパーマーケットの仕事に魅力を感じたのが、働き始めるきっかけとなりました。

入社後はチェッカーに配属され、2店舗を経験しました。入社したての3カ月ほどは、レジを打つことだけに集中する日々でしたが、その経験があったからこそレジに入ることの大変さや楽しさを学べましたし、このときの経験は今に活きていると思います。

その後、3年目でチェッカーチーフに昇進し、それまでは自分のレジ作業だけを考えればよかったのが、チェッカー部をまとめて指導しなければならず、業務内容も責任も大きく変わりました。チーフとして日々の業務に励む中、チェッカートレーナーとは店舗の巡回時や研修時に接する機会があり、仕事をする姿がカッコいいなと憧れていました。「いつか私もトレーナーをやってみたい」という気持ちは、入社2年目くらいから密かにずっと持ち続けていたんです。

エコスでは社内制度がしっかりしているため、私もこれまで2回の育児休暇を取得しました。2人目の出産から復帰した際に、母としてだけではなく自分自身の目標であったトレーナー職を、このまま諦めたくないという想いが強くなり、当時の上司に相談しました。それをきっかけにトレーナーに任命されたのですが、1番の気がかりはやはり仕事と子育ての両立でした。

トレーナーの仕事を引き受ける前に、子どもたちには「ママはチェッカートレーナーというお仕事をしてみたくて、それには今までより一緒にいる時間が短くなっちゃうけど、やってもいいかな?」と聞いてみたんです。その際、「ママのやりたいことなら頑張って」と答えてくれたのにはとても励まされました。子どもたちも応援してくれている以上、しっかり責任を果たそうと気持ちを奮い立たせ、2019年にチェッカートレーナーとして新たなスタートを切りました。

伝えることの難しさに直面しながらも、お客様と従業員のために日々邁進

チェッカートレーナーになった当初は、先輩からしっかり業務の指導は受けましたが、上手くいかないことも多くて苦労しました。レジの指導やチェッカースクールでは、先輩の教え方を見ながら「こんな風に教えるんだ」と頭では分かるのですが、いざ説明しようとすると上手く話せなくて、人に伝えることの難しさに直面しました。

ただマニュアルを読みながら、私が一方的にベラベラ喋っただけでは相手には伝わりません。私自身がマニュアルをしっかり理解した上で、自分の言葉で話すことが大事だと気づき、自分が腑に落ちるところまで読み込んで、ひたすら話す練習をしました。こうしたことで少しずつ自分の言葉で話せるようになり、従業員にもきちんと考えを伝えられるようになっていきました。

ですが、相手に真剣に話を聞いてもらうには、話すスキルだけでなく信頼関係も大切です。そうしたことから、まずはコミュニケーションの基本である挨拶から始めようと思ったんです。今まではすれ違いざまに挨拶していた方たちにも、実際に作業場まで出向いて元気よく挨拶をするようにしました。最初はみなさん驚いた様子でしたが、日を重ねるごとにみなさんの表情や返ってくる言葉が変わってきて、挨拶の大切さと重要性を再認識しました。

私はチェッカートレーナーとして、人を指導する立場にありますが、上からものを言うようなやり方はしたくありません。みなさんが納得した上で気持ちよく働いてもらいたいので、私の意見が正しいとは決めつけずに、相手の話をしっかりと聞くことを大切にしています。良好な関係を保つためにも、互いの想いをすり合わせることが必要なのではないかと思っています。

チェッカーの方たちには、お客様への感謝の気持ちや、研修は自分自身のためにもつながっていることを忘れないでいてほしいと常に話しています。お客様に気持ちよくお買い物をしていただくことが、スーパーマーケットとして最も重要ですが、そのためには従業員も気持ちよく楽しく働くことが大切です。そういった環境をつくることも、チェッカートレーナーの役割だと考えています。

自分が成長できた喜びを、従業員のみんなにも共有したい

チェッカートレーナーになって、どんなタイミングでも人は成長できると思えるようになりました。トレーナーになる前は、どちらかといえば車の運転は苦手だったのですが、店舗を巡回するには車の運転は必須ですし、高速道路も運転しなければなりません。ですが、いつの間にかそれが苦にならなくなり、今では子どもたちを乗せて遠出もできるほど行動範囲がぐんと広がりました。

また、もともと人と関わるのは好きなんですが、実はトレーナーになるまで人前で話すことがとても苦手でした。それが仕事を通じて少しずつ克服され、「きっと自分にはできないな」と思っていたことができるようになる。こうした自分の成長を実感できた時に喜びを感じますし、従業員のみんなにも成長する喜びを感じてもらいたいですね。

さらに数字にも強くなりましたし、マルチタスクもできるようになったことも、私にとっては大きな成長です。今後もできる限りの接客指導をすることで、接客の質の向上、そして従業員の成長にもつなげていければと思っています。チェッカートレーナーは、こうした会社の大事な部分にも関わることができる誇りある仕事だと私は思います。

チェッカー業務に関しては、スピーディーで正確な対応が求められるため、大変なことも多いですが、お客様と直接触れ合える楽しさもあります。この仕事に就いて、私も本当にいろいろな人たちと出会い、さまざまな考えに触れられました。私はトレーナーとして、また母としてもそうなんですが、どんなことでもいいから目標を持つことが次につながると考えています。この先の数年後、数十年後に自分がどうなりたいかをしっかりと考え、目標を持つことが大事だと思っています。チェッカーも自身の成長につながるやりがいのある仕事なので、少しでも興味があればぜひ一緒に働きたいですね。

今はトレーナー職を可能な限り続けていきたいと思っていますが、決してここがゴールではありません。目標を持って希望を出すことで、誰もが、店長やもっとその上の役職を目指すこともエコスならできます。自分自身も成長できて、周りの方の成長や会社の成長にも貢献できれば良いなと思います。

これからも、自分がなりたい像を思い描きながら、そこに向かって一生懸命に働いていきたいです。