いかに気持ちよく働いてもらえるかが、スーパーの生命線

私は、副店長兼精肉チーフとして、店舗全体の管理を行いながら精肉部門の数値管理やパートナーさんの教育・シフト管理などを行っています。

食品スーパーマーケットの場合、パートナーさんが居なければ営業は成り立ちません。なので、パートナーさんにいかに気持ちよく仕事をしてもらうのかを意識しています。

例えば新しい仕事をお願いするとき、頭ごなしに指示をしても、言われるほうは良い気分がしませんよね。同じお願いでも、「やってもらえませんか」と丁寧にお願いするほうが印象は良いでしょう。

シフトの関係上、全員と毎日会って話をすることはできませんが、時間が合ったときや顔を合わせたときに、話せるタイミングであれば積極的に話すようにしています。

そのときもあまり堅苦しい話はしません。話す内容はちょっとした挨拶や、昨日の出来事などの雑談です。少しでも楽しく仕事をしてほしいので、そのような小さなコミュニケーションを意識しています。

精肉部門のチーフとして主に取り組んでいるのは、お客様に喜んでいただきながら精肉部門の売上・利益を上げることです。

例えば、今はコロナ禍に対応した売り方として、大きい容量のパックを売場に並べるようにしています。お客様に来店頻度をあまり上げたくないという要望があるためです。

他にも、競合他社の陳列商品やその販売価格、またコロナ禍だからこそニーズのある商品や、時期的なトレンドも参考にしています。

気をつけているのは、価格だけで戦わないようにしていることです。低価格で戦っていこうとすると、利益などのさまざまなバランスが崩れてしまいます。

商品の見栄えも意識しつつ、良いものを適正価格で提供することでお客様に喜んでいただきたいですね。

私は精肉部門にずっといたので、他の部門のことを詳しく知っているわけではありません。そのため、副店長として、精肉部門以外の売場の整理や品出しなども、可能な限り手伝い、知るよう努めています。

最初の副店長研修でエリアマネジャーに言われて、今でもよく覚えているのは「決定権が無いだけであなたは店長です」という言葉です。

最終決定権は店長にあり、副店長には無いけれども、普段から自分を店長と思って仕事をするよう言われましたね。

その気持ちを忘れずに、普段からパートナーの方と接したり、店舗経営に必要なことを学んだりしています。

私が副店長として仕事をしたことがあるのは今の店長だけですが、副店長の仕事は、店長のやり方によって一様に変わってくると思います。

さまざまな人とさまざまな店舗で働いていく過程で、店長に求められる役割は何なのか、自分の中の理解をつくり上げていきたいです。

上手に肉を切ることには見た目以上の価値がある──エコスから感じた挑戦心

就職活動でエコスに興味を持ったきっかけは、高校生のときにスーパーマーケットでアルバイトをしていたことです。大学生のときも、同じアルバイトを選択していました。

最終的にエコスを選んだ理由の一つは、アルバイト経験もあり、自分が働いているときのイメージが一番湧きやすかったからです。

また、エコス長岡店(茨城県東茨城郡)が家から一番近いスーパーだったため、非常に身近な印象をもっていました。

二つ目は、会社としてトライをし続け、大きく成長していきたいという意欲が感じられたからです。面接では、当社は他の企業と合併した経験もあり、今後も他の企業さんと提携を結び、大きくしていくという展望を聞きました。

今後の展望や他のスーパーマーケットとの違いなど、入社するからには知りたいと思う部分を真摯に向き合って話してくれましたね。それらを聞いて、この会社は現状に満足するのではなく、より発展していく会社になるだろうと思いました。

三つ目は、座談会でエコスの先輩社員と話をして、純粋に社会人っておもしろそうだなと思ったからです。親身になって話をしてくれることに、温かさを感じましたね。

また、面接でグループワークを行った際にも、人事の方から率直なフィードバックを頂きました。試されているというより、ありのままを見せてほしいというスタンスだったため、安心して取り組めたことを覚えています。

そして無事に内定を頂いたため、入社を決めました。

入社後、研修を経て、最初に精肉部門を担当しました。アルバイトで経験したことのない生鮮食品(青果、鮮魚、精肉、惣菜)を学びたいと思っていたので、配属の希望が叶ってよかったです。

研修期間中に店舗業務を一通り経験し、その中で、精肉が自分に向いているのではないかと思いました。前に出来なかったことが徐々にできるようになっていく、という自分の成長過程を実感しやすい点がおもしろいと思ったからです。

たとえば、スライサーという肉を切る機械を最初はまったく扱えなかったのですが、慣れてくるにつれだんだん上達していくという経験をしました。

商品の見栄えは、お客様が目にするところですので、売上にもつながる大事な部分です。なので、きれいに切れると、技術的な上達が見えて嬉しくなる以上のやりがいも感じますね。

信用をなくすのは一瞬。だから、どんなときでも最善を尽くす

精肉部門でチーフになる前は、技術的にまだ追いついていない状態でした。そのため、ミスやうまくいかない部分も多く苦労しました。

このときは、売上をあげられるように利益のとり方や人件費についてチーフから学ぶなど、1つ1つできることを行っていましたね。

その後、2016年に精肉部門のチーフと内示されたんですが、新店だったのでとても驚いたことを覚えています。初めてのチーフで、かつ初めての地で新店を出すという大きなチャレンジだったので、話が来た際は思わず笑ってしまいました(笑)。

異動した後に大変だったのは、新店で採用したパートナーさんが未経験者だったため、教育を一から行う必要があったことです。

本来はそのパートナーさんと一緒に、近隣のエコスの店舗に行き研修をする予定だったんですが、その方が研修に来ることができなくなってしまったんです。

その当時、パートナーさんは4名いて、学ぶスピードもまったく違いました。

遅れている方を不安にさせないよう、「できることをゆっくりやってみてほしい」という声がけをしたり、「こうすれば上手くできるのでは?」と丁寧に提案したりしました。

また、パートナーさん同士で教え合う機会を作りました。得意不得意は人それぞれ違うため、先にできるようになった人ができない人に教えることで、チームとして団結しやすい環境づくりを心がけましたね。

こちらがどのような状況であっても、オープン時期は決まっていて、お客様は必ず来店されます。お客様にこちらの都合に合わせてもらうことはできません。

ですので、どんな状態であれ最善を尽くすこと、手を抜かないことは意識しています。

食品を扱っている以上、「信用を得ることは大変だが、信用を無くすことは一瞬だ」と、よくパートナーさんにも伝えています。これは担当者だったときにチーフから言われて、大事にしている言葉です。

そのチーフからは、手を抜かないことの重要性も教えてもらいました。

買ってくれるお客様がいるのだから手を抜いてはいけない。私達はお客様のために仕事をする──エコスで働く上で絶対に忘れてはいけない部分だと思います。

その後、現在の店舗に異動するタイミングで、今度は副店長という新しいポジションに決まりました。

最初は何もわからなかったため、周りに助けてもらいました。

パートナーさんは立場上部下ではありますが、私よりずっと現場経験が長いため、教えてもらうことも多かったです。

研修も経て、現場で意識しているのは、パートナーさんが気軽に頼み事ができるような状況や関係性を作ることです。頼みづらいと思ってもらいたくないですし、困ったときに抱え込んでしまわないように、変な威圧感を持たせないようにしていますね。

入社はスタートライン。自分から行動し、成長を実現させる

やりがいを感じるのは、最初にできなかったことが、普通にできるようになったと気づくときです。今はできないことも、半年後や1年後にできるようになっていたいと思いながら取り組んでいます。できることが増えていくということは、やはり嬉しいですね。

楽しいと思う瞬間は、自分がおすすめした商品が売れるなど試行錯誤の成果が出たときです。毎日売上や利益の数字が出るため、自分の取り組みがどう反映したかの答え合わせができます。もちろん目標に到達しなければ落ち込むこともありますが、逆に言うと普段から小さい喜びも感じられるということです。

私は、どこの店舗でも人間関係で非常に苦労したことはありません。どこの店舗も温かかったです。また、自分の行動次第で、働きやすい状態を作っていけると思っています。

スーパーマーケットではパートナーさんや社員など、多くの人が関わっているため、多くの人と仕事をすることを楽しめる人が当社に向いていると思います。

さまざまな価値観や年代の人と関わることができるので、大変なこともありますが楽しさも感じられると思いますね。

就職活動中の学生さんへのメッセージとして、入社後チーフになるタイミング、副店長になるタイミングなど、改めてスタートを切らなければいけないタイミングはたくさんあるということを伝えたいです。

つまり、入社することはゴールなのでなく、スタートラインに立っただけなんです。

入社後こそさまざまな苦労があります。なので、気合を入れすぎることなく、もっと肩の力を抜いて気楽に物事を受け止めても良いのではと伝えたいですね。