やめないで続けるから結果が実る──部活動のキャプテンを経験して得た教訓

私は小学生のころすごく人見知りで引っ込み思案な性格でしたが、中学にあがりソフトボール部に入ったことをきっかけに、運動に目覚めて体を動かすのが好きになりました。

中学3年生の最後の大会で次のアウトを取れば県大会に行けるという状況。自分の上にフライがあがり、ボールをしっかりとつかんでアウトにした時、初めて嬉し泣きをしたことを鮮明に覚えていますね。

その後、進学した高校にはソフトボール部がなかったのでつくろうと思い、ある先生に顧問のお願いをしに行ったんです。そしたら、その先生は剣道部をつくろうとしていたらしく、結局私は剣道部員になることに。

負けず嫌いなところがあり、剣道部ではキャプテンに指名されました。背中で語るようなキャプテンだったと思います。

キャプテンになったことで、少しずついろいろな人と話さなければいけない、関わっていかなければならないという状況が生まれ、試行錯誤しながらもチームの一人ひとりと向き合っていきました。

部活動を通して得た教訓は、「やめないで続けるからこそ結果が実る」ということです。その後の人生においても、簡単に投げ出さずにやり続けるという意識が根付きました。それは今の仕事にも活きていると思います。

就職活動ではスポーツ用品の小売やメーカーなどを受けていました。しかし、2010年は就職が厳しい時期で、内定をもらえたのはエコスとゴルフ用品の会社でした。

もともと食べることが好きで栄養学にも興味があったんです。食材の栄養素や調理方法などをお客様に届けられるのかなと思い、スポーツ用品関連の会社だけでなく、スーパーで働くことも考えるようになり、エコスを受けました。

当時聞いた「若い人も活躍できる会社だ」というエコスの代表の言葉がとても印象的でしたね。負けず嫌いな性格もあり、やるからにはある程度までは活躍したいと思って入社しました。

仕事を楽しいと思ってほしい──恩師との出会いで得られた仕事への価値観

2010年に入社後、鮮魚部門の担当者として新治SC店に配属となりました。上司であるチーフがなんでもやらせてくれる方で「どんどん刺身を切って学ぶしかないよ」と言ってすぐに調理場で経験を積ませてもらえたんです。

そこに半年在籍し、別の店舗に異動したのですが、2カ月後くらいに一緒に働いていた新治SC店のチーフが異動してきて、またいろいろとやらせてもらえる環境になりました。そこには2年と少し在籍しました。

包丁が家庭のものと異なり、真っ直ぐではなく斜めに入っていってしまうので、自分の思うような厚さに切れず、動かし方が難しい点に苦労しましたね。誰よりも実践を積むべきというチーフの教えもあり、何度も経験することで技術を身に付けていきました。

また当時、チーフは仕事だけではなく、プライベートでもすごく面倒を見てくれました。私は一人暮らしをしていたので、夜にみんなとご飯に連れていってもらうことも多かったです。とにかく「仕事が楽しい」と思ってほしいという考えを持っている方でしたね。家にいるより仕事場にいる時間の方が長いのだから、毎日仕事場にくるのが楽しくなってほしいと休憩中にトランプで遊ぶことも(笑)。とにかく、とても楽しくやらせてもらえていました。

チーフは常に見守りながら、ここぞというときに的を射た一言をくれる方でした。今も交流があり、気軽に相談できる仲になっています。本当に可愛がってくれた恩師ですね。

チーフ、そしてSVに昇進。裁量権が増えたことで生まれた苦労と工夫

2013年に荒川沖店でチーフに昇進しました。

ひとつ役職が上がったことで心境の変化がありました。自分が決めていかなければいけない立場になったので、常に先のことを考えるようになりましたし、今までは言われたことをやればよかったかもしれませんが、チーフだとパートナーさんに伝えていくこともしなければなりません。人見知りといっている場合ではないなと思うようになりました。

最初はやはり恩師からすごくアドバイスをもらっていました。しかし、最終的に売場をつくるのは自分なので、「こうやって売れなかったから次はこうしよう」というように、悪戦苦闘しながら改善を繰り返しいきました。

ようやく感触を掴み始めたのはチーフになって3年目くらいです。当時の荒川沖店は売上の割に売場が広く、ボリューム感を出すために什器を活用したり、品揃えも工夫しました。

たとえば、「手間がかかる作業をあえてやる」ということ。具体的には、生魚をまるまる売るよりも刺身におろして売ることで、利益が伸びたのです。また、“本日限定何個まで”という商品をつくることで、利益率を数%以上アップさせることができました。利益率を1%あげることだけでも、実はとても大変なことなんですよね。

もともと負けず嫌いということもあり、前年は超えなければいけない、前任の方に負けたくないという気持ちがありました。それが努力につながるモチベーションになっていたと感じます。

作業自体は自分でもやりますし、もちろんパートナーさんに協力してもらい実行することもあります。パートナーさんとのコミュニケーションにおいては、作業場で日頃から世間話をするように工夫していますし、忙しいときこそ楽しくいようと心がけているんです。これは最初の上司である恩師の教えでもありますね。

荒川沖店のあとは新治SC店にまた戻り、一年くらいで石下店に異動となりました。そこで2019年に副店長を半年経験したあと、同年鮮魚部門のSVになることができました。

年上の人とのコミュニケーションが増えましたが、そこでも仕事の話だけをするのではなく、世間話からはじめて、自分がやりたいことを最後に伝えるようにしています。

地域特性を踏まえて消費者目線で取り組んだ施策。海鮮サラダの成功

SVの仕事としてやりがいやおもしろみを感じるのは、自分が「これをやりましょう」と提案して、それを働いている方が実行してくれたときです。私の意思を理解して取り組んでもらえているんだなと感じて嬉しくなります。

現場に足を運んで、会って話さないとわからない部分も多いので、現場に行くことは大切にしています。現場の方に意見を真っ向から反対されるということはほとんどなく、自分の話を受け入れて行動してくれます。だからこそ結果を出さなければならないと感じていますね。

他にも、みんなの意見を聞いて、「ここの店ではこれが成功したよ」という成功事例を他の店にも展開するように工夫しています。

たとえば、かつおなどは売れる店と売れない店がはっきりしているんです。地域特性を他の店舗と比べて、どちらに当てはまるのか必ず確認しています。こうした傾向を活かして売場をつくり、それが実際に予想通り売れる時におもしろさややりがいを感じますね。

また担当エリアが広いので、エリア内の全店舗で同じ取り組みが受け入れられるとも限りません。エリア全体より個店ごとの数字をしっかり見て、その店にあった商品の提案をしていくことを心がけていますね。

印象に残っている成功例としては、荒川沖店で海鮮サラダのコーナーをつくり、それがヒットしたことです。私が店舗で働いていたころから、一人暮らしの人が多いエリアであることを知っていたため、刺身を低単価で買う感覚で刺身入りサラダの時代がくると思っていました。

魚を調理するのは手間がかかるので、できる限り加工して売った方が手軽に食べられて、お客様に喜んでいただけると思います。海鮮サラダをコーナー化した例は、消費者目線を意識して取り組んでいることの一例ですね。

今後の目標としては鮮魚担当の女性社員が増えてきているので、彼女たちにいろいろなことができる一例として、道筋やキャリアを見せていきたいと思っています。SVのあとは、もともと目指していたバイヤーも経験してみたいと思っています。

エコスは自由に仕事ができて若い社員の意見も取り入れてくれるため、一人ひとりが活躍し成長できる環境です。また、会社自体もこれからもっと活躍・成長していくと思います。上司たちがそうであるように、私自身も独りよがりではなく、現場の意見を吸いあげていける人になっていきたいです。